ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

横田のアニキとハヤトくん。2

2016-09-06 17:24:47 | Weblog


おれ、電気とか、苦手。
配線関係とか、苦手。
ギボシとか知らないし。
やったことないし。
やり方知らないし。

シャドウちゃんのリアウィンカーの位置に不満があるのである。
格好がいいとか悪いとかで不満があるわけではない。元来、そういうのはあまり気にしない。

ウィンカーが元のままの位置にあると、荷物が積めないのである。
バイクとはなんのためにあるのか?と問われれば、僕は食い気味にこう答える。
「荷物をいっぱい積んだ走るため!」
はい、正解。

つまり、ウィンカーの位置を変えなければならない。これ、絶対。
どこへずらすかというと、元の位置から40センチほど後方。ナンバープレートの辺りが最適だと思われるのである。

そうなると、配線を切って繋げて、なんちゃらなんちゃらして・・・ということになる。のだが、僕はそういうのは断じて苦手なのである。

怖いなぁ、不安だなぁ。買ったばかりなのになぁ。嫌だなぁ。バラバラにしたくないなぁ。あぁ、憂鬱。

ブツブツ言いながら、ユーチューブの動画で「ギボシの付け方」を観たりするのである。

サイドレールを外して、ウィンカーとテールランプの配線をちょん切って、リアフェンダーとキャリアを外して・・・。

「あぁ、相棒がバラバラになっちゃった・・・もう後戻りは出来ねぇぜ」

配線を延長して、ギボシを・・・。あっ、おれ、電工ペンチを持ってない。普通のペンチでいっか。普通のペンチでギボシを潰して圧着させるのである。力を入れすぎて、ギボシごと配線のコードがバチッとちょん切れるのである。

「あーーーーー!切れちった!!!」

こういうことを、やっているのである。何度も。電工ペンチさえあれば。。。

買ったばかりのバイクのフェンダーにドリルで穴を開けるのである。グリグリグリっとね。

こんなことしちゃっていいのかしらねぇ・・・と思いながら。

もう、何にも知らないもんだから、あぁでもないこうでもないを繰り返しながらやるのである。

でもやっぱり、必死というのは強い。

なんとか出来るものなのである。

やった!出来た!

バラバラにした部品を元に戻して、ボルトを締めこんで。
完成!

ウィンカーとテールランプをつけてみるのである。

「あれ?つかない?あれ?さっきまでついてたのに!なんでだぁ!!!」

ボルトを抜いてサイドレールを外してみると、ボルトを締め込む時に配線が挟まってしまっていたようで、潰れて断線。断線した時にショート。ヒューズが切れちった、の巻である。

「もう!!なんなんだ!」「あぁぁ、最悪だ!」

そう叫びながら、もう一度やり直すのである。何度でもやり直すのである。やるしかないのである。

なんとか、完成し、試し走りで近くのショッピングモールへ出かけてみる。快調快調。
帰りがけ、駐車場でウィンカーとテールランプを確認。

「右ウィンカーよし!左ウィンカーよし!テールランプ・・・ん?つかない?ブレーキランプ・・・ん?つかない?」

じぇじぇじぇ!と叫ぶのである。
もう夜なのである。
夜に、テールとブレーキランプが点かないバイクに乗るってのは、自殺に等しい行為なのである。

「あぁ、もうぅぅぅ」

そんなこんなを繰り返し、今日も明日も、出発前に、「ランプ系よし!」と掛け声を掛けてから、僕はバイクに跨るのである。

あっ、苫小牧、雨止んだ!

横田のアニキとハヤトくん。1

2016-09-06 17:14:33 | Weblog


この世界で、素敵な人とは、出来ない事にチャレンジをし続ける人だと想う。

この世界で、厄介なのは人とは、出来ないくせに出来ない事をしようとする人だと想う。

僕は自分の事を、どちらかというと、「素敵」よりも、かなり「厄介」よりの人だと想う。強く想う。

新しい相棒ちゃん、我が家にやって来てから、何度もバラバラにされている。どちらかというと、バラバラにされている時期の方が長かったような気さえする。

最近は、全然乗っていなかった。なぜならば、ずっとバラバラになっていたから。アンド、自分でバラバラにして自分で組んだから、不安で仕方がないから、というのもある。

よくも、何も分からないくせにバラバラにするなぁ、と想う。
よくも、ろくな工具も持っていないのに、そういうことをするなぁ、とも想う。
でも、僕は言う。

「だって、仕方ないじゃん。わかんないけどやりたいし、工具持ってないけどやりたいんだもん」

そして、いつも、他人に迷惑をかけるのである。だって、何もわからないから。おれ、整備士じゃないし。メカに、弱いし。仕組み、わかんないし。

つづく。

さて、何を買ったのでしょーか?

2016-09-06 15:37:02 | Weblog

7月の中旬に広島まで買い物をしに行った。

時の話。

広島まで何を買いに行ったのかって話。
何を買いに行ったんですか?という質問をくれた人には伝えてあるのだけれど、それ以外の人には伝えていない。ブログにも書いていない。だから、ほとんどの人が知らない。広島まで、高速バスに乗って、一体何を買ったのだろう?というわけだ。

広島に行くにあたって、僕はこーかたにーさんに連絡を入れた。こーかたにーさんは、今、大分県の別府に住んでいる。
「広島に行くんで、ついでに別府に寄りますよ」
確か、こんな内容のメールを。

こーかたにーさんから返事が届いた。
「新しい旅の相棒決定、おめでとう!」

そして僕は、呉駅からバスに乗り、大きなリュックを背負って、バス停から歩いているのである。クラフトワークスというバイクショップへ向かって。

店の入り口。そこには、ピカピカに磨かれた「相棒」が、僕の新しい旅の相棒が佇んでいた。

「はじめまして」と僕はつぶやいた。

「はじめまして、よろしく」とキミは答えた。

僕は、タンデムシートに大きなリュックを括り付ける。
タンクバッグからヘルメットを取り出してミラーにかける。
ヘルメットを取り出して空になったタンクバッグに西日本と九州のツーリングマップルを差し込む。
イグニッションをオンにして、セルモーターを回す。
ブォォォーンとエンジンに火が入る。

HONDA SHADOW400 CLASSIC 2009。走行距離、わずか3400キロ。

マグナちゃんのお兄さんのような形をした弟である。

バイク屋さんの夫婦が、バイクにまたがった僕に向かってこう言った。

「・・・似合いますね」

僕はヘルメットのシールドを下ろしアクセルを吹かす。

「ブォォォーン」

そして、バイク屋さんの夫婦にお礼と別れを告げ、颯爽と走り出す。

本当は、ヨロヨロと走り出す。

なんせ、マグナちゃんよりもだいぶ大きく、だいぶ重い。400ccのバイクなんぞ初めて乗る。そもそも、バイクに乗るのは2年ぶりだ。

お願いします。みんなが見てる前ではコケませんように・・・。

心の中でそう願いながら、こーかたにーさんの待つ九州へ向けて走り出したのである。

ヨロヨロ〜ヨロヨロ〜とね。

グッドモーニング苫小牧。ひとんちの車庫で珈琲を淹れるの巻。

2016-09-06 12:07:44 | Weblog


苫小牧は雨。シトシトと降る。
昨晩遅くはゴーゴーと音を立てて降っていた。

フェリーの中ですることもなくお昼寝なんぞをしてしまったせいで寝つきが悪く、さっき起きた。痛恨である。

なぜ痛恨かというと、夜勤明けで帰ってくるめぐちゃんを、庭のポーチでお迎えしようと思っていたからだ。
なのに、なのに、ねぼすけである。一宿一飯の恩義なのに、である。

階下へ降りると、リビングのソファでめぐたゃんはスヤスヤと眠っている。プー助もグーグーと眠っている。

絶対に起こしてはいけないのである。夜勤明けでお疲れなのである。一宿一飯の恩義なのである。

そーっと部屋を出て、そーっと玄関を出て、そーっと車庫のシャッターを開けて、そーっと勝手にけんちゃんのキャンピングチェアーを出して、そーっと僕の道具を出して、そーっとお湯を沸かして、そーっと珈琲を淹れるのである。そして、そーっと飲むのである。

グッドモーニング苫小牧。うん・・・珈琲は美味しい。
雨に濡れずに、雨を眺めながら、珈琲を飲む。
うん・・・素敵な朝なのである。

グッドモーニング苫小牧。
みんな、元気にしてますか?
僕は、とても元気です。

写真撮っても、いいよ。

2016-09-06 03:22:07 | Weblog


7月の中旬に東京からバスで広島へ。広島から下関を経由して九州へ。大分から船で四国へ。愛媛から徳島、徳島から船で東京へ。
7月の下旬、福島、山形、秋田、岩手を通り青森へ。8月の上旬に帰還。

そして今、9月上旬である。

先ほど、苫小牧に上陸。ここは北の大地である。

本州、四国、九州、北海道。とりあえず、日本一周なのではないか?どうなのか?沖縄がない?そんなことはいいんだよ。気分だよ、気分。

この前、青森で見かけたバイクの荷台の箱にこう書いてあった。
「日本一周中!写真ご自由にどうぞ!」

・・・何を?
・・・なんの写真を?

と思った。

・・・なんで?
・・・なんで君の写真を?

と思った。

きっと、見る者みんなが思うのだろう。
それが狙いなのか?
それは高度な技なのか?
僕は首を傾げる。

そんなことはいいのである。それぞれの自由だ。

苫小牧のフェリーターミナルから西へ、30分ほど走った。

白い壁に薄緑色の扉の可愛らしい一軒家である。

ここが、今夜の僕の宿。

外に出て来てくれたけんちゃんに、僕は抱きついた。

プー助は、少し太ったような気がする。

めぐちゃんは、夜勤の仕事で不在。

苫小牧民になった嶋田家への、初訪問なのである。

めぐちゃんが、素敵なカーテンで僕の部屋を作ってくれていた。

僕は、初めて二人に会った時のことを思い出している。


人生は偶然の積み重ねで出来ている。
きっと、何もかも偶然で、きっと、偶然しかない。

無事に辿り着いて良かった。
今日は、僕の、日本一周記念日。です。

ヘリポートより、ありったけの愛を込めて。

2016-09-06 03:13:08 | Weblog

さぁ、僕の旅が始まる。

ずっと憧れていた僕の旅だ。

やぁ、久しぶりだね。

旅をする僕と、僕の旅を見守るキミの姿だ。

僕はラララと唄を歌う。

僕は風と雲を切り取ってキミに送る。

僕はキミの分身だ。

つまり、キミは僕の分身だ。

さぁ、僕の旅が始まる。

ずっと憧れていた僕の旅だ。

ヘリポートより、ありったけの愛を込めて。

・・・風の歌が聞こえる・・・。