2011年7月31日(日)
軽いハイキングを楽しむグループ、「カタクリの会」の第43回例会で、浅間山の西、湯の丸
高原の一角にある池ノ平(いけのたいら)湿原を訪ねた。
朝7時50分、青梅市にある事務局のKさんの住宅から、2台の車に分乗して出発する。雨
模様の中、圏央道から関越自動車道に入って上里SAで休憩、さらに上信越自動車道に入り、
佐久平PAで2度目の休憩をとる。途中はかなりの雨だったが、佐久平に入ったら上がった。
東部湯の丸ICで上信越道を下り、別府交差点からは1丁(約110m)ごとに立つ、百体観音
石造町石(ひゃくたいかんのんせきぞうちょうせき)と呼ぶ石の観音像を眺めながら、県道94
号を次第に高度を上げ、10時50分に地蔵峠(標高1732m)にある湯の丸高原駐車場に着
いた。
夏季シーズン中の7月中旬~8月中旬の週末と休日は、ここから東方の高峰温泉方面に抜
ける湯ノ丸高峰林道は、マイカー規制となり、シャトルバスを利用することになる。
11時発のシャトルバスは10分余りで池ノ平駐車場に着いた。小雨模様だが、たいした降り
にはなりそうにないので雨具は付けず、傘だけで湿原を目指すことにして11時20分に出発した。
西に向かって緩やかな稜線を上がる、「見晴歩道」と呼ぶ遊歩道へ。草地にハクサンフウロ
やウスユキソウ↓が花を見せ、ヤナギランも咲き始めていた。
カワラナデシコも多いが、雨に濡れて花の先は垂れ下がっている。ワレモコウも、広い草地
でたくさんの花を咲き競っていた。ところどころで、マツムシソウが開花し始めている。
雨は間もなく止みガスが少しずつ上がり、南側の池ノ平湿原が見下ろせるようになった。雷
の丘(2108m)に上がり、最初の小休止をして傘をザックにしまう。
さらに、ウグイスのさえずる見晴歩道の稜線を進む。咲き出したヤナギラン↑の群落、アヤメ、
ヤマブキショウマ、ウスユキソウ、ノアザミ、ヤマオダマキなどの花があちこちに咲いている。
針葉樹林の間からは、南側の東御市(とうみし)の家並みなどの展望も得られるようになった。
標高2,110m、今日の最高点である「雲上の丘」に着いた。眼下に池ノ平湿原の鏡池や、
湿原を貫く木道などが見下ろせる。小休止して、まずは記念撮影をした。
西南に向かって緩やかな下りとなり、樹林の下にはシャジクソウ↑、ヤマホタルブクロ、カワラ
ナデシコ↓などの花が目に入る。
うっそうとした針葉樹に覆われた「ピグミーの森」↑を抜けると、開放された草地となり、クガイ
ソウやヤマブキショウマ、コキンレイカ、シモツケ、イブキジャコウソウ、マツムシソウ↓などのお
花畑を抜けて、標高2,095mの見晴岳のピークに上がった。
腰を下ろすのによい石ころが多く、天気もしばらく持ちそうなので、ここで昼食とする。
西側に、TVの中継用らしいアンテナ塔が立っている。食事を終える頃には、南側眼下の展
望がさらに開け、東御市一帯の家並み、田んぼや畑、林などが、かなり広範囲に見えてきた。
食事を終え、12時50分に湿原に向かう。
少し下って、南東に向かう三方ヶ峰への遊歩道に入ると、稜線の南側は金網と柵で仕切ら
れていて、砂礫の間にたくさんのコマクサが咲いていた。
盛りは少し過ぎたようで、形も小さめだが、これだけ多くのコマクサが群生しているところは、
そう多くはないだろう。コマクサに混じって、オヤマソバなども咲いていた。
下る遊歩道沿いにも、シモツケ、クガイソウ↑、ミヤマバイケイソウ、コオニユリなどが花を見せ
ていた。湿原の中のただ一つの池、鏡池が近づき、木道のところに下った。
四方を針葉樹に囲まれた池の平の湿原が広がり、鏡池の向こうには、ヒオウギアヤメだろう
か、ムラサキの花が一面に広がっていた。
木道の十字路から、東に延びる木道を進むことにする。
すぐ先の斜面上に、「忠治の隠岩」という大岩があり、その下に木のベンチが設けられ、休憩
用の広場になっている。周辺には、マルバダケブキが開花し始めていた。木道を進むと、ノハナ
ショウブがあちこちに花を見せる。
モミなどの針葉樹が増え、少し高見に上がってコケモモラインと呼ぶ木道に入ると、ガスが
増えて湿原の遠望が利かなくなる。しかし雨にはならなかった。
忠治の隠岩方面からの木道の合する辺りにも、「グリーン広場」と呼ぶ休憩場所があり、木の
ベンチが幾つも並んでいた。
北東に向かって緩やかな斜面を上がる道には、オオヤマオダマキやコオニユリ↑などが咲く。
ニッコウキスゲやコオニユリが咲き競う、スタート地の池ノ平駐車場には、13時50分に戻った。
14時発のシャトルバスに乗り、15分ほどで湯の丸高原駐車場に着く。すぐに帰途につき、
2台の自動車は14時18分に出発する。県道79号の別府交差点に近くにあった、イタリアン
チーズ店と道の駅雷電くるみの里に寄り、土産物などを求める。
帰路は小諸ICから上信越自動車道に入り、甘楽PAで小休止し、再び雨となった関越道へ。
嵐山小川IC付近からはやや渋滞したが、圏央道の狭山PAに17時40分に着き、2台の車
はそれぞれの帰路に向かった。
【コースタイム】Kさん宅7:50=上里SA8:50~9:07=佐久平PA10:00~10:05=東部湯の丸
IC10:20=湯ノ丸駐車場10:50~11:00=(シャトルバス)=池ノ平駐車場11:15~20ー雷の丘
11:40~47ー見晴岳(昼食)12:22~50ー三方ヶ峰方面三差路13:02ー鏡池13:10~15ーグリ
ーン広場13:35ー池ノ平駐車場13:50~14:00=(シャトルバス)=湯ノ丸駐車場14:15~18=イタ
リアンチーズ店14:38~48ー道の駅雷電クルミの里14:55~15:13=小諸IC15:20=甘楽PA
16:03~?=狭山PA17:40=武蔵藤沢駅18:10 (注) = 自動車走行 ー 歩き
(参加 9人、天気(現地) 曇一時雨、距離 3.5㎞、地図(1/2.5万) 車坂峠、歩行地
東御市、累積標高差 約300m)
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軽いハイキングを楽しむグループ、「カタクリの会」の第43回例会で、浅間山の西、湯の丸
高原の一角にある池ノ平(いけのたいら)湿原を訪ねた。
朝7時50分、青梅市にある事務局のKさんの住宅から、2台の車に分乗して出発する。雨
模様の中、圏央道から関越自動車道に入って上里SAで休憩、さらに上信越自動車道に入り、
佐久平PAで2度目の休憩をとる。途中はかなりの雨だったが、佐久平に入ったら上がった。
東部湯の丸ICで上信越道を下り、別府交差点からは1丁(約110m)ごとに立つ、百体観音
石造町石(ひゃくたいかんのんせきぞうちょうせき)と呼ぶ石の観音像を眺めながら、県道94
号を次第に高度を上げ、10時50分に地蔵峠(標高1732m)にある湯の丸高原駐車場に着
いた。
夏季シーズン中の7月中旬~8月中旬の週末と休日は、ここから東方の高峰温泉方面に抜
ける湯ノ丸高峰林道は、マイカー規制となり、シャトルバスを利用することになる。
11時発のシャトルバスは10分余りで池ノ平駐車場に着いた。小雨模様だが、たいした降り
にはなりそうにないので雨具は付けず、傘だけで湿原を目指すことにして11時20分に出発した。
西に向かって緩やかな稜線を上がる、「見晴歩道」と呼ぶ遊歩道へ。草地にハクサンフウロ
やウスユキソウ↓が花を見せ、ヤナギランも咲き始めていた。
カワラナデシコも多いが、雨に濡れて花の先は垂れ下がっている。ワレモコウも、広い草地
でたくさんの花を咲き競っていた。ところどころで、マツムシソウが開花し始めている。
雨は間もなく止みガスが少しずつ上がり、南側の池ノ平湿原が見下ろせるようになった。雷
の丘(2108m)に上がり、最初の小休止をして傘をザックにしまう。
さらに、ウグイスのさえずる見晴歩道の稜線を進む。咲き出したヤナギラン↑の群落、アヤメ、
ヤマブキショウマ、ウスユキソウ、ノアザミ、ヤマオダマキなどの花があちこちに咲いている。
針葉樹林の間からは、南側の東御市(とうみし)の家並みなどの展望も得られるようになった。
標高2,110m、今日の最高点である「雲上の丘」に着いた。眼下に池ノ平湿原の鏡池や、
湿原を貫く木道などが見下ろせる。小休止して、まずは記念撮影をした。
西南に向かって緩やかな下りとなり、樹林の下にはシャジクソウ↑、ヤマホタルブクロ、カワラ
ナデシコ↓などの花が目に入る。
うっそうとした針葉樹に覆われた「ピグミーの森」↑を抜けると、開放された草地となり、クガイ
ソウやヤマブキショウマ、コキンレイカ、シモツケ、イブキジャコウソウ、マツムシソウ↓などのお
花畑を抜けて、標高2,095mの見晴岳のピークに上がった。
腰を下ろすのによい石ころが多く、天気もしばらく持ちそうなので、ここで昼食とする。
西側に、TVの中継用らしいアンテナ塔が立っている。食事を終える頃には、南側眼下の展
望がさらに開け、東御市一帯の家並み、田んぼや畑、林などが、かなり広範囲に見えてきた。
食事を終え、12時50分に湿原に向かう。
少し下って、南東に向かう三方ヶ峰への遊歩道に入ると、稜線の南側は金網と柵で仕切ら
れていて、砂礫の間にたくさんのコマクサが咲いていた。
盛りは少し過ぎたようで、形も小さめだが、これだけ多くのコマクサが群生しているところは、
そう多くはないだろう。コマクサに混じって、オヤマソバなども咲いていた。
下る遊歩道沿いにも、シモツケ、クガイソウ↑、ミヤマバイケイソウ、コオニユリなどが花を見せ
ていた。湿原の中のただ一つの池、鏡池が近づき、木道のところに下った。
四方を針葉樹に囲まれた池の平の湿原が広がり、鏡池の向こうには、ヒオウギアヤメだろう
か、ムラサキの花が一面に広がっていた。
木道の十字路から、東に延びる木道を進むことにする。
すぐ先の斜面上に、「忠治の隠岩」という大岩があり、その下に木のベンチが設けられ、休憩
用の広場になっている。周辺には、マルバダケブキが開花し始めていた。木道を進むと、ノハナ
ショウブがあちこちに花を見せる。
モミなどの針葉樹が増え、少し高見に上がってコケモモラインと呼ぶ木道に入ると、ガスが
増えて湿原の遠望が利かなくなる。しかし雨にはならなかった。
忠治の隠岩方面からの木道の合する辺りにも、「グリーン広場」と呼ぶ休憩場所があり、木の
ベンチが幾つも並んでいた。
北東に向かって緩やかな斜面を上がる道には、オオヤマオダマキやコオニユリ↑などが咲く。
ニッコウキスゲやコオニユリが咲き競う、スタート地の池ノ平駐車場には、13時50分に戻った。
14時発のシャトルバスに乗り、15分ほどで湯の丸高原駐車場に着く。すぐに帰途につき、
2台の自動車は14時18分に出発する。県道79号の別府交差点に近くにあった、イタリアン
チーズ店と道の駅雷電くるみの里に寄り、土産物などを求める。
帰路は小諸ICから上信越自動車道に入り、甘楽PAで小休止し、再び雨となった関越道へ。
嵐山小川IC付近からはやや渋滞したが、圏央道の狭山PAに17時40分に着き、2台の車
はそれぞれの帰路に向かった。
【コースタイム】Kさん宅7:50=上里SA8:50~9:07=佐久平PA10:00~10:05=東部湯の丸
IC10:20=湯ノ丸駐車場10:50~11:00=(シャトルバス)=池ノ平駐車場11:15~20ー雷の丘
11:40~47ー見晴岳(昼食)12:22~50ー三方ヶ峰方面三差路13:02ー鏡池13:10~15ーグリ
ーン広場13:35ー池ノ平駐車場13:50~14:00=(シャトルバス)=湯ノ丸駐車場14:15~18=イタ
リアンチーズ店14:38~48ー道の駅雷電クルミの里14:55~15:13=小諸IC15:20=甘楽PA
16:03~?=狭山PA17:40=武蔵藤沢駅18:10 (注) = 自動車走行 ー 歩き
(参加 9人、天気(現地) 曇一時雨、距離 3.5㎞、地図(1/2.5万) 車坂峠、歩行地
東御市、累積標高差 約300m)
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