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2月の篆刻(てんこく)勉強会に行く

2021年02月21日 | 篆刻
今日は月1回の篆刻サークルの勉強会でした。
午前中打瀬の公民館へ。1月の月例競刻の講評を
先生から聞きます。
「皆さんの考えも発表してください」と先生。
1月の課題は「以風鳴冬」
印の大きさ八分(2、4cm)
以下先生の講評(緑色)と皆さんの意見。


漢印のの風致極まれり。運刀に迷いなく鋭味あり
辺縁打撃ほどよし。

「ペンで丸印を付けてある所はどうにも石が硬くて
 刻すことが出来なかったので彫り残してある」と
作者のYさん。石は青田石
石によってガラス質の多い石に当たると、とても硬くて
刻しづらい。
「そんな時はどうすれば良いですか?」
「ガラス質に細い印刀を当て金槌で叩きます」と先生


金文の造形を生かし美しい。簡素で空間の広がり見事
辺縁に重さあり、欠け欲す。文字の密な所の辺縁に
欠けを作ると良い。



漢印の風趣ありて見事。印篆バランスよく安定
辺縁変化最小限で品よし。

「オーソドックスで味があるを目指した」とNさん。


辺縁変化みごと、「以」圧縮して「風」と調和す。
運刀に力感あり。

「欠けは古めかしさを出します」と先生。
でも右側は欠けを入れすぎか?


四分割にしっかり文字配置、白文印として安定す
辺縁変化十分たり。


「鳴」字「口」がやや小さい。下半分は安定す。
辺縁変化少なく単調。運刀技術高まってきた。

「辺縁に欠けを入れる自信がない」とSさん
「私の場合、原稿を作る段階で欠けを
 入れてみます」と先生。
「以」と「鳴」の間のゴミ(彫り残し)は
「石が硬かった」とSさん
「それより「以」の字形がこれで良いのか?」
篆書辞典で調べてみたら、あらら「仁」に
なっていた。
「同じページにあったので見間違いして
 しまった」とSさん。
こんな事(見間違い)私もよくある。


白文印として漢印の様あり、刀味に迷いなし。
完成度高く風格あり。

「良い石じゃないとこのように綺麗に
 刻せない」とみんな。


柔和な小篆、借辺がうまく機能す。細線に
張りあり。

「計算通りの借辺がうまいね」とみんな。


一見、線に鉄線小篆、柔和な線にベテランの
味あり。辺縁は逆に強さ欲す。

いつも綺麗に刻すNさん
「石は何?」と聞いたら
巴林石
巴林石は柔らかくて刻し易い石ですが、欠けやすい。


朱文印に印篆でまとめきる。一線、一画、無駄なき
動きあり。

「きれいすぎると、ハンコ屋のハンコに
 なるので注意」と先生いいますが、これだけきれいに
刻せれば文句のつけようがない。


辺縁重量感あり、金文の造形が楽しい。「冬」字、他字と
やや不調和。

「鳴」の文字は鳥の羽と頭があり
「デフォルメされているのでは?」とYさん。
まあこれはこれで面白いのですが
「金文は元々文字の数が少ない、自分で
 作字するのはルール違反なんです」と先生


対角の承応に文字大小配す。漢印に風趣みごと
「鳴」の「口」やや小さい。

「鳴」の縦線が太すぎないか?」と皆さん。


伸展した刀線が明快。「以」字圧縮して違和感なし
辺縁均一、落ち着きあるもやや平板たり

いつもきれいに線を刻すSさんです。私にはこんなに
きれいな線を刻せない。

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