あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(後編)・愛媛その6

2011-04-03 21:10:46 | 3度目の四国遍路
 第6日 2011年3月1日(火)
 =番外霊場鎌大師を経て今治市大西町まで=

 6時20分に起床し、7時に朝食後、YHのペアレントに腰痛の施術をしてもらう。

 右手親指と人差指を固く結び、左人指指と中指のつけ根に円筒形の金属をあて、右手
を引っ張ること3回ほど。これで良くなったはずとのこと。確かに、痛みが退いたような気
がする。

 7時40分にYHを出た。伊予鉄道の市街電車で、道後温泉駅からJR松山駅前まで行く。


 松山駅発の、JR予讃線上り電車観音寺行きは1両のみ。腰痛対策で距離の短縮を図
るため、昨日の伊予和気駅より二つ先の光洋台駅まで行く。これで約5㎞短縮できた。

 線路に平行する県道347号に出て北に向かう。3㎞ほど進んだら雨となったので、
「メディコ21」のひさしを借りて、ザックカバーとポンチョを着けた。

 今日は暖かめなので、ジャンパー無しで、厚手のシャツの上に白衣でちょうど良い。


 「花へんろの町」の看板の立つ北条の町並みへ。市街地を抜けて立岩川の橋の先にあ
った、スーパー・マルナカで昼食と、調子の悪いライターの代替を求める。


 田園地帯に出て、間もなく、番外霊場鎌大師(かまだいし)に着く。


 雨は上がった。納経の御朱印とともに、ご住職の奥様から、アップルジュース缶のお接待
をいただく。

 なお、ご住職ご夫妻は、3月29日でこの寺から出られるとのこと。以後は納経印をいた
だけなくなるようだ。

 境内には、ヘンロ小屋27号鎌大師が出来ていた。

 標高80mの小さい峠を越えて、ミカン畑の間を下って行くと、淺海(あさなみ)の家並み
が望まれる。


 ナノハナの咲く田園地帯を過ぎて町並みへ。



 原地蔵堂のところで国道196号を横切り、瀬戸内海沿いの旧道に回る。町外れの、国道
に合する手前で昼食をした。これが、私の今日の昼食である。



 左手に広がる、海や漁港などを眺めながら進む。


 菊間ミカンの販売店を過ぎ、菊間の町並みが近づくと、大きな鬼瓦などを飾った製瓦工場
が続いている。


 その一角に「お接待処」があり、地元陶芸愛好会の方が造った、陶器製の「ぶじカエル」
や鬼瓦などが並んでいたので、ぶじカエルを一ついただいた。


 製瓦工場の前には、こんなユーモラスな瓦もあった。


 町並みの入口付近にある、「やくよけ大師霊場」で知られる、番外霊場遍照院(へんじょう
いん)に参拝する。この山門にも、大きな鬼瓦が奉納されていた。


 境内のテントであめを売る2人の高齢女性から、売り物であるたくさんのあめ玉入りの袋
を、お接待いただいた。

 国道と旧道とを時々行き交いながら、海沿いをさらに東に向かう。周辺には、立派な鬼瓦
をたくさん上げた民家が、何棟も見られる。



 複雑な配管や煙突の並ぶ、太陽石油四国事業所の横を通過し、緩やかに上がる。伊予
亀岡駅の先の旧道沿いの民家には、見栄えの良い松などの庭木が目に付く。


 大西町に入り、星の浦海浜公園で最後の休憩。湾の向こうの造船所付近に、大型タンカ
ーが幾つか並んでいた。


 JR大西駅への交差点際の広い敷地に、樹齢350年以上、樹高25mという、クスノキの
大木が枝を広げていた。

 もと大庄屋だった井手家のもので、屋根上に、天水瓶が二つ置いてあるのは、大阪の陣
の際、徳川方に味方した功績で、特別に認められたものとか。


 16時52分に、JR大西駅前のあさひや旅館に入った。初回にもお世話になった宿。
風呂、食堂、部屋とも新しくなっていた。

 夕食は18時過ぎから。今日の宿泊者は私のみ。魚の煮物や肉の鍋物など。料理は素朴
だが美味しい。初回の時と同様、ご主人がすべて対応された。

 ところで腰痛だが、午前中は直ったように思われたが、午後になるとやはり痛みが出て、
施術での完治とは行かなかった。

 【コースタイム】JR光洋台駅8・43ーメディコ219・23~28ーマルナカ10・15~35ー鎌大師
 10・53~11・20ー原地蔵堂12・05ー浅海の旧道・国道合流点(昼食)12・20~53ー遍路
 お接待所13・44~50ー遍照院13・56~14・15ー葉山バス停14・47ー伊予亀岡駅前15・17
 ー星の浦海浜公園16・10~20ーあさひや旅館16・52

 (天気 曇一時雨、距離 26㎞、歩行地 松山市、今治市、歩数 42,700、遍路地図
  60ー2、62ー1、62ー2)


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