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本日は、とてもおめでたい場に参加させてもらった
嬉しさと共に、プライベートな人生の学びについて綴ります。
熊本地震の後、熊本でも合氣道の稽古を再開しました。
被災した建築をめぐる中で、
自分自身のブレない心を保つためです。
建築から、ちょっと横道に逸れますが、
人生についての学びは
すべての道に通じると思っています。
1)まず、合氣道を始めた経緯から、、、
もともとは、子どもが生まれて、
少しでも身を守る術を身につけられればと、
関東に居るときに親子で通い始めたのが、
合気道を始めた最初でした。
熊本では、これまで、関東で通っていた「合気会」ではなく、
「心身統一」という別の流れの会とは、
実はよく知らないままに、、、
近くで通えるところと検索した結果
出てきた道場でした。
しかしながら、通ってみますと、「気を合するの道」
とは、どういうことか、
体系的に指導いただける教室で
私にとっては、本当に良い出会いとなりました。
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2)道というものは枝分かれしていく
合気道とは、もともと植芝盛平氏が開祖です。
会自体は、息子さんが引き継がれました。
高弟の中の一人、藤平光一氏が始められたのが
心身統一合氣道なのです。
関東では女性の先生に習おうと
子どもへ指導も熱心になさっていた方につきました。
自宅からは、電車で1時間弱の道のりを通いました。
女子学生さんも多く来られ、女性としては安心できました。
通われている方々は皆さん素敵な方々で、
稽古の後は、毎回お茶を用意してくださり
お茶菓子をつまみながら、交流するというのは
その先生の師匠からのお気遣いなのでした。
その先生の師匠が、
この藤平先生の一番弟子だったという
ことを、後ほど知ることとなり、
不思議なご縁を感じました。
関東に戻った時、道場を尋ねると
ご本人から、一番弟子であったが、合気会をでて、
藤平先生についていくことができなかった経緯もお聞きしました。
何事も、本家があれば分家ができるように
様々な流れの中で、少しづつ教えも形を変えながら
発展していくのでしょうね。
図にするとこんな流れです。
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3)本質を掴み取る
3年探してでも、良い師匠につけ!
とは、習い事の世界。
私自身、年の半分ほども熊本の道場には通えていませんが
それでも、こうして細々と続けさせていただいているのは
本物だとの確信があるからです。
ある方にこんなことも言われました。
「世の中って、本流が本物とは限らない」
いろいろな会の流れは分かりません。
私自身は、会云々よりも
先生についていこうと決めたのです。
今は、私より後に通い始めた方々に
どんどん進級されていく様を横目に、
完全にマイペースでさせてもらっています。
そして、この熊本道場がなんと、20周年を迎えられ
宗主の息子さんである会長さんが、指導に来られました。
こちらも親子で継がれましたが、内弟子であることは
熊本の先生とは対等なのでした。
合氣道は、
『力技ではない。相手を導くことである』
という、宗主の指導の肝の部分をしっかりと
今の会長にご指導いただきました。
実際に、力ではなく「氣」で、相手を崩す(倒すではないですよ〜)
という取り組みをしました。
相手に触れるのは、ほんの指先。
これが非常に難しい、笑。
『始める前から、相手を受け入れていますか?』
と、指南されました。
「自分と相手は一体である」との気持ち、
心持ちになっていますか?ということですね。
家族も、子育ても、仕事の人間関係も。。。
相手と向き合う時は同じということです。
次の熊本道場での稽古の時に
この稽古を踏まえて、
「相手によって出来る時とできない時があります」
という質問に対して
熊本の先生は
「それは自分の心に思い込みがあるからです」と。
そう、自分の中に、「この人は体が大きいから
倒れない」という思い込みが無意識に生じているというのですね。
この無意識の部分を変えていく作業でもあるわけです。
だから、稽古するのですね、笑。
4)力ではないとはどういうことか?
最低限の筋力や力は必要です。
氣も出しておくことが大事なので
健康体であることも基本ですね。
合氣道の基本姿勢「一点から、動く」ことが大事で、
力を入れないという感覚は、
実は、自分の力だけではなく、
天と地の力も加わって動いているということなのです。
(これは足裏の感覚で味わう必要あり)
(これは足裏の感覚で味わう必要あり)
現在、ラグビーのW杯が開催されていますが、
会長は、以前代表選手に、稽古をつけられたこともるそうです。
具体的な稽古の内容は掲載不可なので
ここでは、概念と報告だけに留めておきます。
まずは、相手を受け入れつつ、自分が天地と一体となり
ぶれない心身を保つ、心静まった人間になれるよう
日々の生活で、生かしていきたいですね。
祝賀会では、
「長く続けることが大切だよ」と長年稽古されてきた方の
お言葉を頂戴しました。
熊本城の詩吟も来賓がお披露目されて、盛り上がりました。
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会長のサイン本もビンゴで当たりました。
(心が静まっていないことが見抜かれた!?、笑)
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記念品も大事に愛用します。
導いていただいている諸先生方
稽古仲間のみなさまに感謝して。
段をとることに焦らず
息長く、続けて参ります。
ありがとうございました。