伊坂幸太郎原作、藤井道人監督、岡田将生主演、『オー!ファーザー』、5/25、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2014年21本目。
2013年は劇場まで60本以上映画を観に行きました。
なぜそんなにたくさんの映画を観るのか、理由はいくつかありますが、その一つに出来るだけ観る映画を減らすため、というものがあります。
観る映画を減らすためにたくさんの映画を観るというのは矛盾しているようですが、これは本当です。
正確には一本でもつまらないと思う映画を観ないようにするため、ですけどね。
つまり映画を観るための選択眼を磨きたいってことです。
観た後でその映画が面白いかどうかを判断するのは簡単なことです。誰にだってできる。
でも実際映画を観るとなればお金もかかるし、時間もかかる。
出来れば観る前にその映画が面白いかどうかがわかりたいじゃないですか。
しかし言うまでもなくそれはとても難しいことです。
同じアメコミ原作のヒーローものであっても、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は自分にとって最高に面白く、『アメイジング・スパイダーマン2』は最高につまらなかったですからね。
鑑賞前にその映画が自分にとって面白いのか、観る価値があるのか、観る意味があるのか、それを判断するのは本当に難しいことだと思います。
今月は贔屓の作家の作品が二作、映画化、公開されました。
一作は乙一の『百瀬こっちを向いて』で、もう一作が伊坂幸太郎の『オー!ファーザー』です。
5月は何かと忙しそうなので、観るのはどちらか一方にしようと思いました。懐事情が厳しかったというのもあります。
さて、どちらにするか?
決め手は欠いたのですが、『オー!ファーザー』を観ることにして、前売り券を購入しました。
理由は『百瀬~』が恋愛ものであり、また日程的にも『百瀬~』が公開される5月前半の方がより忙しかったんですよね。公開規模が『オー!ファーザー』の方が大きかった、というのもあります。
しかし前売り券を購入した後で自分はその判断をかなり後悔しました。
理由はいくつかあって、まず主演が岡田将生ってことですね。
特別嫌いな役者ってわけではないのですが、今年25歳になる彼が高校生の役を演じるのは厳しいものがあるだろう、そう思ったんです。
それは今年22歳になる忽那汐里に関しても同じことが言えます。
2つ目、監督の藤井道人が、これが商業長編デビュー作になる、まったくの無名のド新人なんですよね。
長編デビュー作が大々的に全国規模で公開される、、、何だか胡散臭い話のように思えます。
3つ目、本作は製作が吉本興業なんです。
過去に吉本興業製作の映画を見たことはありませんが、やっぱりいい印象は受けないですね。
他にもありますが、とりあえずこんなものでいいでしょう。
今述べたような理由で『オー!ファーザー』を観に行くことにしたのは失敗だったかも?と思ったんです。
で、実際観ての感想ですが、、、あれ、案外悪くないかも?って思いました。
同じ伊坂幸太郎原作の映画では、自分が最高だと思う『アヒルと鴨のコインロッカー』に比べたらかなり落ちますが、最悪だと思う『陽気なギャングが地球を回す』に比べたら全然いい。充分及第点を与えられる出来でした。
どう見ても高校生には見えない岡田将生も、本物の高校生と絡むシーンを極力なくすことでどうにか高校生を演じ切っていました。
同じように体育教師にしては小柄過ぎないかと思った宮川大輔もちゃんと小柄な体育教師を演じていました。
ここら辺は監督である藤井道人の演出手腕によるのではないでしょうか。
吉本興業の製作だからといって特異な点もこれといってなかったです(もっとベタなギャグが炸裂するのかと思ってました)。
もっとも手放しで褒められるかというとそういうわけでもなくて。
オレオレ詐欺のエピソードはもっと有機的に本筋と絡むべきだと思いましたしね。
原作はもちろん既読ですが、読んだのがだいぶ前なのでかなりの部分を忘れてしまって、、、原作ではもう少し上手く処理されていたような気がします(違いましたっけ?)。
まぁでももっとひどいのを観せられるに違いない、と思っていたので、悪くないかも?ぐらいの評価でもかなり面白い映画を観た気になりました。笑。
監督の藤井道人もこの先注目すべき映画監督なのでは?って思いました。
結局鑑賞前にその映画が面白いかどうかを判断することは出来ないってことですね。
当たり前ですが、そのことがよくわかりました。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は『X-MEN フューチャー&パスト 』(5/3公開)の予定、期待度は★★★☆です。
2013年は劇場まで60本以上映画を観に行きました。
なぜそんなにたくさんの映画を観るのか、理由はいくつかありますが、その一つに出来るだけ観る映画を減らすため、というものがあります。
観る映画を減らすためにたくさんの映画を観るというのは矛盾しているようですが、これは本当です。
正確には一本でもつまらないと思う映画を観ないようにするため、ですけどね。
つまり映画を観るための選択眼を磨きたいってことです。
観た後でその映画が面白いかどうかを判断するのは簡単なことです。誰にだってできる。
でも実際映画を観るとなればお金もかかるし、時間もかかる。
出来れば観る前にその映画が面白いかどうかがわかりたいじゃないですか。
しかし言うまでもなくそれはとても難しいことです。
同じアメコミ原作のヒーローものであっても、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は自分にとって最高に面白く、『アメイジング・スパイダーマン2』は最高につまらなかったですからね。
鑑賞前にその映画が自分にとって面白いのか、観る価値があるのか、観る意味があるのか、それを判断するのは本当に難しいことだと思います。
今月は贔屓の作家の作品が二作、映画化、公開されました。
一作は乙一の『百瀬こっちを向いて』で、もう一作が伊坂幸太郎の『オー!ファーザー』です。
5月は何かと忙しそうなので、観るのはどちらか一方にしようと思いました。懐事情が厳しかったというのもあります。
さて、どちらにするか?
決め手は欠いたのですが、『オー!ファーザー』を観ることにして、前売り券を購入しました。
理由は『百瀬~』が恋愛ものであり、また日程的にも『百瀬~』が公開される5月前半の方がより忙しかったんですよね。公開規模が『オー!ファーザー』の方が大きかった、というのもあります。
しかし前売り券を購入した後で自分はその判断をかなり後悔しました。
理由はいくつかあって、まず主演が岡田将生ってことですね。
特別嫌いな役者ってわけではないのですが、今年25歳になる彼が高校生の役を演じるのは厳しいものがあるだろう、そう思ったんです。
それは今年22歳になる忽那汐里に関しても同じことが言えます。
2つ目、監督の藤井道人が、これが商業長編デビュー作になる、まったくの無名のド新人なんですよね。
長編デビュー作が大々的に全国規模で公開される、、、何だか胡散臭い話のように思えます。
3つ目、本作は製作が吉本興業なんです。
過去に吉本興業製作の映画を見たことはありませんが、やっぱりいい印象は受けないですね。
他にもありますが、とりあえずこんなものでいいでしょう。
今述べたような理由で『オー!ファーザー』を観に行くことにしたのは失敗だったかも?と思ったんです。
で、実際観ての感想ですが、、、あれ、案外悪くないかも?って思いました。
同じ伊坂幸太郎原作の映画では、自分が最高だと思う『アヒルと鴨のコインロッカー』に比べたらかなり落ちますが、最悪だと思う『陽気なギャングが地球を回す』に比べたら全然いい。充分及第点を与えられる出来でした。
どう見ても高校生には見えない岡田将生も、本物の高校生と絡むシーンを極力なくすことでどうにか高校生を演じ切っていました。
同じように体育教師にしては小柄過ぎないかと思った宮川大輔もちゃんと小柄な体育教師を演じていました。
ここら辺は監督である藤井道人の演出手腕によるのではないでしょうか。
吉本興業の製作だからといって特異な点もこれといってなかったです(もっとベタなギャグが炸裂するのかと思ってました)。
もっとも手放しで褒められるかというとそういうわけでもなくて。
オレオレ詐欺のエピソードはもっと有機的に本筋と絡むべきだと思いましたしね。
原作はもちろん既読ですが、読んだのがだいぶ前なのでかなりの部分を忘れてしまって、、、原作ではもう少し上手く処理されていたような気がします(違いましたっけ?)。
まぁでももっとひどいのを観せられるに違いない、と思っていたので、悪くないかも?ぐらいの評価でもかなり面白い映画を観た気になりました。笑。
監督の藤井道人もこの先注目すべき映画監督なのでは?って思いました。
結局鑑賞前にその映画が面白いかどうかを判断することは出来ないってことですね。
当たり前ですが、そのことがよくわかりました。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は『X-MEN フューチャー&パスト 』(5/3公開)の予定、期待度は★★★☆です。