この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

月刊サンデーGX七月号より。

2005-06-20 22:47:35 | 漫画・アニメ
月刊サンデーGX七月号より。

今月号は映画『逆境ナイン』公開直前スペシャル。
っていうか、よく自分のところで連載してたわけでもないのに特集を組めるなぁとその商売根性に感心する。笑。
表紙もなぜか二枚あって、最初意味がわからなかった。
あぁ、なるほど、そういうことか、しばらく見て気づきました。
一枚目が実写版、二枚目が漫画版の『逆境ナイン』の表紙でした。
凝ってるなぁ。。。
『逆境ナイン』&『タッチ』W映画化記念企画と称して、あだち充と島本和彦の対談が組んであって、個人的には結構面白かった。
普段あまり写真で見かけることのない二人だけれど、見事に漫画から受けるイメージと違った。
ん~、鬼太郎とネズミ男?どっちがどっちとはいわないけど。笑。
昔島本があだちのアシスタントをやっていた頃の話なんかがあって、へぇって感じ。
肝心の『逆境ナイン』と『タッチ』の映画、
ヒロインが可愛いということ以外に観に行く理由がない。
まぁそれだけの理由で観に行ってもいいけど、誰か観に行くって決めてる人いますか?

他には特別記事にするよーなことはなし。
もちろん『新暗行御史』は今月も面白かったけどね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の審判。

2005-06-19 23:22:02 | 読書
リチャード・ノース・パタースン著、『最後の審判』読了。

2009年5月から、裁判員制度が始まるそうですね。
個人的にいわせてもらうとこの裁判員制度には真っ向から反対です。
だってあれですよ、会社で重要なプロジェクトの一員に選ばれた!これで俺の未来は開けた!ってサラリーマンも、五歳児と三歳児の二人の子供を抱えて毎日がてんてこ舞い!ってお母さんも、みな裁判員として召還される可能性があるんですよ?
裁判員制度導入の目的に裁判が国民に身近でわかりやすいものになることを期待して、などと国はお題目を唱えてますが、冗談じゃないよ、っていいたいです。
身近でわかりやすい裁判、それ自体は大いに結構!
しかしそれと裁判員制度とはイコールではありません。
裁判員制度の導入が裁判の遅延をもたらすことは間違いないです。
何しろ裁判なんてまったく知らないド素人に毎回毎回裁判とは何かを一から学習させなくちゃいけないのですからね、それだけで滅茶苦茶時間が掛かりますって!
国は裁判員(陪審員)制度は諸外国でも採用されているっていってるけど、ベクトルが逆!
もともと裁判官の絶対数が足りなくて、仕方なく酒場で暇そうにしているオッサンを裁判につれてきたのが陪審員制度の始まりなんだから、陪審員制度を採用している国がそれを廃止していくのが正しいあり方ですって!
裁判員制度が導入されたら間違いなく裁判はゲーム化さるでしょう。
つまり、真実は二の次、検事、弁護士ともに裁判員をいかに自分たちの陣地に引き込むか、それだけを考えるようになる。
アメリカのマイケル・ジャクソン裁判を見てもそのことは明白です。

アメリカ陪審員制度についてより知りたいと思われる方は、テキスト代わりにリチャード・ノース・パタースンの小説、『罪の段階』及び『子供の目』を読むことをお薦めします。
この二冊を読めばアメリカの裁判がいかにゲームであるかがわかります。
小説としても新しい家族像を提示していて傑作です。
同じくパタースンの『ダーク・レディ』、そして今日読み終えたばかりの『最後の審判』はこれら二冊と比べると小説としての面白みにやや欠け、残念ながら傑作とはいえず、また裁判のシーンもほとんどありません。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バットマン・ビギンズ。

2005-06-18 22:41:49 | 新作映画
きようはばつとまんびぎんずというえいがおみてきました。あんまりおもしろくなかつたです。おわり。

で、終わっていいですか?笑。
たぶんつまんないだろーなーと思って観に行ったんですけど、まさかまーったく予想通りにつまんないとはさすがにビックリしました。
じゃ、なんで観に行ったんだよ!といわれそうですが、そりゃ話題作だから。
そーゆー理由で映画を観ることもあるのです。

いったい何がダメだったのか、挙げていくと切りがないのですが、まず何といってもカット割がこの上なく観づらかったです。
全体的に色調が暗いのに、加えてカット割まで最悪。
格闘シーンなんて暗闇の中で何かドタバタやってるようだけど、実際何をやってるか観てるこちらにはさっぱり。笑。
『スパイダーマン』って特別好きなわけでもなかったんですけど、『バットマン・ビギンズ』に比べると格段にいい出来だったんだなっていうことがよくわかります。
ここらへんがサム・ライミとクリストファー・ノーランの才能の差でしょうね。
ノーランの出世作『メメント』は、実験的作品でありながら娯楽要素もある佳作でしたが、続く『インソムニア』がありゃりゃ?って感じで、『バットマン・ビギンズ』でこそ真価を問われるはずでしたが、ノーランの演出下手を披露した感があります。

シナリオも何が何だかさっぱりわかりませんでした。
たぶんファンタジー色の強いティム・バートン版の『バットマン』を意識して、あえてリアル重視路線にしたのでしょうが、その路線変更が限りなく中途半端。
ヒマラヤに秘密組織のアジト?それが忍者集団???でも実体は経済テロリスト?ほえ?ギャグですか?え、マジなの?
もうツッコミどころ満載の展開には度肝を抜かれましたね。笑。
これもシナリオを担当したノーランの責任といってよいでしょう。
後半敵の首領が主人公に向かって我々がゴッサムシティに不況をもたらした、といった内容の発言をするシーンがあります。
けれど主人公の両親のせいでそれが上手くいかなかったと付け加えます。
しかし、生前主人公の父親が彼に、私は資産家であるが資産運営自体は専門家に任せている、みたいなことをいってるんですよ。
これって矛盾してないですか?
たぶんその場その場で適当に都合のよい展開にしたので、脚本が首尾一貫してないのだと思います。
他にも敵の秘密兵器がマイクロ波放射器なんですけど、ようは電子レンジのデカイ奴だと自分は理解しましたが、それが発動すると街の水道管から水がシュウシュウと気化していきます。
でも何で空気中の水分やそれに何より人間の体内の水分が気化しないのか、自分には不思議でなりませんでした。
これがファンタジー路線の映画ならそれもアリかなと思えるのですが、リアル重視路線なら何らかのフォローが必要だろうって気がしました。

デザインももうダメダメでしたね。笑。
ティム・バートン版『バットマン』にあった人の目を惹いて離さないカッコよさなど皆無。
実用性を重視するあまりにデザインにシンプルさが欠けています。
結果ティム・バートンのセンスのよさばかりが際立つことに。
何より、バットマンのもう一人(というか一つ)の主役であるゴッサムシティがこれといった個性のない、どこにでもあるよーな街になってました。
これは致命的といっていいんじゃないでしょうか。
ノーランには一つの街を独創的に構築するだけの力がなかったのだと思われます。

さらに、、、ヒロイン役のケイティ・ホームズの魅力のなさといったら!
『スパイダーマン』のキルスティン・ダンストといい、アクションヒーロー物ではヒロインを魅力的に撮影してはいけないという決まりがハリウッドではあるのでしょうか。
こんな華のない女優にプロポーズする奴の気が知れない、といったら言いすぎですかね。笑。

というわけで、夏のハリウッド超大作三連発の第一弾は見事に玉砕と相成りました。
来週は『SWエピソード3』の予定ですが、果たしてどーでしょうか。。。

ps.どーやら『バットマン・ビギンズ』を低く評価しているのはごく少数派みたいですね。汗。
だから映画って面白い!!笑。
コメント (19)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画について、ぐだぐだと。

2005-06-17 23:41:50 | 新作映画
6/18、つまりは明日、『バットマン・ビギンズ』を観に行くつもりです!
さらに6/25には『SWエピソード3』を、さらにさらに7/2には『宇宙戦争』を観に行こうかと思ってます。
う~ん、映画づいてるなぁ、とはいえ、どの映画にも
大して期待してないけどね。笑。

さて、6/13に日本武道館で行われる予定だった『宇宙戦争』のワールドプレミアが中止になったとのこと。(ワールドプレミア自体は場所を六本木ヒルズにて開催の運び。)
詳しいことはわからないけど、数万人規模で行われるはずだった予定が、千人弱程度のイベントになったってことでしょうか?
つまり、それだけの人数の手荷物検査など現実的に出来ない!って主催者側が認めたってことなんでしょうか?
それだけ盗み撮りする奴がいるってことでしょうね。
ファイル交換ソフトをざっと検索すれば、『SWエピソード3』、簡単にヒットするらしいし。(よく知らない。興味もない。)
そういったのって自分には縁遠いお話だと思ってたら、会社に自慢気に『SWエピソード3』をコピーしたディスクを持ってきてた奴がいました。
まったくなぁ・・・。
はっきりいっておくと、ファイル交換ソフトで映画を不正DLするのって、
誰かが本屋で万引きした漫画を回し読みするよーなもんだゾ?
自分の子供がそういったことをしてたら、
「あらあら、万引きする時は本屋の店員に見つからないよーにするのよ」とか、
「万引きは自分がやっちゃダメよ、他の人にやらせなさい」とかいうんだろーか。
ま、いいんだけどね、どーでも。

一応断っておくと自分はファイル交換ソフトそのものを否定しているわけではないです。それでしかお目に掛かれない、入手できないお宝画像であれば、やっぱり利用するしかないでしょ、当然。

話は変わるけど、以前取り上げた『ホテル・ルワンダ』に引き続いて、『売春窟に生まれついて』も日本での上映見送りが決定的になったらしい。
むぅ、なんだかなぁ、、、でもこっちの方はどーでもいいとは思わない。
何とかして、両作品とも日本での上映にこぎつけたらいいのだけど。
そのためには出来るだけ協力していきたい、と思っています。
といっても署名活動に参加するとか、HPにバナーを張るとか、そんなしょぼいことしか出来ないけど。
『ホテル・ルワンダ』、引いては未公開作品を日本で上映するにはどうすればいいか、映画評論家の町山智浩氏が語っています。
こちら。
さらに『ホテル・ルワンダ』についてはこちら
『売春窟に生まれついて』についてはこちら
それにしても町山氏は偉いよなぁ、『ホテル・ルワンダ』が上映されるためなら、その字幕の翻訳をボランティアで自らやってもいいっていうのだから。
マジで尊敬した!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

断崖にて、その4。

2005-06-16 21:51:30 | 不定期連載小説『断崖にて』(完結済)
その3からのつづきです。でも未読の方はよかったらその1から読んでください。)

 男は目にうっすらと涙を浮かべ、左手で頬を押さえながら呆然と私を見た。
「い、いきなり、何をするんですか・・・」
 相当痛かったのだろう。無理もない。打った私の右手もビリビリとしびれていた。
「あなたが悪いのですよ」
 私はできるだけ平然を努めて言った。
「私みたいな人間を、幽霊だと言ってたばかるから、罰が当たったんです」
「たばかってなんて・・・」
「幽霊だったら、頬をぶたれたって平気なはずです。さっきからあなたは自分が幽霊であるっていう前提でずっと話をしてますけど、だったらあなたが幽霊である証拠を私に見せてください!」
 私が精一杯の気力を振り絞って睨みつけると、男は根負けしたように目を逸らした。
「証拠なんて・・・、そんなものはありません」
 ほら、やっぱり幽霊なんかじゃないんだ。
 そう思ったものの、続いて男の口から出た言葉は予想外だった。
「だって、もしあなたが誰かから火星人じゃないかって疑われて、それで地球人である証拠を見せろっていわれたって、そんなこと、簡単には出来ないでしょう?」
 男の言っていることは屁理屈だと思った。けれどその理屈のどこが具体的に破綻しているのか、口惜しいけれど指摘することが出来なかった。
「それに、幽霊だったら頬をぶたれたって平気なはずだって言いましたけど、そんなの、一体どこの誰から聞いたんですか?幽霊が痛みを感じないなんて、何に書いてあったっていうんです?それって人間がよく知りもしないのに勝手に決め付けてるだけじゃないですか!思い込んでるだけじゃないですか!そんなのってひどすぎますよ!」
 男の強い口調に気圧されて私は何も言い返せなかった。だが男はあっさりと言葉の調子を変えた。
「でも、そんなことはどうでもいいんです」
 今度は男が私を正面から見据えた。
「あなたは今、私みたいな人間を、そう言いました。それってつまり、あなたはここから飛び降りて死ぬつもりだった、そう解釈しても構いませんか?」
 何かを言い返すべきだった。それはこじつけに過ぎない、そう言うべきだった。けれど私は言葉に詰まり、唾を飲み込むことさえ出来なかった。
「やっぱり・・・、そうなんですね?」
 男は勝ち誇るでもなく、哀れむでもなく、ただ少しだけ沈んだ声で言った。けれど私は男に対して虚勢を張った。
「違います。違います・・・。違い・・・ます・・・。そんな、こと・・・ありません。だから、お願いですから、私のことはどうか放っておいてください・・・」
 男がいる限り、この岬から飛び降りることは出来そうになかった。本当なら、死体が二度と浮かび上がってこないといわれているここから飛び降りたかったのだけれど、それが叶わないのであれば仕方がない。他の方法を考えるしかない。
 男の前から立ち去ろうとして、私は男に背を向けた。
「待ってください!」
 ほとんど叫びともいっていいその言葉に私は一瞬振り返った。
 どこで拾ったのか、男は角材のようなものを握りしめていた。
 そして男はそれを私の頭めがけて思い切り振り下ろした。

                           つづく。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きく振りかぶって。

2005-06-15 23:35:48 | 漫画・アニメ
先週末、久しぶりに新古書店に行ってきました。
ま、わかりやすくいうと『ブックオフ』ですけどね。笑。
何となく『ブックオフ』に入り浸っているよーなイメージがもたれてそうな自分ですが、実際に足を運ぶのは久しぶりでした。
だって『ブックオフ』って、休みの日の昼間に行くと、立ち読みしている人でやたら込み合ってるんだもん。
この暇人どもめ!っていいたくなります。(←お前もな!!)
で、久しぶりに足を運んだ『ブックオフ』での収穫が、ひぐちアサ著、『大きく振りかぶって』の既刊三冊。
知っている人は知ってると思いますが、この『大きく振りかぶって』、やたらネットで評価が高いです。
この一年に読んだベストワンに選ぶ人もいたりして。

野球漫画って昔から絵が汚いっていうか、雑だったイメージがあります。
古くは『巨人の星』に始まり、『ドカベン』や『キャプテン』、ん~、他にもいろいろあったよーな?
自分がそういったイメージ持つようになったのは一つは作者の技量にもよるのでしょうけれど、それよりもピッチャーとバッター(ときどきそれに加えてキャッチャーまで)、同じコマの中で対比させようとして、遠近法を無視した無茶苦茶な構図が多々あったせいじゃないか、って今にして思います。(それが独特の迫力を生んでいたのは否めませんが。)
あだち充の『タッチ』が革新的だったのは、野球漫画でありながら絵柄がシンプルだったことでしょう。(面白いかどーかは別にして。)

さて『大きく振りかぶって』を一読して思ったのは先ず、絵が下手だなぁってこと。
雑という感じはしないのだけれど、しばしばキャラがそっくりで見分けがつかなかったです。(それはお前の認識能力不足のせいだろって話もありますが。笑。)
設定自体はごくありがち。
一年生ばかりが集まって新チームを作るっていうのも、それを率いるのが女性の監督だっていうのも、『大きく振りかぶって』が初めて、というわけではないはず。
何だかマイナス面ばかり挙げてしまいましたが、それじゃ『大きく振りかぶって』がつまんなかったかというとそんなことはなくて、そういったマイナス面を補って余るほどの“何か”がある漫画でした。
ページから伝わってくるのは、作者の、本当に野球が好きだ!っていう熱意。
ただ題材の一つとして野球を選びましたよ~、って感じはまったくしません。
実際そういった“熱意”が感じられる漫画って案外少ないんですよね。
だから自然と“野球”というスポーツが丁寧に語られています。
(既存の野球漫画ってピッチャーが早い球を投げればそれでオッケー、って感がありましたからね。)

トラウマを負っていたピッチャー(とキャッチャー)がそれを克服して一つのチームに馴染んでいく様子は、なるほど、これは多くの人を惹きつけるわけだなぁと思いました。
続刊は新刊で購入すると思います。

評判の野球漫画、、、ではなく、野球小説にあさのあつこ著の『バッテリー』があるんですけど、どなたか既に読んだことありますか?
自分はまだ未読で、読んでみたいなぁとは思ってるんですけどね。ハードカバーでは完結したらしいのですが、文庫では(当然)まだなので、手が出ていないのです。(貧乏人の悲しさ。笑。)

野球ブームの衰退が叫ばれて久しいですが、野球漫画、および野球小説はまだまだこれからいくつもの新チームが現れそうですね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢字テスト、解答編。

2005-06-14 00:34:07 | 蘊蓄・雑学
6/10の漢字テストの解答をさっさと教えんかい、こらああああ!!というコメントをいただいたので(嘘)、早速解答を発表しますね。
Q1.戦う
Q2.戦く
Q3.戦ぐ
これらはそれぞれ、
A1.たたか・う
A2.おのの・く
A3.そよ・ぐ、と読みます。(A2.については「わなな・く」も可とする辞書もあります。)
つまり、
『長い髪を風に戦がせて、死力を振り絞って大魔王と戦っていた勇者は大魔王の正体を知って戦いた。』という文章には異なる三つの意味で『戦』という漢字が使われることになります。
漢字の成り立ちについてまでは詳しくわかりませんが、元々『戦』という漢字には「たたかう」という意味ともう一つ、「ふるえる」という意味もあったのだと思われます。
例えば『戦慄の一夜』といった場合、ふるえ、おそれた一夜という意味なので、そこには「たたかう」といったニュアンスはありません。
おそらく「ふるえる」という意味から転じて、『風にそよそよと震える』を意味する「そよぐ」にも『戦』という字を用いるようになったのではないでしょうか。
ここらへんの詳細についてはもっと漢字に詳しい方に解説していただけたらと思っています。
(自分はたまたま『戦く』と『戦ぐ』の読みは知っていましたが、漢字全般についてはまったく疎いので。)

ところで、綿尾さんから嬉しいことに問題のお返しがありました。
コメントに載っていただけなので目にしていない方も多いかと思うので、本文にも掲載しておきます。
1.蚕豆
2.独活
3.心太
4.守宮
5.仙人掌
6.羊歯
さてさて、あなたは何問わかりましたか?
正解はまた気が向いたときのちほど・・・。(ってまたかよ!!)
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

断崖にて、その3。

2005-06-13 00:08:28 | 不定期連載小説『断崖にて』(完結済)
その2からのつづきです。でも未読の方はよかったらその1から読んでください。)


 私の幽霊やオカルトに関する知識は乏しいものだった。
 言い換えればそれらについてはごく常識的な範囲でしか知らない。
 しかしその中で、幽霊は昼日中現れるものではないし、馴れ馴れしく自らの置かれた境遇を語ったりはしないし、まして高所恐怖症だったりはしない。
 何より先ほど男に肩を掴まれたときのあの感触、何といえばいいだろう、あれはとても生々しいものだった。リアルだった。到底幽霊に触られたときのそれだとは思えない。
 私はあらためて男の風貌を注視した。
 先ほどこれといって特徴のない顔と感想を述べたが、それは別の言い方をすればどこででも見かけそうな顔ということであり、印象的には一日の営業を終え、帰社したばかりのサラリーマンといったところだった。
 たぶんどこかの居酒屋やビアガーデンで同じ顔を見かけていたのならもっと馴染んでいただろう。
 強いていえば顔色がちょっと悪いかなとも思えたが、それも別に血の気のないとか、土気色をしたとかいうほどのことでもなかった。
「ですからこんな立場になって初めてわかったんですけど、飛び降りる人に声を掛けるのって、そのタイミングが難しくって。早くてもいけないし、遅かったらもっといけない。それはわかりますよね?」
 男は飽きもせず話を続けていたが、私は、すいません、と言って男の話の腰を折った。
「あの、すいません、時間を教えてもらえますか?」
 私がそう尋ねると、男は手元の腕時計に目をやった。
「えっとですね、丁度一時を過ぎたところですよ。この後何か、予定でもあるのですか?」
 もちろん予定などあるわけがなかった。そんなものはない。
 ただ確かめたいことがあっただけだ。
 さえぎるものとてないから風は心地よいけれど、太陽はあるべき場所にあってその存在を主張し、男と私の足元にそれぞれ影を作っている。
 時間を確めるのに、腕時計を見る幽霊。けれどその幽霊にはしっかりと二本の足があり、おまけにご丁寧に影まである。
 そんな幽霊がいるわけがない。
 ふざけた話だと思った。馬鹿にしている。
 男はたぶん半分時間つぶしか何かで自らを幽霊と称して私をからかっているだけなのだろう。
 そのとき私はかなり腹を立てていた。
 だから、ちょっとした暴挙に出ることにした。
「あの、目のところに、羽虫が止まってますよ。追い払ってあげますから、ちょっと目を閉じてもらえますか?」
 男は私の言葉に素直に従い目を閉じた。
 そして私は小さく深呼吸すると、男の左の頬を思いっ切り、力任せに張った。
 バシッという小気味のよい、乾いた音が断崖に響いた。

                             つづく。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週末は・・・。

2005-06-12 23:11:32 | 日常
今週末は、映画か劇、どちらか観に行くつもりでした。
映画はシネサロン・パヴェリアで上映中の『恋は五・七・五!』だったのですが、体調は優れないし、天気はよくないし、上映している映画館は遠いし(といっても大学はその近くに通っていたんだけど)、ネットではかなり酷評されてるし、夏には同系統の『リンダリンダリンダ』を観に行くし、なんやかんやで結局観に行きませんでした。
劇の方はというと、知人が関わっている『劇団ショーマンシップ』の六月公演を観に行こうと思ったんだけど、やっぱり観に行きませんでした。
気力の問題で予定の行動をしないっていうと我ながら年だなぁと思います。あぁ、やだやだ。
『ショーマンシップ』の六月公演は六月一杯毎日公演しているので、気力を振り絞って観に行こうと思います。(←大袈裟。)
福岡に住んでる方で演劇に興味のある方は是非どーぞ。

というわけで今週末も市内にある商業施設のゲーセンをうろつくことに。
むぅ、まったくもってUFOキャッチャー依存症です。
というわけで、取りやすいから、という理由だけで、『機動戦士ガンダム』に出てくるザクの『ヘッド型ぬいぐるみ』(30センチ大)を四つもゲットしてきました。
振り返ると赤い彗星が(頭だけ)こちらを睨んでます。
や、奴がくる!
気分だけ『機動戦士ガンダム』第二話でシャアに急襲されたホワイトベースのクルーになることが出来ます。
あくまで気分だけ、ですが。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スガシカオ。

2005-06-11 23:15:20 | 雑事
スガシカオが今年の夏の高校野球の統一テーマ曲を歌うとのこと、
いろんな意味でウソピョンちゃん!!って思っちゃいました。
だってあれじゃないですか、スガシカオって芸能界広しといえど、
爽やかさと最も縁遠い男じゃないですか。
その彼が高校野球のテーマソング???
信じられなかったのは自分だけではないはず。
スガシカオのことをよくご存知でない方もいらっしゃるでしょうから、ざっと彼について紹介しますと、
えー、、、
「ファンク/ソウルミュージックに影響を受けたメロディとリズムに、内省的で時に辛辣さを交えた独特な歌詞を乗せ、乾いた声で歌う。」だそーです。(はてなダイアリー「スガシカオとは」より。)
的を射ているよーな、よーわからんよーな紹介文ですね。笑。
自分が一つ付け加えるならば、スガシカオはノーマルとアブノーマルの境界線を軽いステップで乗り越えちゃう、邦楽初のミュージシャンだってことです。
ノーマルな曲の代表はスマップも歌ったことで知られる『夜空ノムコウ』だと思いますが(といってもこの曲は作詞のみ)、アブノーマルな曲のタイトルをいくつか紹介すると、『性的敗北』、『いいなり』、『イジメテミタイ』、、、etc。
う~ん、タイトルだけ聞いてもアブノーマルぅ♪って思ってしまいます。
さて、タイトルだけはごく普通でも、歌詞がアブな曲もあるわけで。
それが『はじめての気持ち』。
“君のことがすごく気になるけど誰にもいえない”
うんうん、『ぼく』には気になる人がいるんだねぇ、確かに子供の頃ってそーゆーの誰にもいえなかったなぁ。
“君の兄さんにいつも君の話聞いているよ”
そっか、おそらくその兄さんってのが『ぼく』のクラスメイトか何かで、気になる『君』のことを聞きだしてるんだね。わかるわかる。
“はじめてのこんな気持ちを笑われてしまうのかなぁ”
そうだよねぇ、誰かのことを好きだなんてことがバレたら、からかわれちゃうんじゃないかって気が気じゃないよね。
“君が僕の友達の弟でさえなければ・・・”
(初恋の相手は)男かよっっ!!
初めて聞いたときはぶったまげちゃいましたけどね。(今でも聞くたびに驚かされます。笑。)

そんなスガシカオが高校野球のテーマソングを歌うっていうのですから、、、今からとっても楽しみです♪♪
コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする