少し歩いたところに、噴水のある公園がある。
この時間だと水は出ていないのでただの小さな池になっている。
4車線ある道路に面しており、
深夜3時を過ぎてもそれなりに車が通るため、
変な輩に絡まれる心配がないところがいい。
8年前までも、よくこの公園で始発が出るまでお喋りしたりしていた。
こうして2人でベンチに座っていると、
時間が8年前まで戻ったかのような錯覚に陥る。
「懐かしいって感じがしないなあ」
煙草を手に彼が言う。
「一週間前もこうして2人で座ってた気がする」
「うん・・・」
肯きつつも、さりげなく両手を頬にあてて下を向き、
なるべくスッピンをみられないよう小さな努力をしている私。
それに気が付いたのか、また彼がクスクス笑いだした。
「前にもこういうことあったよね」
ベンチ横の灰皿に煙草を押しつけ、彼が振り返った。
「石垣島の旅行の時。風呂上がってから、ずっと下向いてたでしょ」
そういえば。そんなことあった。
初めての旅行で、初めて化粧を落とした顔を見られるのが恥ずかしくて・・・。
「今は何で下向いてんの?」
「・・・・・・」
同じ理由だけど、その恥ずかしさは8倍にふくれあがっている。
あの時は20代前半だったけど、今は・・・。
「こっちみてよ」
「無理」
「無理って?」
「だから無理なものは・・・」
なおも言い募ろうとした、その時。
ぎゅっと右手を握られた。
思わず顔を上げる。
と、同時に。
「あ・・・」
唇が、ふさがれた。
煙草の臭いのする、柔らかい、キス・・・。
------------
更新してないのに見に来てくださっている方々、
本当にありがとうございます。
アクセス数が励みになっています~っ。
最近更新怠り気味で申し訳ありません。
なかなかパソコンの前に座れる時間が取れなくて・・・。
もうすぐ終わりなので、ぱーっと書き上げてしまいたいのですが・・・。
でも、もうすぐ終わりかと思うと、なんだか寂しいけど。
どうぞ最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
この時間だと水は出ていないのでただの小さな池になっている。
4車線ある道路に面しており、
深夜3時を過ぎてもそれなりに車が通るため、
変な輩に絡まれる心配がないところがいい。
8年前までも、よくこの公園で始発が出るまでお喋りしたりしていた。
こうして2人でベンチに座っていると、
時間が8年前まで戻ったかのような錯覚に陥る。
「懐かしいって感じがしないなあ」
煙草を手に彼が言う。
「一週間前もこうして2人で座ってた気がする」
「うん・・・」
肯きつつも、さりげなく両手を頬にあてて下を向き、
なるべくスッピンをみられないよう小さな努力をしている私。
それに気が付いたのか、また彼がクスクス笑いだした。
「前にもこういうことあったよね」
ベンチ横の灰皿に煙草を押しつけ、彼が振り返った。
「石垣島の旅行の時。風呂上がってから、ずっと下向いてたでしょ」
そういえば。そんなことあった。
初めての旅行で、初めて化粧を落とした顔を見られるのが恥ずかしくて・・・。
「今は何で下向いてんの?」
「・・・・・・」
同じ理由だけど、その恥ずかしさは8倍にふくれあがっている。
あの時は20代前半だったけど、今は・・・。
「こっちみてよ」
「無理」
「無理って?」
「だから無理なものは・・・」
なおも言い募ろうとした、その時。
ぎゅっと右手を握られた。
思わず顔を上げる。
と、同時に。
「あ・・・」
唇が、ふさがれた。
煙草の臭いのする、柔らかい、キス・・・。
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更新してないのに見に来てくださっている方々、
本当にありがとうございます。
アクセス数が励みになっています~っ。
最近更新怠り気味で申し訳ありません。
なかなかパソコンの前に座れる時間が取れなくて・・・。
もうすぐ終わりなので、ぱーっと書き上げてしまいたいのですが・・・。
でも、もうすぐ終わりかと思うと、なんだか寂しいけど。
どうぞ最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。