今回は、時節は違いますが、杜牧の有名な詩の一つ「山行」を読みます。
山行 山(さん)行(こう)
遠上寒山石径斜 遠(とお)く寒山(かんざん)に上(のぼ)れば 石径(せっけい)斜(なな)めなり
白雲生処有人家 白雲(はくうん)生(しょう)ずる処(ところ) 人家(じんか)有(あ)り
停車坐愛楓林晩 車(くるま)を停(とど)めて坐(そぞ)ろに愛す 楓(ふう)林(りん)の晩(くれ)
霜葉紅於二月花 霜(そう)葉(よう)は二月の花よりも紅(くれない)なり
現代訳
遠くもの寂しい山に登っていくと、石の小道が斜めに続く。
その上の、はるかに白雲が湧き上がるところに人家が見える。
車を止めて、夕暮れの楓の林をしみじみと眺めた。
霜にうたれて紅葉した楓の葉は、
春の盛り咲く花よりもいっそう艶やかに赤く色づいている。
石川忠久 監修 NHK『新漢詩紀行 ガイド』(2010)より引用
山行 山(さん)行(こう)
遠上寒山石径斜 遠(とお)く寒山(かんざん)に上(のぼ)れば 石径(せっけい)斜(なな)めなり
白雲生処有人家 白雲(はくうん)生(しょう)ずる処(ところ) 人家(じんか)有(あ)り
停車坐愛楓林晩 車(くるま)を停(とど)めて坐(そぞ)ろに愛す 楓(ふう)林(りん)の晩(くれ)
霜葉紅於二月花 霜(そう)葉(よう)は二月の花よりも紅(くれない)なり
現代訳
遠くもの寂しい山に登っていくと、石の小道が斜めに続く。
その上の、はるかに白雲が湧き上がるところに人家が見える。
車を止めて、夕暮れの楓の林をしみじみと眺めた。
霜にうたれて紅葉した楓の葉は、
春の盛り咲く花よりもいっそう艶やかに赤く色づいている。
石川忠久 監修 NHK『新漢詩紀行 ガイド』(2010)より引用