久しぶりに山口薫作品を応接室に出しました。
思うに、これほど「当店の山口薫らしい作品」はないように感じます。
詩人 < 絵描き の作品といえましょうか?
「湖畔を飛ぶ影」
ともすると中学生も描きそうな場面に湖畔という音の響きを選ぶ薫のセンス。
計算された遠近と観る者を「人恋しくさせる」美しい色の展開。
日本人の素晴らしさは境界線を引かないこと。
こうして薫作品を見ていると日本画への理解が一層深まるような気がし、逆に日本画を鑑賞せずに日本近代洋画を味わう事はできないように思えてきます。
また明日以降、展示の様子を御覧いただこうと思います。
今週もよろしくお願い申し上げます。