「〇〇のトリセツ」シリーズで、何匹目かの「ドジョウ」です。
私は、「妻の・・・」も「夫の・・・」も読んでいないので、黒川さんの著作は初めてです。
冒頭から例示されている会話には「デジャブ感」いっぱいです。こういった夫婦間のやり取りは、広く世の中的にも「極めて当たり前の姿」のようです。
それに気づいただけでも、本書を手に取った価値がありますし、ある程度の割り切り(諦め?)ができます。我が家だけの特殊事情ではなく、むしろ “普遍的なパターン” なのだとすると、直す(対応を変える)のは至難の業だということでしょう。
だとすると、できることは、まずは、 “違いを認める” というところからスタートすることですね。
すなわち、「相手の心無い反応は、そもそもの“男女の脳機能の違い”に拠るものだ」と理解し、相手の属人的な“人格(性格)の問題”だと位置づけないことです。属人的な問題だと “相手に対して腹を立てる” ことになりますが、脳の本来的機能によるものだとなると、それを“所与の前提”として、「では、どうするか、どう対応するか、どう腹に落とすか」という“我が事”として対応することになります。
現実的には、その過程で「感情の高揚」がありますから、なかなかそう割り切るのは至極困難ですが・・・、でも、少しは前進できそうです。
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