さざんかとアスリート
2020年賀状
新春を寿ぎ、健康であることに感謝します。
さざんかが初春の柔らかな光の中にひっそりと咲いています。
晩秋から正月にかけて、
白の中にほんのり恥じらいを見せて咲く、
つつましさが好きです。
ほのかに流れる甘い香りも好ましい。
災害続きの昨年、
私たちに元気を与えてくれたラグビーが心に残ります。
右手はしっかりとボールを抱え込み、
左手は着地寸前の巨体の落下の衝撃を、
大きく開いた手のひらの中に吸収しようとしています。
同時に左足は足首から下をコートに密着させ全体重を支えています。
右足が素晴らしい。
追いすがる敵を振り切り、
今まさにトライしようとする瞬間をとらえています。
激しい闘いの余韻を残し、
高く上げた足に勝利への希望と強い意志が感じ取れます。
多くの人の心をかきたて、沸き立たせた要因かも知れません。
さざんかのつつましやかな自己主張とアスリートたちの燃える自己主張。
どちらも大切な生きる姿勢だと思います。
つつましさも、
燃える闘志も内に秘めたぶれない頑なさがないと維持するのが難しいと思います。
花の優しさとアスリートたちの強さを生きる道標(みちしるべ)としたい令和2年の春です。
(今年の年賀状をブログ用にレイアウトしました。)
(2020.1.4記) (つれづれ日記№80)