つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

週末色々

2024年01月22日 | 日記・エッセイ・コラム
お通いくださるお客様にはお馴染みのことですが、この画像の清方と青樹作品を飾っている壁の向こう側は倉庫になっています。

いつもご紹介させていただく通路の横にも小さな倉庫があり、またビルの上の階にも天井の低い倉庫を一つお借りしています。この二つの倉庫には梱包道具や補修道具、画集や保管の必要な伝票などを置き、作品はこの壁の向こうの倉庫だけに保管しています。






が、この倉庫の中に佐橋が残した宿題がいっぱいでした。

まず何がどこにあるか?わからない。佐橋は箱などの荷姿で一瞬に中身に何が入っているかが分かりましたが、私は眼力と記憶力が非常に弱いので、今作品を仕舞った箱に何が入っているか?翌日にはわからなくなってしまうことが多くあります😭
ですから、1人になってからは作品の外箱に付箋を貼るようになりました。まずその作業にかなりの時間がかかりました。

そして、次は訳のわからない作品たちへの対処。
これがまた大変でした。各お客様、作家さん、深浅?様々な理由でこの倉庫に保管させていただいている作品がありました。

微かな記憶や、古い伝票や営業日誌(佐橋は殆ど付けていませんでしたので自分の日誌)を探り、時間をかけて
各先様へご連絡を差し上げました。
大きな作品は自分では持てないので、家族にも手伝ってもらい外に運び出したりも致しました。






そして、まだまだ細い片付けは終わっていませんが、そのお預かりしている荷物、またお納めの約束をいただいている作品をこの年末から今日まででこの倉庫から搬出することができ、今、随分ホッとしています。





先週末からは空額や空箱の整理も始めています。これも勝手な意見ですが、良い画商さんはきっとこの空額を沢山持っていらっしゃるように感じています。お客様のニーズは勿論ですが、作品をよく感じ取り、大切に思えばやはり額を交換したり、新しいものを揃えたりしてそのストックが多くなるのは当たり前だと思えるからです。



倉庫の片付けをほとんど毎日の日課として過ごし、私はしみじみと自分には何ができて、画商として何が足りないかを感じました。そのほとんどはショックな事ばかりになりましたが、佐橋が何を考え、何を楽しみにし、何を苦しんでいたかもよくわかりました。

人は歳をとると、カンジンカナメの肝腎が弱り、体内の老廃物の排出作業が鈍くなります
それと同時に身の回りの整理も極端に苦手になるように感じます。
体の状態はそのまま生活に表現されるというわけですね。

逆に、身の回りを片付けると体も元気なる!というのは、これも全く持って私の私見ですが💦
倉庫を片付けることによって、壁一つ隔てたお部屋、ギャラリーの空気も随分澄んできたように感じています。

さて、そこからどうするか?です。

先週末はとりあえず京都の便利堂さんからハガキを取寄せてみました。




絵葉書はうんざりするくらい沢山持っていますが、不思議と年賀状に使えるもの以外の1、2月の季節ものがありませんでした。

昨日自宅に届いた、清方、鉄斎、北斎などの絵葉書はとても綺麗です。

ブログをご覧いただいていないお客様、と言ってもほんのわずかな数ですが、遅ればせながら年始のご挨拶がわりのお便りをこれから書かせていただこうと思っています。寒中お見舞いから余寒お見舞い。春が近づく度にご挨拶も変わりますね。

結局お休みの日も頭の中は店と絵のことばかり。
どこへも行かず、どなたとも会わず、そんな休日をあの日から今まで私は過ごして参りました。
きっとそれが一人になってしまった私の最善の休日の過ごし方であったのだと今はそう思います。

明日からまた1週間店に出させていただきます。
よろしくお願いいたします🙇‍♀️(27日土曜日はお休みを頂戴致します)













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