ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

クマのウンチのおじさま。2

2016-09-09 23:59:07 | Weblog
チセというのは、アイヌの家。アイヌ語で家はチセ。

アイヌ博物館の敷地の中に、チセがいくつも建っている。大きなものから小さなものまで。

そのチセの中で、アイヌの伝統の木彫りの実演をやっていたのが、クマのおじさま、高野さんである。

その時、僕は「アイヌ」のことなんてちっとも知らないので、興味津々、高野さんの話をたくさん聞いた。たくさん質問をして、たくさん話を聞いた。お客さんが他にはいなかったから、高野さんを独り占めにしてたくさん話した。

すごく面白く、すごく勉強になった。もっともっとアイヌのことを知りたくなった。知らなければいけないと思った。

先住民アイヌのことを、アイヌの里に住み、アイヌの伝統工芸を受け継ぐアイヌの人から聞けるなんて、すごいことだ!と思っていた。その時は。

でも、話していると、端々に「ここに来る前は」とか、「東京にいる時は」とか、そういう言葉が出てくる。

ん?

あれ?

聞き違いかなぁ?

「・・・えっと・・・高野さん?・・・高野さんは、アイヌじゃないんですか?」

「うん、おれ、アイヌじゃないよ」

うへぇ・・・びっくりしたぁ!

という話は、6年前に書いた。よね。

二風谷のクマのおじさま。

2016-09-09 23:39:30 | Weblog

僕はずっと人を探している。
僕の旅は人探しの旅だ。
これはよくいう出会いを求めてという話ではない。
本当に実在の人を探しているのだ。
その人物の名は、「スガコウイチロウ」という。
7年ほど前に帯広で出会った。

スガコウイチロウはこう言った。

「ちょっと二風谷にいるアイヌの知り合いに会いに行く」

キーワードは二風谷とアイヌ。

僕は、それ以来アイヌに興味を持つようになった。
アイヌに関する本を何冊か読んだ。

そして、翌年、二風谷を訪れることになる。
アイヌ文化博物館とアイヌ資料館を見て歩いた。萱野茂の本「アイヌの碑」も買った。

その年、スガコウイチロウには会えなかった。

前の日、二風谷のキャンプ場にいる時、一人のおじさまと出会った。おじさまは第一声、こう言った。

「ゆうべ、クマ出なかったか?」

ん?クマ?そんなの出ませんよぉ。と僕が答えると、「クマのウンチを見せるから乗れ!」と車に乗せてくれた。キャンプ場の背後にグルッと回ったところ、ホヤホヤのクマのウンチを見せながら、「すげーだろ?襲われなくて良かったな」と、おじさまは言っていた。

橋の上で車を止めて、二風谷の小さな川を上る鮭の姿も見せてくれた。

「チセにいるから、気が向いたらおいで!」と言って、おじさまは去っていった。

ん?
チセ?

「博物館があるところだよ!」

ん?
チセ?

このおじさまが、高野さんである。
高野さんとの出会いである。

もう、出会ってから6年が経つ。


グッドイブニング留萌。

2016-09-09 22:56:50 | Weblog


ルモイは何もないから、ルモイの写真じゃなくて美瑛の写真。ドイヒー。ドイヒー。

留萌にお気に入りの魚屋さんがある。なんでも安い。ずいぶん前にホッキ貝とかイカとかを買った。
今日の晩御飯は魚屋さんで魚を買って海鮮丼だぜ!と張り切っていたのだけど、魚屋さんが見えたその時、魚屋さんのシャッターがガラガラと閉まった。そんな・・・バカな。
今日はこんな一日だ。

でも、大丈夫。

フェリーで読んだタウン誌で、留萌の特集が組まれていた。なぜか、留萌の特集。なぜか・・・。なぜだ・・・。

その特集の中、ルピナスというスーパーが激押しなのである。
魚から肉から野菜から・・・なんでも。新鮮な地元のものをこれでもか!と集めています。こんなすごいスーパー見たことない!くらいなノリで。

それを読んでいたから大丈夫。

車庫に入れたバイクをもう一度出して行くのは面倒なので、逆に面倒なので、徒歩で行く。10分くらい。とことこ、徒歩で。

どれどれ?どれどれ?

サカナ!全然ないじゃん!

チリ産、アメリカ産、高知産、太平洋沖・・・

あれ?

あった!留萌産!
ヒラメの刺身用切り身800円!
高い!
留萌産、これだけ!
これだけ?
ほんとに?
ほんとに。

そりゃあないよ。わざわざ日本海まで出てきたのに。地場産の魚が食べられないなんて。。。

なにもないぃぃぃ、ルモイですぅぅぅぅ。

結局のところ、アメリカ産筋子丼。しょっぱい。

グッドイブニング留萌。
モイルーの夜はちょっとしょっぱいのである。


ルモイはいつも。

2016-09-09 18:50:51 | Weblog


森進一は歌ったでしょう。

「ルモイはぁ、いつーもー、何もない、ルモイですぅ」

留萌までやって来た。

今日の宿。ARFみつばちハウス。無料。0円。

ここ、小うるさいおじさんがいる。
前来た時も小うるさかったが、何年経っても小うるさい人は小うるさいんだなぁと感慨深くもある。

小うるさいといっても、若干意味のわからない小うるささだったりするから厄介。
そして、その小うるさいおじさんは、ここでボランティアでライダー達のお世話をしながら、ここに来る女性ライダー相手に嫁探しをしている。

だが、やはり、四年経った今も、独身だ。

いや、だから、小うるさいからだよ。

と、僕は思うよ。
人気が出そうな役回りなのに。

そして、何もないルモイ。


プロ画家60年。

2016-09-09 15:49:24 | Weblog


プロ画家60年、30年かけて製作中。話を覚えているだろうか?
確か、四年前に来た時に17年目だと言っていた。何が17年目かというと、巨大な壁画の製作である。
三年前にも来た。閉館時間を過ぎていた。閉館時間は四時だった。外から中を覗いたりして・・・。あきらめた。

二年空いた。

今年も来た。画伯に会いたかった。

「ホンモノとはなんですか?」と僕が聞くと、間髪入れずに「持続です」と答えたあの画伯に。

吹上の湯から山を降りて、深川方面へと爆走。
神居古潭!寄りたい!と思っても、画伯に会わねば!四時までに着かねば!と爆走。

ちょっと道を間違えた。ちょっとだけ遠回りをしてしまった。ほんのちょっとだけ。

画伯のアトリエへたどり着いた。3時35分。セーフ!余裕でセーフ!

入り口にこう書いてある。

「本日は閉館しました。最終入館時間は3時30分です」

・・・ぐうの音も出ないっす。おれ。

今年は会えると思ったんだけどなぁ。。。
ちょっと道を間違えたからなぁ。。。

向日葵が綺麗に咲いてます。


哲学の湯。

2016-09-09 13:44:55 | Weblog


そうだ!吹上の湯へ行こう!

とあうことで、十勝の山をグググッと上って、クネクネ道をスイスイと曲がって、十勝岳温泉吹上の湯。

山の上は霧の中。

せっかく上ってきたのに、入り口に「立ち入り禁止」の文字。

ガガガガーン!

と思いきや、お風呂へは入れると、車中泊のおじさんが言っていた。

ここのお湯は良い。非常に気持ちがいい。そして熱い。

こかは修行の場。

かつて、ソクラテス爺の鍛錬を受けた場所である。

でも、今日は温かった。ぬるいと言っても、居合わせたライダーは、熱くて入れない!と言っていた。
いやいや、普段なら50度近くあるんですよ、ここは。

あぁ、いいお湯だったなぁ。

さて、次は。。。どちらへ?

ピパウシ。

2016-09-09 12:16:46 | Weblog


美馬牛にイカしたオープンサンドの店があると、何年か前にダッチ佐藤に教えてもらった。

朝ごはんを食べたばかりではあるのだが、オープンサンドをお昼ご飯にしようとやって来た。

おぉ!ここだ!やってんのか?

お腹が減ったら六花亭。

2016-09-09 10:08:40 | Weblog


麓郷から山道を下って、富良野市郊外。六花亭カンパーナにやって来た。ここ、好き。

ビンボー人にも優しい六花亭。

ちょっと遅い朝ごはん。

オリジナル朝食セット、215円。もちろんコーヒー付き。コーヒーはおかわり無料。

今時、215円で朝ごはん食べられませんよぉ。

あぁ、幸せ。

オリジナル朝食セットのオリジナルは、しんぐくんオリジナルという意味だからね(^-^)/


お風呂沸いたよぉ。

2016-09-09 07:43:07 | Weblog


ゆうべのこと。

「しんぐさーん!あと10分でお風呂沸くよー」と、宿の主人が声をかけてくれた。

お風呂がないということも考えて、昼間にひだか高原荘で温泉に入って来たのだが、お風呂があれば入るのである。

あと10分で沸くよーと言われたので、10分タイマーをかけて、10分後に五右衛門風呂のある小屋へと向かう。

中は真っ暗。電気、電気、電気はどこだ?
あった!スィッチをパチリ。・・・点かないじゃん。
宿の主人に言うのなんなんで、部屋に戻り、自分のライトを持っていく。

そんなことをしていたせいかどうかは知らないが、五右衛門風呂のお湯を触ると、「あちーーー!熱湯か?」くらい熱い。

水で埋める。スノコで混ぜる。そうすること10分。ははは。相当な量の水が入った。湯加減が難しい。五右衛門風呂の醍醐味。

湯気と煙がすごいので、小屋のドアを開け放つ。
無論、人が通れば丸見えである。まぁ、いいのである。

いやしかし、屋根があるので星は見えない。星は見えないが、お風呂は最高。

のぼせては冷まし、のぼせては冷まし、のぼせては冷まし。
一時間半ほどお風呂に入っていた。このまま朝までいけるんじゃないかと思ったが、キリがないので止めておいた。

やることのない麓郷の夜が、五右衛門風呂によって埋められた。

「いいねぇ、ここの宿。いいねぇ、五右衛門風呂」

外に出ると、雨がザザザーと降っていた。