B-4 首の斜め前・後ろ側筋群のストレッチング
ストレッチを行う部位を首の右斜め後ろ側から始めて、左斜め前側、左斜め後ろ側、右斜め前側と、対向する側に順次移動させます。慣れないうちは複雑なようですが、慣れるてくるとリズムよく運動を進めることができます。以下運動を進める順に説明をします。
i) 首の右斜め後ろ側のストレッチング
体重を右足に移し(左足はやゝ浮かします)、右手を小指で先導するようにして、外回りに捻りながら前下方に押し下げていき、右肩をその方向に引き下げます。同時に顎を引き右後方の頭頂を真上に突き挙げていきます(写真4)。この姿勢を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。首が左前に屈曲して頭が倒れることのないよう、首の部分は直に保つよう注意をしましょう。先に示したイメージ図で頭の右側後ろ天辺が鍋の取っ手部分に相当します。
写真4
ii) 首の左斜め前側のストレッチング
体重を左足に移し(右足は浮かす)、左手を親指で先導するようにして、内回りに捻りながら後ろ下方に押し下げていき、左肩をその方向に引き下げます。同時に顎を左斜め上に突き挙げていきます(写真5)。その状態を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。首が右後ろに屈曲して頭が倒れることのないよう注意をしましょう。イメージ図で、左顎が鍋の取っ手部分に相当します。
写真5
iii) 首の左斜め後ろ側のストレッチング
上のi) の要領に準じて、左斜め後ろ側の筋群のストレッチングを行います。
iv) 首の右斜め前側のストレッチング
上のii) の要領に準じて、右斜め前側の筋群のストレッチングを行います。
B-5 首の前部横方向ストレッチング
体重を左足に移し(右足はやゝ浮かす)、左手を肩の高さで左横に伸ばしていきます。同時に顎を右真横に突き出していきます(写真6)。すなわち、手と顎を互いに横反対方向に押し出していく要領です。この状態を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。
続いて手・顎をそれぞれ交替して、手は右、顎は左、右足体重と、同じ要領で反対方向にストレッチングを行います。
この運動は、イメージ図で、頸椎の柱をできるだけまっすぐに保つようにして、柱の最上部の小皿の上で、鍋を右(時計)方向に、また左(反時計)方向に回転させている状態を想像すると、理解し易いでしょう。
写真6
以上、B-1からB-5までの運動では、頭部の動きに関わる、からだの表層部に近い、手で触れることができるような比較的大きな筋肉群を想像しながら記述を進めてきました。勿論このような大・長型筋肉群のストレッチングを行うことは大きな目的の一つです。
一方、首周囲の深部にあって、頭部と頸椎の間を多くの短い筋肉群が繋いでいます。イメージ図で説明したように、小皿の上で鍋を滑らせるような頭部の動きを目指していることから、特に頸椎上部と頭部を繫ぐ深部筋肉群に多大のストレッチング効果を及ぼすであろうことは容易に想像できるでしょう。このような効果も首周囲のストレッチング運動を行うことの重要な狙いの一つです。
また、これら首周囲のストレッチング運動を実践する際に、肩周囲の、特に二の腕の周囲の筋肉群のストレッチング運動としての意義も実感して頂けることでしょう。
ストレッチを行う部位を首の右斜め後ろ側から始めて、左斜め前側、左斜め後ろ側、右斜め前側と、対向する側に順次移動させます。慣れないうちは複雑なようですが、慣れるてくるとリズムよく運動を進めることができます。以下運動を進める順に説明をします。
i) 首の右斜め後ろ側のストレッチング
体重を右足に移し(左足はやゝ浮かします)、右手を小指で先導するようにして、外回りに捻りながら前下方に押し下げていき、右肩をその方向に引き下げます。同時に顎を引き右後方の頭頂を真上に突き挙げていきます(写真4)。この姿勢を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。首が左前に屈曲して頭が倒れることのないよう、首の部分は直に保つよう注意をしましょう。先に示したイメージ図で頭の右側後ろ天辺が鍋の取っ手部分に相当します。

ii) 首の左斜め前側のストレッチング
体重を左足に移し(右足は浮かす)、左手を親指で先導するようにして、内回りに捻りながら後ろ下方に押し下げていき、左肩をその方向に引き下げます。同時に顎を左斜め上に突き挙げていきます(写真5)。その状態を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。首が右後ろに屈曲して頭が倒れることのないよう注意をしましょう。イメージ図で、左顎が鍋の取っ手部分に相当します。

iii) 首の左斜め後ろ側のストレッチング
上のi) の要領に準じて、左斜め後ろ側の筋群のストレッチングを行います。
iv) 首の右斜め前側のストレッチング
上のii) の要領に準じて、右斜め前側の筋群のストレッチングを行います。
B-5 首の前部横方向ストレッチング
体重を左足に移し(右足はやゝ浮かす)、左手を肩の高さで左横に伸ばしていきます。同時に顎を右真横に突き出していきます(写真6)。すなわち、手と顎を互いに横反対方向に押し出していく要領です。この状態を保って、深長呼吸を2,3回行うようにします。
続いて手・顎をそれぞれ交替して、手は右、顎は左、右足体重と、同じ要領で反対方向にストレッチングを行います。
この運動は、イメージ図で、頸椎の柱をできるだけまっすぐに保つようにして、柱の最上部の小皿の上で、鍋を右(時計)方向に、また左(反時計)方向に回転させている状態を想像すると、理解し易いでしょう。

以上、B-1からB-5までの運動では、頭部の動きに関わる、からだの表層部に近い、手で触れることができるような比較的大きな筋肉群を想像しながら記述を進めてきました。勿論このような大・長型筋肉群のストレッチングを行うことは大きな目的の一つです。
一方、首周囲の深部にあって、頭部と頸椎の間を多くの短い筋肉群が繋いでいます。イメージ図で説明したように、小皿の上で鍋を滑らせるような頭部の動きを目指していることから、特に頸椎上部と頭部を繫ぐ深部筋肉群に多大のストレッチング効果を及ぼすであろうことは容易に想像できるでしょう。このような効果も首周囲のストレッチング運動を行うことの重要な狙いの一つです。
また、これら首周囲のストレッチング運動を実践する際に、肩周囲の、特に二の腕の周囲の筋肉群のストレッチング運動としての意義も実感して頂けることでしょう。