この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

いろいろと驚かされた『マダム・イン・ニューヨーク』。

2014-08-27 21:25:27 | 新作映画
 ガウリ・シンデー監督、シャリデヴィ主演、『マダム・イン・ニューヨーク』、8/23、シアター・シエマにて鑑賞。2014年31本目。


 シアター・シエマのイベント『しあわせシアターinシエマ』で鑑賞した『マダム・イン・ニューヨーク』にはいろいろと驚かされましたよ。
 まず何に驚いたかというとヒロインのマダム・シャシを演じたシャリデヴィの美しさ!
 エキゾチックで彫りの深い顔立ちは日本の女優でいえば満嶋ひかりに似てるかな?彼女が今の美しさを保ったまま十歳年を取ったって感じでしょうか。さすが映画大国インドだけあって、美しい女優さんがいるものだなぁと感心しました。

 次に驚いたのがインド映画としての懐の深さ。
 自分はミュージカル映画が苦手なんですよ。
 いきなり街中で歌い出したり、踊り出したりする人を見ると、この人、頭がおかしいんとちゃう?って思っちゃうのです(ミュージカル映画好きな方、ゴメンなさい!)。
 そういったこともあって、歌と踊りがてんこ盛りの従来のインド映画もミュージカル映画同様苦手でした。
 が、最近のインド映画は進化している!
 決して歌と踊りを切り捨てたってわけではないのだけれど、きちんとそれがシーンに沿って登場し、不自然さや唐突感を覚えません。
 去年観た『きっと、うまくいく』同様、いい意味でハリウッドティストを取り入れているように思えました。

 そして本作がデビュー作となるガウリ・シンデー監督の演出の巧みさ。
 彼女は本作の脚本も担当しているのですが、「自分は誰からも認められないのではないか?」という誰もが一度ならず持つ不安、勇気を出すことの大切さ、友情、家族愛、そういった普遍的なテーマをインドならではの要素も取り入れつつ、上手く描いているように思いました。
 これがデビュー作とはちょっと信じられないですね。

 本作は単館ロードショー作品で、シネコンでは上映していないようですが、お近くの映画館で上映しているようであれば、是非観に行かれてください。
 落ち込んだ人には励ましを、元気な人にはさらなる元気を、道に迷っている人には一歩踏み出す勇気を与えてくれると思いますよ!


 そうそう、本作で一番驚いたのは実は家に帰ってからなんです。
 映画を観て、ヒロインを演じたシャリデヴィは35、6歳ぐらいかなぁと思っていたのですが、公式サイトを見てビックリしました。
 彼女がいくつなのかはここには書きません。
 映画を観た後で公式サイトで確認してください。
 本当に驚くと思いますよ!


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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