今日は篆刻サークルの勉強会でした。
打瀬の公民館まで自転車でのんびり約30分。
先月の勉強会はコロナに感染してお休みしたので
久々の勉強会です。
先ずは9月の競刻講評を先生から受けます。
9月の課題は「秋にふさわしい語句」
以下先生の講評(緑)です。
「明月照白雲籠」(めいげつてらしはくうんこむ)
明るい月が照りわたり、白雲はそこにこめている。
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一寸印に六文字を配分よく刻し、その丁寧な刻は
すばらしい。点画に曲線風味を取り入れ穏やかな
風情が心を打つ。
「六文字が四文字に見える」とみんな感心する。
さすがNさんは上手く刻すものです。
「錦秋」
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刻した文字は縦画が多く、あえてそれを意図的に
表したと思えるが、やはり平板さは残る。
長短曲折の変化を一考したら如何。
雅味を出すため左右の辺縁に欠けを入れたらいい。
「秋津島」
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一点一画を丁寧に刻しており修練の高さを伺わせる刻。
「嶋」字の「やまへん」を下に移動しやや離れているので
四文字に見える「嶌」字の配分もあるのでは。
「穂波」
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丸印に模様を配し中央に金文の二字を刻したデザインに
凝った印象の印、楽しい作である。二字の下部に空間が
あきさみしかった。
「楽しい印だね〜。手紙に押印したら素敵」
「和菓子屋さんの印にしてもいい」
「盆秋」
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「盆秋」とは小生はじめて聞く言葉なり。右下、左下に
空間をとり対角に文字を配しているかの如くは意図した
ものであろう。辺縁はおだやかで優しい印である。
「L字回線を左上の空間にしたらいい」
「晴雲秋月」
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対角に動きのある点画線をもってきて四字印に変化を
表現して考えられた作。文字線と周縁に変化を出しても
良かったか。
「錦秋」
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これは縦画を伸展させているが、度が過ぎたと見る
長短を工夫して印趣を高めるのも大切であろう。
「私だったら『秋』字の『火』をもっと短く
しますね」と先生。
「小望月」
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辺縁を太くして秦漢印の風情をねらったものか。
文字は金文の図案的な風趣が楽しめる。辺縁を
どこか欠けるのも良い。
「長月」
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細部にこだわらない刻風は氏の個性であろう。
全体に重い感じがすることを考えると今少し
細めの線質を取り入れても良いかと思う。
「江山清趣」(こうざんせいしゅ)
秋の山や川は美しく清らかである
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印趣、刻風はベテランの氏の味がよく出て、
さすがである。考えた上での回文であろう。
「山」を複雑な文字にしてはいかがか。
「声入井桐」(秋風の音が井戸の傍らにある桐の
木で鳴っている)
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以前この語を書作したことあり、なつかしく拝見。
辺縁の封泥っぽさが文字の金文とよく似合う。
長い線がやや目立つか。
「水天一色」
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「一」を朱文にした朱白同印の作なり。しかし
白文三字に比して「一」はいかにも弱い。
今少し熟考の余地ありと思う。
「一の字は口に見えてしまうね。文字に変化を
つけると良かった」
漢字の成り立ち
10月の篆刻作品一覧表作りをして
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勉強会終了です。8月の講評はまた後日です。
打瀬の公民館まで自転車でのんびり約30分。
先月の勉強会はコロナに感染してお休みしたので
久々の勉強会です。
先ずは9月の競刻講評を先生から受けます。
9月の課題は「秋にふさわしい語句」
以下先生の講評(緑)です。
「明月照白雲籠」(めいげつてらしはくうんこむ)
明るい月が照りわたり、白雲はそこにこめている。

一寸印に六文字を配分よく刻し、その丁寧な刻は
すばらしい。点画に曲線風味を取り入れ穏やかな
風情が心を打つ。
「六文字が四文字に見える」とみんな感心する。
さすがNさんは上手く刻すものです。
「錦秋」
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刻した文字は縦画が多く、あえてそれを意図的に
表したと思えるが、やはり平板さは残る。
長短曲折の変化を一考したら如何。
雅味を出すため左右の辺縁に欠けを入れたらいい。
「秋津島」
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一点一画を丁寧に刻しており修練の高さを伺わせる刻。
「嶋」字の「やまへん」を下に移動しやや離れているので
四文字に見える「嶌」字の配分もあるのでは。
「穂波」

丸印に模様を配し中央に金文の二字を刻したデザインに
凝った印象の印、楽しい作である。二字の下部に空間が
あきさみしかった。
「楽しい印だね〜。手紙に押印したら素敵」
「和菓子屋さんの印にしてもいい」
「盆秋」
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「盆秋」とは小生はじめて聞く言葉なり。右下、左下に
空間をとり対角に文字を配しているかの如くは意図した
ものであろう。辺縁はおだやかで優しい印である。
「L字回線を左上の空間にしたらいい」
「晴雲秋月」
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対角に動きのある点画線をもってきて四字印に変化を
表現して考えられた作。文字線と周縁に変化を出しても
良かったか。
「錦秋」
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これは縦画を伸展させているが、度が過ぎたと見る
長短を工夫して印趣を高めるのも大切であろう。
「私だったら『秋』字の『火』をもっと短く
しますね」と先生。
「小望月」
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辺縁を太くして秦漢印の風情をねらったものか。
文字は金文の図案的な風趣が楽しめる。辺縁を
どこか欠けるのも良い。
「長月」
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細部にこだわらない刻風は氏の個性であろう。
全体に重い感じがすることを考えると今少し
細めの線質を取り入れても良いかと思う。
「江山清趣」(こうざんせいしゅ)
秋の山や川は美しく清らかである
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印趣、刻風はベテランの氏の味がよく出て、
さすがである。考えた上での回文であろう。
「山」を複雑な文字にしてはいかがか。
「声入井桐」(秋風の音が井戸の傍らにある桐の
木で鳴っている)
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以前この語を書作したことあり、なつかしく拝見。
辺縁の封泥っぽさが文字の金文とよく似合う。
長い線がやや目立つか。
「水天一色」
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「一」を朱文にした朱白同印の作なり。しかし
白文三字に比して「一」はいかにも弱い。
今少し熟考の余地ありと思う。
「一の字は口に見えてしまうね。文字に変化を
つけると良かった」
漢字の成り立ち
10月の篆刻作品一覧表作りをして
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勉強会終了です。8月の講評はまた後日です。
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