かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “シリーズ全作品制覇” にトライしてみようと思い始ました。
この作品は「第26作目」です。今回の舞台は “津軽(青森県)”。
津軽地方は、仕事関係で訪れたことはありませんが、学生時代の旅行で、下北から弘前、津軽半島あたりを巡ったことがあります。
ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、 “浅見光彦シリーズ” にしてはほんの少し変わったテイストの作品でした。
終盤に至るまでかなりスローテンポで、津軽地方という比較的狭いエリアでの細かなエピソードに終始していて、ミステリー小説としては今一つ欲求不満を感じました。
ラスト近くで急転直下解決に向かうというのは、このシリーズでは時折ある流れですが、ラストシーンはちょっとトーンが違いましたね。珍しい “余韻” でした。
さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。
次は、27作目の「江田島殺人事件」ですが、すでに読んだことがあるので、28作目の「隠岐伝説殺人事件」ですね。
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