昨日は、朝から夕方まで元気なこども達に囲まれて、保育園で過ごした。
小学校の授業参観のように見るだけではなく、こどもが通う園の親として自主的な、ひとりの大人として保育に関わる機会である。
今、いろいろなことを考えさせられている。自身の子育てやこどものおかれる環境のこと。
その一つに、こどもの「言葉ではなく力によるコミュニケーション」をどう捉えるべきか、という課題がある。
突然に背中を蹴飛ばし、げんこつで背中をボコボコに殴ってくる男の子がいた。(力も強くなっているの結構痛い)乳児クラスからその傾向があり、家庭環境も少なからず影響していると知っているので、行為自体を注意するものの、本人の挨拶と受け止め(いわゆる力でのコミュニケーション行為だろうと)積極的に話しかけてみる。
今度はお尻をたたいたりといろいろあったが、手をぎゅっと握ったり、ほおずりしたり最後にはその子が甘えてくるので、注意して向き合って良かったと思う。
また別の女の子は、間違った発言をしたお友達に、笑いながらパチンと頭をたたいた。それは、まるでお笑い芸人がボケに対して突っ込みをいれる光景。(恥の文化が日本に会った頃は、失敗を笑う方が非難されていたようにも思うのですが)
当然たたかれた方は泣く。先生はたたいた方を叱る。しかし、よく見ているとたたいた方が傷付いている。「しまった」という表情と共に友達にすぐに何度も誤り、どうにかしたいと思っている様子なのだが、大人に謝罪を要求される頃には、ふてくされ、その子自身が友達とのコミュニケーションを拒否する体勢になっている。
失敗を繰り返しながら、子どもも学んで行くと思う。しかし、その背景には大人の子どもへの接し方や、TVなどメディアの影響が大であると考えざるを得なかった。
そして、自身の子育てはどうなのかと。本人の個性を特性と考えるのは大事だが、おかしいな、間違っているなと思うところは、常に意識して考えて接して行きたいと思った。
また、こども達の要求をうまくコントロールする先生方をみて、真剣に向き合うところと、さらりと流すところを上手に使い分けたいと思った。