引き続き、狩猟免許。
の話。
一次試験が終わる。90分の試験時間。大体の人が15分でペンを置く。
30分経過すると退室してよろしい。
30分で退室したとして、そこから2時間、暇である。一次試験の合格発表までの2時間、暇なのである。
暇なので外でタバコを吸っているのである。
そこに集まった狩猟免許取得を志す面々。
みんな、凄いのである。
何が凄いって。
その志の強さが凄い。ゴイスーなのである。ひどく凄い。ゴイスードイヒーなのである。
もう、なんか、罠の掛け方やら、獲れた獲物の殺し方、捌き方、食し方。残酷な話のオンパレードなのであります。ドイヒーな人たちです。何の何処そこが旨くて、何処そこは不味くて食えたもんじゃない。とか。ドイヒーゴイスーなジビエくんたちなのであります。
ここに集まった120人。そのうちの118人が、みなみな、猟師を目指しているのです。残る二人は僕と親方です。
何が目的かもわからずに、受けに来ている二人なのであります。
待ちに待った末、結果発表!
ゴーカーク!合格なのであります。しんぐくん、一次試験突破なのであります!
結果発表を見ると、120人全員合格なのであります!
「あぁぁ、良かったぁ〜。勉強して来なくて良かったよ〜」
二次試験は実技。
罠猟免許の実技は、箱罠の設置。
裏側の蓋を開けて、エサをセットして、裏側の蓋を閉めて、表側の蓋のストッパーを外して、蓋を持ち上げて、セット!
これで、小動物がエサをパクリとやったら、ガシャーンと蓋が閉まる作り。
二次試験はなんなくクリアー、だと思われる。楽勝なのである。
1時に二次試験が始まって、合格発表は4時。とにかく、死ぬほど待ち時間が溢れる一日なのである。
またまた外に集まったジビエな人々。
イノシシの内臓の取り外し方とか、鹿の革のなめし方とか、アライグマの肉は旨いけど身が少なすぎて労力の無駄になるから殺すだけで食べないとか、タヌキは不味いとか、動物の膀胱は絶対に傷つけてはいけないとか・・・話してる。
そして、いよいよ、結果発表のお時間。ドキドキワクワクのお時間。
しんぐくんは65番。
あった!ありました!65番!
おめでとうございまーす。合格でーす。
タイピング一級に次いで、食品衛生責任者に次いで、罠猟免許を取得しましたぁ!
イェーイ!どれも、なんにも役に立ちませーん!
でも嬉しいでーす!
へへへ。
ちなみに、欠番は4つ。つまり四人の方々は二次試験で落ちてしまった。
その中の一人は、ジビエ談義に参加していた人で、試験が終わったあとでこう言っていた。
「やべぇ、おれ、鉄砲返す時に、教官に銃口を向けちゃった」
そりゃあ・・・ね。