空がうっすらと暗くなってきて
空が段々と暗くなってきて
空が暗くなってきて
空が暗くなって
真っ暗になる
夜が来た。
小高い山の上、僕は一人だ。
寂しくないか?と問われれば、「別に寂しくない」と答える。
ホントに寂しくないか?と問われれば、「そりゃあ、ちょっとは寂しい」と答える。
そりゃあ寂しいだろ!こんな山の上の牛と鹿の鳴き声しか聞こえないところに一人でいるんだから!真っ暗闇なんだよ!夜が来たんだよ、
寂しいっちゃ寂しくもあるのだが、そういうのはあまり気にしないのだと想う。だって、慣れっこだから。いつも、こんなだから。
そして、僕は、それを、楽しいと思いながら生きているから。
今日は野宿だ。宿泊費0円。
晩御飯は昼のパンの残り。晩御飯代0円。
前回ここを通った時に、「ここでキャンプがしたい!」と思った。
だから、今ここにいる。
見渡す限り、360度、全てが牧草地。景色が素晴らしい。
かつてはレストハウスがあり、馬に乗れる施設があり、賑わっていたのかもしれない。
今では、人っ子ひとり立ち寄らない、そんな場所。
この近辺、泊まれるところはたくさんある。
候補はいくつかあった。少し迷った。だって、野宿だから。野宿は怒られる危険が伴うから。
そういう時に想う。
やりたいことをやらなきゃいけない。
やれることをやらなきゃいけない。
やらるかやれないかわからないなら、やれるかどうか試さなければいけない。
そうしなければ、やりたいことなんて何一つ出来ずに、人生なんてあっという間に終わってしまう。
そんなわけで、憧れの場所で、キャンプをしています。
もしかしたら、最後の最後で、いい風が吹いたのかもしれない。