ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

グッドイブニング開陽台。ライダーの聖地。

2016-09-13 22:33:34 | Weblog


到着が少々遅くなってしまった。陽が暮れかかっている。早くテントを立てなければ真っ暗闇になる。

中標津、開陽台。
駐車場よりもかなり高い場所にある。
バイク用の秘密の通路がある。つまり、バイクで上がって来られる。
マグナちゃんの時代。何度もその坂道を上がった。何度も上がったが、毎回死にそうになりながら上がった。
最後の最後のぬかるんだ段差が上がれずに、他のライダーに押してもらったりして上がった。

新しいバイクでは無理である。やらない。絶対に上がらない。転ぶ。絶対。いやだ。転びたくない。

バイクで上がらないとなると、階段である。この階段が心臓破りである。
ざっと・・・一億段くらいある。本当は100段くらい。
キャンプの荷物を運んで、この階段を登るのは・・・きつい。

かつては、それが嫌だった。重い荷物を何度も運ぶのが嫌だった。だから、死にそうになりながらバイクで駆け上がった。

人間とは、成長するものである、

今は、一億段の階段も全然嫌じゃない。
最低限必要なものだけを持って、階段を上がればいい。
ゼーゼーはする。
だが、ゼーゼーするだけだ。
2回も往復すれば、必要なものは揃う。朝の珈琲セットさえも揃う。

でも、忘れ物をした時が辛い。

「えーーー!ウェットティッシュ忘れた!」
「えーーー!ウェットティッシュのために一億段の階段を下って上がるなんて、ぜーったいに嫌だ!」

と、叫んでしまうのである、

晴れますように。

聖地発見、たまごっち。

2016-09-13 17:45:26 | Weblog


ライダーの聖地と呼ばれる場所がある。

もしかしたら、「かつて」と付けた方がいいのかもしれない。

かつて、ライダーの聖地と呼ばれた場所がある。

中標津、開陽台。

360度の地平線。地球が丸く見える場所。


かつての僕は、ライダーの聖地に憧れて、この場所に来た。この場所に泊まった。

今日の宿はここ。中標津、開陽台。ライダーの聖地。

晴れれば、満天の星空。朝になれば360度の地平線が僕を迎えてくれるはずだ。

故障。ガタゴトのせい。

2016-09-13 17:00:40 | Weblog


神の子池の帰り、帰りのダート。下り。
これはやばい。怖い。ガタゴトが半端ない。

なんとか2キロを走りきり、舗装路。

ウィンカー。自分で切って繋いだウィンカー。

右ウィンカーがおかしい。ハイフラ。

右前のウィンカーの点滅が速い。つまり、後ろのウィンカーは点いていないということだ。

まずいなぁ、まずい。

裏摩周展望台へ。

裏摩周でも見ながら、対応を考えよう。

裏摩周に着き、まずは展望台へ。

裏摩周を見て、何度も見てるから「いつもと同じだね」と摩周湖に挨拶をして、バイクへ。

後ろのウィンカーの付け根に的を絞る。ウィンカーの配線コードをモミモミモミとしてみる。
まぁ、そんなことから始めるのである、ここかな?ここかな?ってね。

イグニッションをオンにして、ウィンカーを点けてみる。

点いた!

おれ、天才かもしれない。

モミモミモミで直しちった。

神の子は健在。

2016-09-13 16:30:02 | Weblog


ちょっと遠回りにはなるけれど、神の子池へ寄ろうと思った。
摩周湖をぐるりと迂回しなければならない。峠道をグイグイと走る。

午後4時を回ると、もう寒い。相当寒い。
陽がかげってきて、ちょっと寂しくなる。

神の子池の直前2キロはダートになる。砂利道である。非常に危ない。非常にガタガタする。

いろいろ大変なんだけど・・・

青く澄んだ水を見た瞬間、「あぁ、来て良かった・・・」と思うのである。

今日も明日も、ずっと、神の子池は美しい。


野生のヴィーノくん。

2016-09-13 15:00:54 | Weblog


果たして、湯船は無事か。
果たして、お湯の状態は?

岩が転がる山を中腹まで登ると、湯船があった。
振り返ると、絶景。樹海。空。岩肌に切り取られたキャンバス。

お湯は、奇跡の適温。

二人で、並んで入る。

いろいろな話をした。

ヴィーノくん。
北海道に来て、オロロンラインを走っている時に、「今、おれ、人生のピークだ」と思ったらしい。
そしてヴィーノくんは言ったら。
「いや、まぢで、今、人生のピークです!」

ヴィーノくん、君を連れてきて本当に良かったよ。まぢだ。そんなに喜んでくれるなんて。

僕も、こーかたにーさんに連れてきてもらった時は、そのくらい興奮していたような気がする。

山を降りて、停めておいたバイクに着いたのは午後3時。

ヴィーノくんは、屈足までたどり着けるだろうか?

温泉とジェラートと温泉探検で、ほぼ一日を使ってしまった。

僕だってのんびりしている場合ではない。

今日の宿は向かわなければ。


即席探検隊。

2016-09-13 12:30:38 | Weblog


朝のブログで、行きたいのに行けない場所もある。と書いた。

朝の時点ではあきらめていた。

こーかたにーさんに教えてもらった、硫黄山にある隠し温泉。つまり、秘湯である。

台風の被害を考えると、まずムリだと思われる。
クマの危険を考えると、ちょっと難しいと思われる。
ほぼほぼあきらめていた。


ヴィーノくんとコタン温泉からくりーむ童話へ向かう途中、硫黄山を通った。煙がもくもくと上がり、すさまじい景色である。いつもと同じ景色である、

うーん・・・硫黄山に被害の形跡はないなぁ。これは・・・行けるかも。もしかしたら、行けるかも。

ジェラートを食べながら、ヴィーノくんが言う。

「さっきの硫黄山、すごかったですね!帰りがけにもう一度寄ってから行きます!」

なるほどなるほど。。。
なるほど。なるほど。

僕は神妙な顔つきで話し始める。

「あのね、おれがこれから行こうとしているのはね、あの、硫黄山の裏側でね。そこには、この世界で一番、いや、宇宙で一番の絶景があってね。そしてなんと、そこには湯船があって、その絶景を見ながらお風呂に入れるんだよ。どう?特別に連れて行ってあげてもいいけど。どう?一緒に行くかい?」

ちなみに、3点の不安点も正直に伝えた。
1、たどり着けるかわからないということ。
2、お湯が入れる温度であるという保証はないということ。
3、ヒグマに襲われて死ぬかもしれないということ。

ヴィーノくん、大学三年生。大学院に行くことも決まっていて、将来は自動車メーカーから引く手数多のエリートくんである、
そんな彼を、ヒグマに襲われる危険がある場所に連れて行ってもいいんですか?

いーんです。仕方ないんです。

一人でも行くけど、二人の方が安全なんです。
そーです。道連れなんです!

もちろん、ヴィーノくんは断ってくると思っていた。
だって、スケジュールはきつきつだし。クマ、怖がりそうだし。山登りしなきゃいけないし。

そしたら、ヴィーノくん。「めっちゃ楽しそうじゃなきですかぁ!」とちょー乗り気。

よし、ヴィーノくん!死ぬときは二人一緒だ!

くりーむ物語。

2016-09-13 12:00:04 | Weblog


弟子屈名物。くりーむ童話、ジェラートの5個盛り。その名もスペシャル。

こんなもんはペロリだ。なんたって、昨日は6個食べた。

味は、クリームチーズ、ミルク、ヘーゼルナッツ、桜餅、クリームチーズ。
ん?クリームチーズが二回出てきた?
そう、おばちゃんにクリームチーズダブルに出来ますか?クリームチーズが大好物なんですけど!と言ったらダブルにしてくれた。

めちゃうまである、ペロリである。

ヴィーノくん。
はちみつソフトを食べたから、お腹がいっぱいだし、お腹が冷えそうで・・・。と言っていた。

「クリームチーズは絶対食べなね。そらと、桜餅も美味しいよ。超人気なんだよ、ねっ、おばちゃん」
とか言ってたら、僕の隣で、ヴィーノくんも5個盛りのスペシャルを食べていてうけた。

ヴィーノくん、参上。

2016-09-13 11:30:34 | Weblog


ジェラート屋さんに向かう途中、コタン温泉の前を通った。

急ぐ旅でもあるまいし、ザブンとひとっ風呂浴びていくか。

バイクを停めると、横にヴィーノくんのヴィーノが停まっていた。

あれ?ヴィーノくんじゃん。

ヴィーノくんは、エキセンくんに出会った興部の銀河鉄道の宿で一緒になった。50CCの原チャリスクーターで北海道を回っている。

ヴィーノくんもビックリしていた。

ヴィーノくんは、明後日には苫小牧から船に乗らないといけないので、もう「帰路」といった感じ。今日は屈足まで走るという。結構遠い。

ヴィーノくん、ジェラートは食べたのかい?と聞くと、開陽台のはちみつソフトを食べました。というので、「はちみつソフト?食べたの?普通だったでしょ?」と聞くと、「はい、普通でした」と言っていた。

そうかぁ、世界一のジェラートを食べないで帰るのかぁ。そうかぁ。残念でならないよ。世界一を目の前にして食べないで帰るなんて。逆にすごいよ、ヴィーノくん。と褒めてあげたら、ヴィーノくんは、「行こうかなぁ」というので、「えっ、行くの?じゃあ連れて行ってあげるからついておいで」と言い、僕らは時速40キロのランデブー走行をするのである。

原チャリって、大変だ。

すぐそこだよ!と言って連れて行ったのに、45キロで走るから、全然着かなくて驚いた。

でも、ゆっくり走るっていい。

なんでも、よく見える。

それって、すごくいい。

目的地に早く着くことよりも、ずっと素晴らしいと思う。
いいなぁ、ヴィーノくん。

下の写真は、興部のヴィーノくん。


精進ライダー。

2016-09-13 11:18:05 | Weblog


まだキャンプ場でウダウダしている。

もうだーれもいなくなった。ははは。

でも、おれだって、もう準備は終わっている。

ただ、出発しないライダー、なだけだ。

もっと「機能的」荷物を積めないか・・・を色々とやっていたが、結局元に戻った。

マグナちゃんの積載方法は、ほぼ完成形に近くなっていたが、弟のシャドウちゃんはまだまだだ。
いちいちあっちこっちから荷物を出さなければならない。ティーピーオーに合わせた活動をより良く出来るため、精進が必要である。頑張りますライダーなのであります。

そうだ!宇宙で一番美味しいジェラートは昨日食べたから・・・
今日は、世界で一番美味しいジェラートを食べに行こうっと。

本当は必要のないモノ。

2016-09-13 09:50:18 | Weblog


味気ない朝を味気のある朝に変えるのは、珈琲である。

目が覚めたり、リフレッシュしたり、やる気が出たり、力が漲ったり。

キャンプ場で珈琲を淹れる。

「こりゃあ、いいねぇ」

となる。

でもこれ、必要なのか?と問われれば、こう答える。

「全然必要じゃない」

必要とは、「必ず要る」なのであって、やはりどう考えても、必要ではない。

珈琲専用ケトル、コーヒー豆のキャニスター、20歳の頃にあゆみちゃんがくれた珈琲ミル・・・。

邪魔なんだよ!この荷物!

と、思わなくもない。

でも、持ってきた。
だからこそ、使う。
使わなければ、珈琲セット運び屋さんになってしまうからね。
だからこそ使う。たまに。

でも僕はこう思う。

無意識に急ぎ足になっている足を、時間を、毎日を・・・何かに追われ気味になっている足を、時間を、毎日を・・・
自然とスローダウンさせてくれるのは、立ち止まって今の自分の眼の前にある景色を見せてくれるのは、混乱気味の頭の中を整理する時間をくれるのは・・・

こういう、必要とは言えない・・・モノたちなんじゃないか。

美味しい珈琲は、いかが?

グッドモーニング屈斜路湖。

2016-09-13 08:49:37 | Weblog


最低気温は8度。寒くはあったが、よく眠れた。なぜなら、もう疲れた。
しかし、道東入りを果たした。これからの移動距離はそんなに長くない。自分でおかしなプランを立てなければ。
のんびりと過ごしたいのである。

大雨の影響が多々残る道東である。
きっと、行きたい場所にも行けない。

朝、目が覚めてハッとする。

今日もまた、取り残されたのか!!!?

テントの顔を出して辺りを窺う。
8時前である。

僕の周り100メーター、誰もいなかった。
ライダーのテントは僕のテントの他には一つだけ。彼は連泊なのかもしれない。きっとのんびり派ライダーだ。
そして、僕ものんびり派ライダー。今日から。

温泉セットを持って、湖畔を歩く。

キャンプ場から300メートルほど離れた湖畔に温泉がある。野湯である。朝風呂をしよう。

温泉までたどり着けなかった。
温泉は、すぐ目の前にある。
水が邪魔をしている。

湖の水が温泉を浸し、温泉の周りの土地を浸しす。近づけない。温泉からは湯気がたっている。
入れないことはない。でも、入りたくない。

昨日の夕方、ここから3キロほど離れた場所にあるコタン温泉に入った。そこは整備された野湯である。そこで出会ったおじさんが言っていた。

こんなに水が増えたことはない。100年に一度だ。
和琴半島は半島だろ?それが島になっちまったんだから。100年に一度だ。

半島を向こう側へ分断してしまったのが、ここら辺りだということだろう。
普段車で通れるはずの道が、すべて水の中にある。

今朝、湖は静かだ。
何事もなかったように静かだ。

グッドモーニング屈斜路湖。
お風呂には入れなかった。
全然構わないよ。
僕は、のんびり派ライダーだ。




グッドイブニング屈斜路。

2016-09-13 00:36:19 | Weblog


そんなわけで、目まぐるしい一日が終わる。

焚き火の炎を眺めながら・・・言いたいところだが、ここらへんは完全に水没したのだ、落ちている木が濡れている。なかなか燃えない。チョロチョロと燃える。まぁいい。

焚き火のチョロチョロ炎を眺めながら、バリオス姉さんが言ったことを思い出している。

「みんな静かだよね。せっかくの夜なのに。もったいない」

静かである。信じられないくらい。

キャンプをしている人は結構いる。

夜の9時の時点で、テントの外にいる人は誰もいない。僕だけである。明かりもついていない。つまり、寝ているのである。

「ここはさ、直火で焚き火が出来るんだよ。今時珍しくない?やらなきゃでしょ?せっかく出来るんだから」

今夜、焚き火をしているのは僕だけである。チョロチョロと、だけどね。

明日は朝の5時に起きて、雲海を見に行くつもりだった。絶対に見に行くつもりだった。

いやぁ、行かないなぁ。もうこんな時間だし。
あぁぁ、やーめた。雲海、やーめた。

グッドイブニング屈斜路。

津別峠からの雲海。
何人の人に勧めたか?何人の人に教えてあげたか?数え切れない。
そして、僕はまだ、津別峠からの雲海を見たことがない。だって、起きられないから。一回も。

スローなチャプチャプ。

2016-09-13 00:26:13 | Weblog


このキャンプ場が好きである。すごく好きだ。

昔、このキャンプ場でバリオス姉さんに会った。バリオス姉さんとの件りを知りたい方は、ブログ内検索でバリオスと入れたら、出てくるかもね。

湖のギリギリの場所にテントを張る。
チャプチャプと水の音を聞きながらテントの中で眠る。

朝も昼も夜も、ここは素敵だ。

夜は直火で焚き火をする。湖面に映る炎を見ながら時を過ごす。

さぁ、スローな時間を楽しもう。

と、僕は、食材を持っていない。一番近いスーパーまで17キロ。往復34キロ。嘘だ。ねぇ、嘘だと言ってくれ!