たい焼きを探しに、東京都葛飾区にやって参りました。場所は総武線の JR 新小岩駅。ここは各駅停車の総武線と、総武快速の二種類の電車が停まる駅で、東京駅から総武快速一本で来れる便利な所です。そんな事もあり人の乗り降りが多く、都心とは違い生活感があるにぎやかな街です。
新小岩駅の南口に出ると、ロータリーの先にルミエール商店街という大きなアーケード街が見えます。駅で降りた人達の多くは、吸い込まれるようにこのアーケードに向かって行きます。僕もその波に乗り、ロータリーを突っ切る横断歩道を直進しました。いいですね活気があって!この通りを歩けば、一通りの生活用品が揃いそうです。
この近くにたい焼き屋さんがあるはずですが、人通りが多いせいか見当たりませんね?場所的には、駅から歩いて進行方向の左側にあるはずですが、それらしき幟もお店も有りませんね。ゆっくり歩きながら左に抜ける路地を見ると、自転車が並ぶ細い通りの奥に「たいやき」の大きな文字が?それと伴って風に揺れるたいやきの赤い幟!「おっ!見っけ」。なんとなくこのあたりにあるのは分かっていましたが、まさかこんな奥まった所にお店があるとは。ルミエール商店街の雑踏をはずれ、一歩路地に入ると静かな空間。車の通りが多い平和橋通りへの抜け道のようですが、それでもあまり人が通りませんね。何故にこんなところにたい焼き屋さんが?
お店の近づくと、狭い空間で店主であろう年配のおじさんが、一人でたい焼きを焼いてました。小窓から見える店主の手元は、一丁焼きの型を転がしてました。まさかここで天然物のたい焼きに出会うとは、お店を見つけた時の嬉しさと、天然物のたい焼きとわかった時のダブルの感激です。
早速お店の横の窓からたい焼きを購入。120円を支払い、会計担当のお姉さんが手渡してくれました。三杉野さんの天然たい焼きは、意外にもふわりとした柔らかい皮でびっくり。というのも、一丁焼きの多くは皮が薄くパリッとしてますが、こちらのたい焼きはそうでなかった!?でもその柔らかさが口当たりよく、なんとも食べ心地がいい。何だろう・・・、蓮式で焼かれたふわっとしたたい焼きとも違う柔らかさ。中に入っているあんこは、あずきの味が感じる甘さ控えめの美味しさ。このあんこの甘さと味が、一丁焼きのたい焼きによくあう。パリッとした天然物のたい焼きもいいけれど、このような三杉野さんの天然物のたい焼きもなかなかいおもしろいです。
三杉野さんは地元で永年親しまれているようです。だからこんな奥まった所でも大丈夫なんですね。こちらのたい焼きを食べてみたい方は、頑張ってたどり着いて下さい。
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