3匹目のたい焼きを探しに、 JR 博多駅から鹿児島本線に乗り、 JR 大野城駅で降りました。近くには九州大筑紫キャンパスがあり、静かな住宅街が広がる街です。そんな大野城市にも、たい焼き屋さんが有りました。
JR 大野城駅から鹿児島本線の線路に沿って南に進むと、ダイエー下大利店が見えてきます。その側の踏み切りを渡ると、すぐ目の前にたい焼き屋が有りました。外観はプレハブの小さなお店です。建物の横には「白いたいやき 鯛吉家」と書かれていました。僕は心の中で、「あ~白いたい焼きね・・・」と、何となくテンションが下がってしまいました。かといって、白いたい焼きが嫌いなわけではありません。以前福岡を訪れた時に、武屋さんの白いたい焼きを食べましたし、神戸では福岡県に本店が有る、たいやき本舗 藤家さんの白いたい焼きを食べました。藤家さんのたい焼きは、どれにするか迷う位いろんな種類の味があります。それにあの独特なプルプルとしたたい焼きの皮と、もちっとしたお餅のような食感も好きです。ただ問題は、白いたい焼きを食べ終えた後、お腹の中で膨らむような、「もう食べられません」といった満腹感が襲ってきます。すでに白いたい焼きの特徴を知っていますが、でも目の前にたい焼き屋が有る以上、これを見過ごして帰るわけには行けません。
駐車場の一角に置かれた、白いたいやき 鯛吉家。作りはシンプルですが、長椅子の上に座布団が置いてあって、お客様にくつろいでもらえる空間を作っていました。メニューを見ると、定番の黒あんをはじめ、抹茶・白あん・チョコクリーム・カスタードクリームの5種類。それに加え店の壁に貼ってあるメニューには、カレーや今が旬の栗を使ったたい焼きもありました。どれも美味しそうですが、やはり白いたい焼きはお腹が膨れる。それを知っているため、こんなに沢山の種類があるのに、一つだけ選ばなくてはいけません。僕の好みとして、白いたい焼きに合うのはチョコレートです。でも定番の黒あんも捨てがたい。そして「黒あん一つ」と注文すると、何と売り切れでした。それならばと、チョコレートを注文したところ、「うちの黒あんは美味しいですよ」と鯛吉家のオーナー(女性)がいいました。それならば是非という事で、たい焼きが焼けるのを待つ事にしました。
たい焼きの形に白い生地を落とし、そこにあんこをいっぱいのせました。たい焼きが焼けるまでの間、長椅子に座り辺りを見ていました。学校帰りの子供や、買い物に行く人帰る人。鹿児島本線の電車も、結構行き来していました。
10分くらい経った頃、白いたい焼きが焼き上がりました。折角なので、この場で焼き立てをいただく事に。渡されたたい焼きを持った瞬間、僕が知っているいつもの白いたい焼きと、何かが違う事に気がつきました。疑問を抱きながらたい焼きをかじると、あれれ・・皮がパリッとしている?中は白いたい焼きの特徴でもある、もちっとした食感がありますが、表面は普通のたい焼きのあのパリッとした食感があります。かといって、たい焼きの表面に焦げ目はなく、写真のように真っ白です。あんこは北海道産小豆を使用し、中がもちっとした食感にちょうどいい甘さで、白いたい焼きの特徴でもある、まるであんこ餅を食べている感じです。
でも何でしょうここの白いたい焼きは。焼く時の火加減?それとも生地を工夫してある?オーナーに聞いてみたところ、いろんな試行錯誤をして、この鯛吉家の白いたい焼きが出来上がったとの事でした。メニューの中に抹茶が有りましたが、これに使われている抹茶は、3種類の抹茶をブレンドし、オリジナルの抹茶を使用しているそうです。「コストかかりませんか?」と聞いてみると、「それは納得済みです。ただ多くの人に食べてもらえれば大丈夫」と明るく答えてくれました。それを聞くと、抹茶も食べておけばよかったかなと思いましたが・・・・時間も押し迫っていたし、お腹も結構満腹に近い状態でした。でもまた今度福岡に行った時には、抹茶を食べたいと思います。もしかすると、今以上にたい焼きのメニューが増えているかもね。
そうそう、検索サイトで「鯛吉家」を検索すると、地図の示す位置が現在お店が有る場所と違う所を示すサイトがあります。ダイエー下大利店の踏み切りを渡った所にあります。
※ 現在この場所には、マンションが建っています。
ダイエー も マックスバリュー になっていて、時代の変化がうかがえます。
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