せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

樹齢200年の欅に恋して

2012年08月29日 | ものづくり

樹は本当に、私たちを癒してくれますね。

古民家のお庭にある欅の巨木は、樹齢200年くらいだろうというお話でした。
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ずっと外での飲食でしたが、木漏れ陽と、葉の蒸散で涼しく、また緑が目に入ることで、気温以上の効果がありました。

バックでは、結成50年(←継続のすごさに関心)という素敵なシルバー紳士によるハワイアンを演奏下さり、スタッフの方々が炭火で焼いて下さる地元の食材に舌鼓を打ち、とても心地良い暑気払いをさせてもらいました。

欅には抱きついて来ましたよ~。参加者の女子群で。

特別ですね。うふふ。
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↑幹周りの太さよ。ちなみに私が両手広げると約1.7M

欅は日本人が最も好む樹木だよね。というお話が参加者から出ました。

えぇ、えぇ、設計者も大好きです。

その樹形の美しさ、葉の柔らかな緑。

もう、恋こがれますね!

外構の設計で選定はするものの。お手入れやお値段になかなか実現出来ない。特に大きなものは。

でも、この欅の木蔭の涼しさを、一人でも多くの日本人に味わってもらいたい想いは、強く・・・。

あぁ、欅に恋して。
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余談
写真しつこくて失礼!ファッションもカジュアルです。この日は、建築4対母6くらいでしたから。

我が家のカメラマン(子ども)が熱心に撮ってくれたのでおまけにもう一枚。欅と一体になっているイメージ。私も、こどもも、ぐんぐん伸びるぞ~、あ、私の身長はもう伸びなくていいですけどね。人生がね。伸びますように、、、。


古民家で涼む

2012年08月29日 | ものづくり

夏休み最後の日曜日は、普段非公開の古民家見学&サマーパーティーに親子で参加しました。
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目的は3つ。

1)まず、古民家再生の事例をこの目で見ること。
2)本物を子どもに感じてもらうこと。
3)古民家再生の仲間達との交流。

案内にあった築150年の代表的な古民家だけではなく、ご近所の茅葺き屋根は再生しなかったが、中の構造材は再利用+αで残した事例と、実際に茅葺き屋根のお住まいに住み続けられている事例の3点を見せて頂きました。

↓現役の茅葺き屋根の家
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その他にも敷地内の蔵の改装例が2カ所。
1カ所はダイニング。
もうひとつの蔵はスタジオになっていました。
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企画の張本人であるご主人のお話では、両親の住んでいた築150年を壊さずに、自身が建てた築26年の自宅の方を壊した。ということです。

この選択のエピソードは、建物が残ったストーリーを端的に表していました。

全てを原型通り留めている訳ではありませんが、一枚板の部屋のスパン全体の神棚や木製建具、造り付けの仏間や収納、建具の再利用など、どれも素晴らしいものでした。
↓障子のある神棚
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外の陽射しの照り返しは容赦なく肌を射る暑さですが、建物の中や木蔭の下のひんやりと涼しいこと。

電車のホームなどではすぐに「暑い~」とぐずる子どもも、さすがに文句言うことなく、民家の面白さにキョロキョロかくれんぼ状態。いつの間にか、気に入ったものは、写真に納める程。

大人の会に子どもは一人でしたが、臆せず連れて来て良かったと思いました。

古民家に学んだことは沢山ありますが、それは実務に活かすとして、ゆっくりとじっくりと空間を愛で、しばし夏の日に酔いました。
実際、生ビールを美味しく頂きました。禁酒解禁!?(笑)

建ててくれた当時の方々
残すという情熱とエネルギーを掛けて下さった方々に

感謝しながら、残してくれてありがとう。
再び私たちを快く迎えてくれてありがとう。

の気持ち一杯に名残惜しく、お別れしました。