ライダー達の聖地、

多和平から中標津開陽台へ。

ミラクル展望コース。

昔、多和平を訪れたライダー達は、勝手にテントを張ってそこで過ごしていたらしい。水場もトイレもない、山の上のただの牧草地。見晴らし360度。絶景の地。

そして、こう名付けた。「開陽台を越える場所」。

そう、それまではずっと、開陽台がライダーの聖地だった。開陽台を見つけたのもライダー達だったとか。

ライダーというのは凄い。凄いライダーというのは凄い。そう、きっとそれは、25年とか30年とか前の話。かつてのライダーたちは本当に凄い。

僕は開陽台が好きだ。

聖地と呼ばれた開陽台。ライダーがなぜここに集ったか？

それは行けば分かる。開陽台の展望台からの眺望にテントが映ったなら、きっとすぐに分かる。

多和平。

何しろゲリラキャンプなので、威張ってずっとそこにいるわけにもいかない。

何しろ5時に起きてしまったので、片付けて出発するより仕方がない。

荷物を積んで出発した。

多和平へ。

今回は多和平でキャンプをしていない。

多和平でキャンプをするのは晴れた日がいい。晴れた夜がいい。いや、晴れた夜でなければならない。

ここのところ、ずっと天気が悪い。四日連続でカッパを着ている。

だから多和平でキャンプが出来ない。

出来ないのなら、せめて多和平の景色を。 写真には到底写しきれない景色を。見に。

イクラを食べてたらダメだよぉ。

朝一番で、いくら丼が食べられたりしたら、尚のこと、幸せの極みのような気がしたりして。

ご飯を食べて片付けていたら、「ここはキャンプはダメだよぉー」とおじさんに柔らかく叱られたりして。

まぁ、朝に言われるダメだよぉ〜の意味は、よくわからないんだけどね。

幸せの始まり。

ゲリラキャンプの地から徒歩5分で、無料の和琴温泉。

足湯をしようと向かったが、結局全身入った。熱くて気持ちがいい。

朝一番、屈斜路湖の湖面を眺めながらの温泉。

最高の一日の始まり。のような気がしないでもない。

霧の原理。

屈斜路湖の湖面から霧が湧き上がる風景。

みふみるうちに霧が立ち昇っていく。が、しかし、今日は霧の量が足りない。

光が昇る。

朝焼け。

屈斜路湖の朝焼け。

グッドモーニング屈斜路湖の朝焼け。

ゲリラキャンプ明け。朝5時に起床。テントから外を覗く。

・・・

屈斜路湖・・・綺麗に見える。

うーん・・・霧に包まれていないと。ダメなんだ。

朝の5時に起きて、屈斜路湖が霧に包まれていたら、バイクで近くの峠に登る。
そこから屈斜路湖を見下ろすと、雲海が見える。

つまり、霧に包まれていないと、ダメなんだ。

ノーチャンス。

仕方がないので、雲海はあきらめ、半島の反対側から昇る朝陽を待つ。

グッドモーニング屈斜路湖の朝焼け。

もう何度も何度もここに泊まって、屈斜路湖を包む雲海を・・・
初めて朝の5時に起きられたのに・・・

チャンスはあと何回あるんだい？

無限・・・まぁ、そうだろうね。