OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

負荷分散 -2-

2005-02-11 18:37:34 | ブログ
「空間」による負荷分散

 もうひとつの負荷分散である「空間」による負荷分散についてお話します。

 「空間」による負荷分散は、簡単に言えば他の人(他の部門)に一部業務を任せ分担することです。

 人に任せる場合に最も大事なことは、「任せるに値する人に任せる」ことです。任せる人は、単にその人がやるべき立場にあるとか、頼みやすいとかで選んではなりません。任せるということは、依頼した後はその過程においてこちらは気にすることなく、最終結果のみ受け取ることですから、その仕事を完遂できる能力のある人に任せなくては意味がありません。

 任せる場合には、期待する具体的アウトプットイメージを伝えることはもちろんですが、期限もきちんと伝える必要があります。
 しばしば、人に任せる場合に遠慮してか、はっきりと期限を伝えない場合がありますがこれはだめです。
 期限は「明確に」伝え、しかも「少し余裕をもった」期限を設定するようにしましょう。

 また、期限が来たら、必ず「催促」しないとなりません。期限を過ぎても困らないのであれば、そもそももっと遅くに期限を設定すればよかったわけです。必要以上に早めの期限設定は、お願いした人に余計な負荷を強いるという大変失礼なことをしたことになります。

 期限を過ぎても催促しないで自分の方ががまんしてリスクを被っていると、相手は「結局のところ急ぎの仕事ではないんだ」と思ってしまいます。そして、そのようなことが何度か重なってくると、相手は「どうせ今度も期限を守らなくてもいいだろう」と思い、本当に急ぎのとき協力が得られなくなります。

 期限の決定・遵守は、依頼する側にも依頼される側にも緊張感が不可欠です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読み始めた本(二十歳のころⅠ)

2005-02-11 17:48:47 | 本と雑誌

 以前紹介した立花隆氏の本(脳を鍛える)の流れで、今度は「二十歳のころ」という本を読み始めました。

 この本は、文字通り(有名・無名を織り交ぜ)いろいろな方の「二十歳のころ」を学生がインタビュー取材し取りまとめたものです。

 自分としては後悔の念を抱きながら読んでいる訳ですが、やはり戦争のころ二十歳を生きた方々の声は厳しく重いものがあります。

二十歳のころ〈1〉1937‐1958―立花ゼミ『調べて書く』共同製作 (新潮文庫)
立花 隆,東京大学教養学部立花隆ゼミ
新潮社





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりにわくわくする本

2005-02-11 17:45:33 | 本と雑誌

 久しぶりにわくわくする本を読みました。

 一昨年、会社の研修で約半年間、妹尾堅一郎先生(東京大学特任教授・先端科学技術研究センター)にご指導いただきました。その妹尾先生の著書の中に、稀代の「読みの達人」として、加藤周一氏、立花隆氏、松岡正剛氏の三氏があげられていました。
 誠に恥ずかしながら、私はいままでその三氏の本は全く読んだことがありませんでした。(新聞等に掲載された評論等は目にしていましたが)

 今回、たまたま出張で羽田空港の書店に行った際、立花隆氏の「脳を鍛える」という文庫本が目に止まりました。

 立花隆氏の著作としては軽い部類のものだと思いますが、私レベルが読んでも、(ちょっと中だるみ的なところもありましたが)確かにこの人はすごいと思えるものです。
 本の批評をするほどの力量は全く持ち合わせていないので、今日はご紹介だけです。

脳を鍛える―東大講義「人間の現在」 (新潮文庫)
立花 隆
新潮社

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴岡

2005-02-11 17:37:11 | 日記・エッセイ・コラム
 1年ほど前の経験。

 庄内空港から鶴岡市内までの途中に、あたりの人口点在度と不具合な郊外型大規模店舗が見えた。それと反比例するように市の中央部には全く活気が見られない。
 何故、典型的な衰退傾向の地方都市に、慶応大学は研究施設としてのタウンキャンパスを作ったのか。
 施設建設をプロデュースした妹尾教授曰く、「誘致を訴える市長の教養が決めてだった。」

 市の若手課長は、バイタリティに溢れ幾多のプロジェクト・イベントを推進している。地方都市の公務員のイメージとは程遠い。往年の名横綱柏戸の親戚とか。

 地元の高校校長を辞した後、廃校・取り壊し予定だった校舎を利用し、地元のお年寄りの方の「生涯学習」の場をつくりあげた方もいた。自分と同い年ぐらいの方は、若いころ勉強したくてもできなかった。みんな集団就職とかで働きに出た。自分は幸いにも親が上の学校に行かせてくれた。あのころ、勉強したくてもできなかった同年代の方の、そのやる気に応えたいと言う。

 生涯学習施設「里仁館」

 鶴岡。「雷」と「絹」、「たそがれ清兵衛」。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

負荷分散 -1-

2005-02-11 17:23:10 | ブログ
 負荷分散には、2つの方法があります。ひとつは「時間」による負荷分散で、もうひとつは「空間」による負荷分散です。

「時間」による負荷分散

 「時間」による負荷分散は、具体的には業務の「プライオリティ (優先順位)」付けです。

 「プライオリティ」を考えて仕事に取り組むのは当たり前のことですが、実際の仕事現場ではときおり優先順位付けに混乱が見られます。

 まず、先に手をつけているからといって、優先順位が高い訳ではありません。

 また、上司から言われたオーダだからといって、優先順位が高い訳でもありません。指示元の役職の高い順に業務のプライオリティが決まるものではないのです。

 部長からの懇親会の場所探しの指示と、課長からのこれからすぐ始まる会議の資料準備の指示とではどちらが優先順位が高いでしょう。会議の準備そっちのけで、ホームページで飲み屋さんを探していたら・・・

 新しいオーダがきた時には、現在かかえている業務とどちらを優先したらいいか判断しなくてはなりません。もし、自分で判断できない場合は、オーダを出した人にそのオーダの重要性や期限を確かめ、現在かかえている業務との優先順位付けのアドバイスを求めることが重要です。

 オーダを受ける方には申し訳ないのですが、上司は、担当の方一人一人のその時点での業務負荷までは細かく知らないものです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする