2018年9月16日(日)
4月15日(日)以来半年ぶりの、カタツムリ歩行の第2回同窓会に参加した。集合は
西武池袋線の練馬高野台(ねりまたかのだい)駅。今回の担当のZさんから地図をもらい、
9時55分にスタートした。
北口広場にある花屋さんの前には鉢植えのきれいな花が並ぶ。
西側を南北に走る都道443号・笹目通りを北に少し、長い参道を進んで東門から長命
寺(ちょうめいじ)へ。
長命寺は、慶長18(1613)年に小田原北条氏の一族、増島重明が弘法大師像を祭
ったのが始まり。甥(おい)の増島重俊が紀州高野山の構えにならい、堂宇を建造して長
命寺と命名したとか。
その後、徳川3代将軍家光から朱印地を賜るなどして、「東の高野山」と呼ばれる関東
有数の霊場として信仰を得たという。
広い境内の中心にある金堂↑は明治37(1904)年の再建。左手背後の観音堂には
本尊の十一面観音が安置されている。
さらに奥には弘法大師像を安置する奥の院にあたる御影堂(みえどう)がある。
境内にはほかに、姿見の井戸、たくさんの石仏や石像、「ねりまの名木」であるシラカ
シやイチョウ、木遣(きやり)塚、地蔵堂、新しい十三仏、鐘楼など見るべきものが多い。
「ねりまの名木」のイチョウ
木遣塚
南側正面の南大門を出た。西武池袋線の高架下を南に抜けると剣道の東松館道場がある。
かなり前から西武池袋線の車中から見ていた建物だが、そばに行くのは初めて。右手植
え込みに、創設者らしい「剣道範士 榎本松次之像」の胸像があった。
そばの東台野球場の西側を南進して石神井(しゃくじい)川の南田中(みなみたなか)
橋を渡る。流れの両側は、桜並木の下に遊歩道が延びている。
中層集合住宅の南田中団地の南側斜面林は「南田中稲荷憩いの森」で、イヌシデ、エゴ
ノキ、シラカシなどの斜面林になっている。
「塚越の森」の標柱もあり、段丘上に向かって階段を上がる。斜面にはヒガンバナがい
くつか咲いていた。
西側に回り込んで南田中五丁目の稲荷天祖神社に入る。毎年7月には、盆踊り大会が開
かれ賑わうようだ。境内の鉢に白いヒガンバナが花開く。
住宅地を南東へ、南田中四丁目に入ると榎本家長屋門があった。江戸時代末期の建築の
ようで、「練馬の文化財」に指定されている。
南側の道を西に少しで、広い境内を様々な樹木や花に埋め尽くされた観蔵院(かんぞう
いん)である。
観蔵院は真言宗智山派の寺で、豊島八十八か所第81番札所。北側の庫裡(くり)の隣
に「曼荼羅(まんだら)美術館」↓があり、六道曼荼羅などが観覧できるようだ。
背後の道路を西へ400mほどで、広い境内に幼稚園を併設し樹木も豊富な善生寺があ
るが、門は閉ざされて入れない。
下石神井三丁目を西進して北西へ、石神井川の豊島橋を渡りバ↑ス道路の北側の禅定院
(ぜんじょういん)に行く。
禅定院も真言宗智山派の寺。約600年前に願行上人により開山されたようだが、文政
年間(1818~30)の火災で建物や記録などは消失しているらしい。
本堂前の織部(おりべ)型灯籠は寛文13(1673)年刻で、「キリシタン灯籠」と
呼ばれ、区内でも珍しい石造物として区登録文化財である。
鐘楼はかやぶき屋根、キリシタン灯籠を覆うヒヨクヒバ↓は「ねりまの名木」。
現在の石神井小の前身の豊島小は、明治7(1874)年に区内初の小学校としてここ
に創立されたとか。そのことを記した「わらべ」の石彫がある。
バス通りを北東に少しで、豊富な樹林に覆われた「石神井公園記念庭園」に入る。
ここは、石神井村元収入役で地元の資産家だった豊田銀右衛門が大正5(1916)年
頃に造成した第二豊田園の跡。東京都が取得して都立石神井公園の一部として再整備し、
昭和53(1978)年に開園したという。
モミジやソメイヨシノなど、緑に囲まれた静かな池を中心に遊歩道が巡らされている。
池の西側を上がって広場を横切る。北に下り東西に長い石神井池の南東側へ。
池に浮かぶスワンボートなどを眺めながら西進し、メタセコイヤとラクウショウの林の
横を過ぎる。
野外ステージの上部を通過して、ゴールの稲荷諏訪合神社に11時58分に着いた。
参加の皆さんもあい前後して着き、境内で昼食をする。食事を終えて記念撮影後にミー
ティングをして、前回から半年経過後の各々の近況報告などする。13時20分過ぎに散
会した。
(参加 15人、天気 曇後晴、距離 4.7㎞、地図(1/2.5万) 吉祥寺、
歩行地 練馬区、歩数 9,400)
なお、散会後の帰路の行程については別途アップします。
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4月15日(日)以来半年ぶりの、カタツムリ歩行の第2回同窓会に参加した。集合は
西武池袋線の練馬高野台(ねりまたかのだい)駅。今回の担当のZさんから地図をもらい、
9時55分にスタートした。
北口広場にある花屋さんの前には鉢植えのきれいな花が並ぶ。
西側を南北に走る都道443号・笹目通りを北に少し、長い参道を進んで東門から長命
寺(ちょうめいじ)へ。
長命寺は、慶長18(1613)年に小田原北条氏の一族、増島重明が弘法大師像を祭
ったのが始まり。甥(おい)の増島重俊が紀州高野山の構えにならい、堂宇を建造して長
命寺と命名したとか。
その後、徳川3代将軍家光から朱印地を賜るなどして、「東の高野山」と呼ばれる関東
有数の霊場として信仰を得たという。
広い境内の中心にある金堂↑は明治37(1904)年の再建。左手背後の観音堂には
本尊の十一面観音が安置されている。
さらに奥には弘法大師像を安置する奥の院にあたる御影堂(みえどう)がある。
境内にはほかに、姿見の井戸、たくさんの石仏や石像、「ねりまの名木」であるシラカ
シやイチョウ、木遣(きやり)塚、地蔵堂、新しい十三仏、鐘楼など見るべきものが多い。
「ねりまの名木」のイチョウ
木遣塚
南側正面の南大門を出た。西武池袋線の高架下を南に抜けると剣道の東松館道場がある。
かなり前から西武池袋線の車中から見ていた建物だが、そばに行くのは初めて。右手植
え込みに、創設者らしい「剣道範士 榎本松次之像」の胸像があった。
そばの東台野球場の西側を南進して石神井(しゃくじい)川の南田中(みなみたなか)
橋を渡る。流れの両側は、桜並木の下に遊歩道が延びている。
中層集合住宅の南田中団地の南側斜面林は「南田中稲荷憩いの森」で、イヌシデ、エゴ
ノキ、シラカシなどの斜面林になっている。
「塚越の森」の標柱もあり、段丘上に向かって階段を上がる。斜面にはヒガンバナがい
くつか咲いていた。
西側に回り込んで南田中五丁目の稲荷天祖神社に入る。毎年7月には、盆踊り大会が開
かれ賑わうようだ。境内の鉢に白いヒガンバナが花開く。
住宅地を南東へ、南田中四丁目に入ると榎本家長屋門があった。江戸時代末期の建築の
ようで、「練馬の文化財」に指定されている。
南側の道を西に少しで、広い境内を様々な樹木や花に埋め尽くされた観蔵院(かんぞう
いん)である。
観蔵院は真言宗智山派の寺で、豊島八十八か所第81番札所。北側の庫裡(くり)の隣
に「曼荼羅(まんだら)美術館」↓があり、六道曼荼羅などが観覧できるようだ。
背後の道路を西へ400mほどで、広い境内に幼稚園を併設し樹木も豊富な善生寺があ
るが、門は閉ざされて入れない。
下石神井三丁目を西進して北西へ、石神井川の豊島橋を渡りバ↑ス道路の北側の禅定院
(ぜんじょういん)に行く。
禅定院も真言宗智山派の寺。約600年前に願行上人により開山されたようだが、文政
年間(1818~30)の火災で建物や記録などは消失しているらしい。
本堂前の織部(おりべ)型灯籠は寛文13(1673)年刻で、「キリシタン灯籠」と
呼ばれ、区内でも珍しい石造物として区登録文化財である。
鐘楼はかやぶき屋根、キリシタン灯籠を覆うヒヨクヒバ↓は「ねりまの名木」。
現在の石神井小の前身の豊島小は、明治7(1874)年に区内初の小学校としてここ
に創立されたとか。そのことを記した「わらべ」の石彫がある。
バス通りを北東に少しで、豊富な樹林に覆われた「石神井公園記念庭園」に入る。
ここは、石神井村元収入役で地元の資産家だった豊田銀右衛門が大正5(1916)年
頃に造成した第二豊田園の跡。東京都が取得して都立石神井公園の一部として再整備し、
昭和53(1978)年に開園したという。
モミジやソメイヨシノなど、緑に囲まれた静かな池を中心に遊歩道が巡らされている。
池の西側を上がって広場を横切る。北に下り東西に長い石神井池の南東側へ。
池に浮かぶスワンボートなどを眺めながら西進し、メタセコイヤとラクウショウの林の
横を過ぎる。
野外ステージの上部を通過して、ゴールの稲荷諏訪合神社に11時58分に着いた。
参加の皆さんもあい前後して着き、境内で昼食をする。食事を終えて記念撮影後にミー
ティングをして、前回から半年経過後の各々の近況報告などする。13時20分過ぎに散
会した。
(参加 15人、天気 曇後晴、距離 4.7㎞、地図(1/2.5万) 吉祥寺、
歩行地 練馬区、歩数 9,400)
なお、散会後の帰路の行程については別途アップします。
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同窓会では色々お世話になりました。無事終わりホッとしている所です。アドバイスだけでなく、こちらのブログの情報も大いに参考となりました。心よりお礼を申し上げます。
この日は南田中方面を歩かれたのですね。
観蔵院も立派なお寺のようですね。地図には記載しましたが、回っていない所もいくつかありますので、また出かけたいと思います。
記念庭園の池がとても気にいりました。池にあった可愛らしい小さな白い花は、オオカナダモという名前ということも、帰ってから調べてわかりました。旅の復習も大切ですね。
皆さんともお会いできて、楽しいひと時となりました。
しかもきれいな写真と丁寧な説明、ほんとにすばらしくいつも感心してしまいます。
なので、レポートはいつもおまかせで、詳しくはあるきメデスをご覧ください・・・と! スミマセン。
今回のエリアは何度か訪ねていますが、緑と歴史の多いところなので、飽きることがありません。
池のオオカナダモは、気づかず見落とました。
行くたびに、新しい発見があるのも楽しみです。
そのあと、とねるずなどもう3つも次のテーマをアップされているのに、
私はまだ、当日の午後の行程は今日書き込んだばかりで、アップできるの明日になりそうです。
次回、junjunさんの担当エリアがどこになるのか、期待しています。