2019年公開のスペイン映画です。
アントニオ・バンデラスとペネロペ・ クルスという “如何にもスペイン” という分かりやすいキャスティング です。
とはいえ、この映画でのアントニオ・ バンデラスはとても抑制された演技で、 かえってそれが印象的でした。ペネロペ・ クルスもよかったですが、 彼女の場合は役柄のわりにはやはり一抹の艶やかさが残りますね。
物語は、監督・脚本のペドロ・ アルモドバルの自伝的なものとのこと、 回想と現在とを交錯させるシーン構成が巧みで、とても見応えのある出来栄えだ ったと思います。
ラスト近くの “水彩画” のシーンは特に心に響きました。