2008年、新年あけましておめでとうございます。
昨年1年間、通勤電車の中で読んだ本のうちから、これはという「3冊」を選んでみます。
まずは、指揮者小澤征爾さんの若きころのエッセイ「ボクの音楽武者修行」。
常に前向きでチャレンジングだった若きオザワの姿には元気づけられます。中学生や高校生の方に是非ともお薦めしたい本です。
つぎは、建築家安藤忠雄さんの「連戦連敗」。
安藤さんは、高校卒業後、世界各地を旅行しながら独学で建築を学びました。数々の国際的コンペに参加し続けた末、世界的評価を得た安藤さんが、自身の建築に対する姿勢を学生に対して講義した講義録です。こちらは、やはり大学生向けでしょうか。
最後は、ファラデーの「ロウソクの科学」。
これも講義録ですが、講義の対象はこどもです。70歳になる科学界の重鎮が、クリスマスごとにこどもたちに対して実験を交えた楽しい科学の話をしたのですが、その内容をまとめたのがこの本です。この年になって初めて読んだのですが、長く読み継がれているだけある素晴らしい本だと思いました。「ロウソク」になぞらえたファラデーの「少年少女への優しき期待」が無理なく極々自然体で伝わってきます。
さて、今年です。
最近は「新書」がブームですが、これは当たり外れがありますね。ただ、私の読書は電車内が中心なので、ついつい邪魔にならない「文庫」や「新書」に偏りがちです。
しっかりした装丁の本もまじえて、今年もあまりえり好みせず乱読に努めましょう。
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