あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

奄美4島めぐりの旅⑤ 奄美大島の北部を観光して帰路へ(鹿児島)〈前半〉

2017-03-02 17:42:07 | 国内旅行
 2017年2月8日(水) 
 == 奄美大島の北部を観光して帰路につく ==

 最終日は、奄美大島の北部を占める奄美市の中心街、名瀬(なぜ)の山羊島ホテルにて
5時50分に起床した。部屋の窓を開けると、昨夜は遅く到着して見えなかった名瀬港の様
子が眺められる。



 7時過ぎ、ホテル1階のシーサイドレストランでバイキング朝食をする。
    

 ホテルのロビーには、ひな飾りがあった。



 出発前に、ホテルの庭の一隅で飼育している山羊を確認する。8時30分に観光バスでホ
テルを出発した。




 今日のドライバーはとくさん、ガイドは浜田さんとのこと。今日の気温予想は15~19℃
という。

 奄美大島の人口は約6万2千人、国内の島では佐渡島に次ぐ大きさの712㎢あり、周囲
約461㎞という。年平均気温は21℃、1月にはヒカンザクラが咲き、3月には泳げるよう
で、3月3日にはには海開きがあるとか。

 樹木はシイ、カシ、タブなどの常緑広葉樹が多くて杉はなく、落葉や紅葉は見られない
が、ハゼやウルシのみ12月から2月にかけて紅葉するという。

 今日最初の観光は、名瀬の中心部から南南西にある金作原(かねさくばる)原生林。奄
美群島の政治・経済・教育・文化の中心地、名瀬の市街地を抜けて、車の交差が難しい林
間の1車線の道路を次第に高度を上げながら進み、9時16分に着いた。


 金作原原生林の標高は300m台とか。奄美の中でも天然林が半分も残っているところのよ
う。
     


 その原生林に設けられた遊歩道を進むと、道路上を大きなヒカゲヘゴに覆われたところ
があった。


 ほかにもクワズイモやリュウキュウバラなど珍しい木や草が生い茂り、イタジイ、イジ
ュ等は樹齢100年を越すであろうといわれているとか。


 また樹林内には、国指定天然記念物のルリカケス、アカヒゲ、オオストン、オオアカゲ
ラ、アマミノクロウサギ、ケナガネズミ等固有種の鳥類、動植物類が生息しているという。
ハブもいるので、林の中には入らぬようにとの注意もあった。

 遊歩道や車道のところどころに、赤い布が下がっているところがある。この下にはハブ
の捕獲器が設置されているという標識のようだ。
    

 9時50分に金作原原生林を出て、往路を戻る途中、10時30分に名瀬運動公園に立ち寄り
10分足らずトイレ休憩タイム。公園内には、陸上競技場、野球場、テニスコート、プール、
ソフトボール場などが設けられていた。



 名瀬の市街地に戻り、国道56号を東北に進んで龍郷町(たつごうちょう)に入る。役場
には、来年の大河ドラマに決まった西郷隆盛の「西郷どん」ゆかりの地を示す垂れ幕が下
がっていた。



 太平洋側に出て間もなく、龍郷町赤尾木の大島紬村(おおしまつむぎむら)に11時15分
に着いた。

 大島紬村は、奄美大島の特産物である本場奄美大島紬の生産の全工程の見学や泥染めな
ど各種体験できる施設。

 1万5千坪という広いエリアに広がるハイビスカスやブーゲンビリアなど南国亜熱帯植
物を観賞したりしながら、幾つかの建物を一巡して製造工程や売店などを回れるようにな
っている。


 最初にプチ美術館を少しのぞいてから、泥染め技術保存館↑へ。大島紬の染色は泥染め
というシャリンバイの抽出液と泥土に含まれる鉄塩類の媒染により、独特の渋みある黒色
に染色されるとか。


 建物の中でその行程の説明を受けた後、そばの泥田で職人さんが作業する工程も見た。




      


 園内に咲く花や葉、見頃になったヒカンザクラなどをがめながら次の建物に進み、機織
り機の並ぶ部屋で緻密な機織り作業の模様を見学する。


     大島紬の製品の一部
    




 その建物の先から橋を渡って戻るように進むと、かやぶき屋根の高倉が保存されていた。

 高倉は、南方の米作地帯に穀倉として作られたものが奄美に伝わったとみられ、湿気や
ネズミの侵入を防ぐ工夫がなされていて、奄美独特の古代建築だという。


 その先の建物↑は売店になっていて、最高級の大島紬や大島紬を生かしたオリジナル紬
商品、土産品などが販売されていた(内部は撮影禁止)。          〈続く〉








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奄美4島めぐりの旅④ 徳之島を観光後フェリーで奄美大島へ(鹿児島)<後半>

2017-03-01 15:47:46 | 国内旅行
 2017年2月7日(火)
 == 徳之島を一周して観光後フェリーで奄美大島へ ==(続き)


 12時35分に犬の門蓋(いんのじようぶた)を後にした。サトウキビ畑の横や、徳之島子
宝空港入口交差点などなどを通過して、島の東北端近くまで進み、「尚子ロード」記念碑
前を過ぎる。

 尚子ロードとは、2000年のシドニーオリンピック女子マラソンの金メダリスト、高橋尚
子さんゆかりのコースが、ここをスタートとして31.2㎞設けられているとか。

 この辺りは、高橋尚子さんがシドニーオリンピックの前にトレーニングしたゆかりの場
所のよう。


 碑のすぐ先にあるホテル サンセットリゾートに12時52分に着き、レストランで昼食を
した。
    


 このホテルは、企業や大学の陸上競技部、野球部などの合宿に利用されているようで、
それらを歓迎するパネルや、来訪した人たちのサインがたくさん壁面に掲示されたいた。


 13時36分にホテルを出発して、バスは8分ほどで徳之島の西北端のムシロ瀬に着いた。

 ムシロ瀬は、その名のように海岸にあたかもムシロを敷き詰めたように巨岩が連なり、
サンゴ礁の多い奄美群島では珍しく花崗岩の浜が広がっているところ。



 確かに花崗岩の巨岩が並んでいるが、ムシロというよりはもっとゴロゴロした岩場とい
う感じ。中に独特の形をした岩が幾つもあり、その岩場に打ち寄せる豪壮な波も見事なも
の。




 ムシロ瀬の付近には、大島紬の染料に使うシャリンバイがたくさん自生していた。


 14時ちょうどにムシロ瀬を出て、北岸を回る県道629号を東進して徳之島町に入る。中
心部で手々(てて)小前を通過する。この小学校は、校区外からでも通学できる徳之島町特
別認可制度実施校で、当該からの留学も勧めているという。

 その辺りからは北に、奄美大島の南西にある加計呂痲島(かけろまじま)らしい島影が
望まれる。


 10分ほどで島の東北端のソテツトンネルに着いた。

 ここはかつて島の畑がソテツで区切られていたころの名残が見られる場所。約350年前
のものと見られるソテツトンネルを遊歩道で抜けると、海を一望できる展望台がある。





 展望台からは、東シナ海と太平洋が交じり合う壮大な海の景観が広がり、南西には島で
2番目に高い天城岳(533m)などの山並みも望まれる。



 すっかり青空が広がり、ゆっくりと展望台からの雄大な眺望を楽しんだ。




 14時40分に出発してバスは島の東側、太平洋岸沿いを南下する。島の東部中ほどの井之
川集落まで進み、第46代横綱・朝潮太郎記念像に行く。
     
 戦後の復興間もないころ、初代若乃花と並び大相撲の歴史を作り上げた偉大な横綱で、
後に高砂部屋親方となった朝潮太郎関はこの地、井之川の出身。

 背景には世界自然遺産候補にもなっている徳之島の最高峰、井之川岳(644.8m)が望
まれた。


     
 小公園になっている広場の海側には、「西郷南州翁逗留地」の標識が立ち、そばの階段
を上がった上には、やはりこの地出身の喜劇役者である「八波(はっぱ)むと志記念碑」
もあるようだが、そこまでは上がらなかった。

 15時25分に朝潮関銅像を後にして、さらに南下して徳之島町で最大の街並み亀津に戻り、
「おみやげのふじた」という総合土産店に入り、買い物タイム。



 今回はザックだけで容量も小さいので、菓子など少しだけ求めた。
    

 これで徳之島観光を終わり、16時ちょうどに「おみやげのふじた」を出て、亀津の町を
北に抜けて間もなくの亀徳新港のフェリーターミナルに行く。


 近くまで来ていた乗船予定のフェリー「クイーンコーラル8」は、予定の16時30分より
5分遅れて入港した。


 船内に入り、やはりガラガラの2等船室の大部屋に入り、夕食用の弁当を受け取る。17
時ちょうど出航予定の船は、遅れて17時18分に亀徳新港を離れた。次の奄美大島の名瀬港
までは約3時間30分の予定である。


 出航後間もなく甲板に上がり、傾く夕日を背にして去りゆく徳之島を眺める。




 船室に戻ってしばらくは横になり、19時近くになってロビーで弁当の夕食を済ます。
    

 予定より少し遅れて、20時35分に奄美大島の玄関口、名瀬港に着いた。すっかり暗くな
り、港周辺の様子はあまり分からない。

 迎えのバスに乗り、最後の宿、名瀬港の北東側にある山羊島(やぎしま)の山羊島ホテ
ルには21時近くに到着した。                     (歩数 9,500)




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