つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

佐野繁次郎 6号 

2015年03月07日 | 絵画鑑賞

啓蟄の昨日から展覧会を開催させていただいています。

本日はお天気がはっきりしない一日となりましたが、とても沢山のお客様にご来店頂きました。

心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

私共の店にお立ち寄りくださるお客様はみな様本当にお優しく、複数のお客様のご来店が重なっても

私達は安心して新しいお客様をお迎えすることができています。

この店をサロンとしてお客様に展覧会の運営自体にご協力いただいているという実感が年々増してまいります。

 

ふる草の会に今回展示させていただいた作品の画家たちには誰ひとり、お金のため、名誉のため、権力のために筆を持つことは

なかっただろうと信じ、それ故のギャラリー全体の清澄を皆様に感じて頂けたらと願っておりましたが、

その清澄の多くは、もしかしたらご来店のお客様方が作りだしてくださっているものなのかもしれないと

今頃になって感じられて参りました。

皆さまとできるだけ長くこの店でお会いしたい、お話したい、ただそれだけを祈り

また来週から夫婦で店を開けさせて頂きます。

ご都合のよろしければぜひお立ち寄りくださいませ。ご来店を心待ちにしております。

 ※作品画像を納品のため削除させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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お礼 (konno)
2015-03-17 16:40:38
昨日は、展覧会を拝見させていただきありがとうございました。同じような感性を持つ方との会話は本当に楽しいもので時が経つのを忘れるほどでした。さすがに「ふる草の会」というテーマにふさわしいだけあって個々の作品が柔らかくも凛としたオーラを発しているようで、画廊全体の雰囲気が上品にまとまっているように感じられました。重厚な高畠、悲哀の国吉、強さの三岸、エスプリの佐野、宗教画のような脇田にベーシックな大沢。とりわけ長谷川利行の「花」。激しい一生を送った彼の人生の中では珍しく安らぎの感じられる作品で色遣いも温かみのあるものでした。画商の天城(パトロンのような存在)と個展を開いていた時期のものでしょうか。離れて見ると非常にしっかりした絵に見えますが、近づくと案外筆数は少なくやはり利行の天才を感じます。絵描きとして死後有名になりましたが、本質は詩人であると思います。--「灯の流れ夜空は遠き地の上に歩める我れのうつろひゆかず」--20代にしてこのような詩を詠んでいるわけだから彼の中の孤独や虚無感はいかほどのものであったか。ただ核になる部分でこうしたものを抱えている人の絵に個人的には惹かれます。そして曽宮一念の「洋上夕日」にも似たような魅力を感じます。

作品を目にしたとき、何かしら感じるものがあるとしたら、それは作家の何かしら(それが思想なのか才能なのか人によって分かれるところですが)をキャッチしたということになります。それが合っているか間違っているかはともかく、そういう意味で美術品も一種のメディアであり、それを通して考えさせられたり癒されたりしているわけですが何よりそれが生きるうえでの喜びになっているように思います。
これからも佐橋さんらしい凝った企画、楽しみにしております。
ますます御健康でご活躍のほど、陰ながらお祈りいたします。


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ありがとうございます (サハシナツミ)
2015-03-17 16:43:22
konnnoさん、展覧会のご感想を嬉しく読ませて頂きました。展覧会を開催している自分たちでもこれほど明快に全体の印象、各作品に対する鑑賞を言葉に表すことはできないと思います。感心、感動いたしました。ありがとうございます。
高岳に新しい店を構えてみて、展覧会をうつ私たちの意識も随分と変わって参りました。これからも、少しづつ私たちらしい展覧会が企画できますよう努力いたします。ブログを書き進めるのはなかなか孤独の作業です。コメントを頂くと力が湧いて参ります。こちらも少し頑張ります。
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