しまった、と思ったけれど遅かった。
出てしまった言葉は取り返せない。
「いや、でもね、だからどうこうって話じゃないのよ」
あわてて言い繕う。
「あなたには幸せになって欲しいしね、だから・・・え?」
言葉を止めた。
ふいに、抱きしめられたのだ。
「・・・ありがとう」
耳元でささやかれる。
優しい、低い声。
「ごめん、オレ、言わせちゃったね」
「・・・・・・え」
演技かよっ!あの辛そうな顔は演技だったのかっ!
「オレさ、こないだ会ったときから、ずっと思ってたんだよ」
「何を?」
「もしかして、まだオレのこと好きでいてくれてるのかなって・・・」
「う、うぬぼれ屋~っ」
思わず笑い出してしまった。
笑い出したのをきっかけに、彼の腕の中からすり抜けた。
スッピンでいることも忘れて、まっすぐに彼を見上げる。
「でも、私ももう結婚して子供もいるし、あなたももう人のものだし」
「うん・・・」
「本当に、今さらどうこうって話じゃないのよ」
「うん・・・」
彼は真面目な顔で肯いて、そして、つぶやいた。
「でも、オレも・・・まだ好きなんだけどな」
出てしまった言葉は取り返せない。
「いや、でもね、だからどうこうって話じゃないのよ」
あわてて言い繕う。
「あなたには幸せになって欲しいしね、だから・・・え?」
言葉を止めた。
ふいに、抱きしめられたのだ。
「・・・ありがとう」
耳元でささやかれる。
優しい、低い声。
「ごめん、オレ、言わせちゃったね」
「・・・・・・え」
演技かよっ!あの辛そうな顔は演技だったのかっ!
「オレさ、こないだ会ったときから、ずっと思ってたんだよ」
「何を?」
「もしかして、まだオレのこと好きでいてくれてるのかなって・・・」
「う、うぬぼれ屋~っ」
思わず笑い出してしまった。
笑い出したのをきっかけに、彼の腕の中からすり抜けた。
スッピンでいることも忘れて、まっすぐに彼を見上げる。
「でも、私ももう結婚して子供もいるし、あなたももう人のものだし」
「うん・・・」
「本当に、今さらどうこうって話じゃないのよ」
「うん・・・」
彼は真面目な顔で肯いて、そして、つぶやいた。
「でも、オレも・・・まだ好きなんだけどな」