ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

旅っていうのは・・・。

2018-10-24 22:33:28 | Weblog


クリオネ、最後の夜である。

打ち上げパーティーも終わった。

今は一人、タープの下。

しみじみと想う。

旅っていうのは・・・。。。

クリオネが最後の目的地だったわけだから、僕の旅ももうすぐ終わる。

夜空の下のテント。毎晩、テントで眠る。夜風に吹かれながら、色々なことを考える。

旅っていうのは・・・。。。

色々な人に出会い。色々なことを学ぶ。
色々な人がいて、色々な人生がある。
その断片に触れられることの幸せを想う。

この空の下・・・旅っていうのは・・・。

旅の始まりに、かつての旅人のおじさんに聞かれた。
「どうして旅をするの?」
「いつまで旅を続けるの?」
この旅の間中、僕はそのことを考えていた。

こういう・・・夜。僕は想う。
やっぱり旅を続けたい。
理由なんているか?
目的なんているだろうか?

僕は、間違いなく、幸せな旅人だ。

今、長い旅を終える前に、
「また旅に出たい」
「また会いに来たい」
そう思ってる。

旅っていうのは・・・。。。
きっと、そういうものなんだ。


グッドモーニングクリオネ。

2018-10-24 09:35:37 | Weblog


目覚めたタイミングで、朝陽。
こんなに素敵なことはない。

でも、眠い。

今日は午後から雨なわけで。クリオネは今日で終わりなわけで。。。

でも、僕は幸運な旅人だと、自分で自分のことを思っている。強く。

ザンカさんが言った。

「スタッフの打ち上げがあるから、シングも参加しな。もう一泊してさ」

スタッフの中に、無関係な僕が一人。ははは。幸運なのかな?・・・僕は想う。きっと、それは幸運だ。

朝。マスターに尋ねた。

「今日、おれ、参加していいんですか?」

「おぅ、いいよ」。一言である。

やった。

もう少し、クリオネにいられる。

グッドモーニングクリオネ。

「寒くないの?」と外で過ごす僕にマスターが聞く。

「大丈夫でーす」

全然寒くなんかない。


グッドイブニング斜里の月暈と夕焼けカニカニ。

2018-10-24 01:07:47 | Weblog


僕は、今年のクリオネの最後の来訪者になった。
明日の朝で終わりなわけで、今日はお客が来なかったわけで、つまり、そうなる。

ザンカさんは優しい。ザンカさんはきっと、みんなを幸せにしたい人なのだと思う。だから、僕にもとても優しくしてくれる。

ザンカさんに出会えた幸運を僕は想う。
僕は相変わらず、ラッキーな旅人だ。

凄い人に出会うと嬉しくなる。
凄い人の話を聞くと、ワクワクする。
まるでその人の人生を、僕が生きているような気分になる。

グッドイブニング斜里の月暈と夕焼けカニカニ。

25年前のライダー麺。夕焼けカニカニ。その存在を知る人を探して旅をするというのも面白い。
ベテランライダーに出会ったら聞くことにしよう。
「夕焼けカニカニのライダー麺、知ってますか?」

もしも「知ってるよ」という旅人に出会えたら、ザンカさんに報告しようと想う。

それを聞いた時の、ザンカさんの笑顔が眼に浮かぶ。

夕焼けカニカニ。6

2018-10-24 00:56:43 | Weblog


廃墟に入ってみた。

つまり、夕焼けカニカニに入ってみた。屋根が破れて、空が見える。

色々なものが置き去りにされている。


夕焼けカニカニ。ライダー麺というのが看板メニューだったという。

ナルトが車輪で、海苔がなんちゃらで・・・とザンカさんは教えてくれた。

「それがめちゃくちゃ流行ってさぁ」

インターネットのない時代。メールもない時代。

ライダー麺は口コミだけで広がる。
北海道に走りに来て、ライダー麺を食べないなんて・・・と、そんな風に広がった。
みんな、ライダー麺を食べに来たそうだ。そして、その人がまた、人に伝える。

古き良き時代。
純粋な口コミの時代。
悪意よりも善意の方が広まりやすい時代である。

それにしてもだ。

25年前というのがすごい。
ザンカさんは、20代の前半のはずだ。
すごくないか?

夕焼けカニカニとライダー麺。

そして、北方旅団グループは、民宿北方旅団というのもやっていた。とほ宿のハシリのようなもの。

すごくないか?

民宿北方旅団は、残念ながら、今は跡形もないそうだ。

見たかったなぁ。民宿北方旅団。

夕焼けカニカニ。5

2018-10-24 00:51:12 | Weblog


黄色い建物の正面に書いてある文字。

「北方旅団」

25年前、北海道にライダーがあふれていた時代。

ザンカさんはここにラーメン屋を作った。

その名も、「北方旅団ー夕焼けカニカニ」。

なんで夕焼けカニカニ?

ザンカさんは言う。

「夕焼けニャンニャンから取った。秋元康風?」

面白すぎる。

夕焼けカニカニ。4

2018-10-24 00:42:37 | Weblog


僕が、凄い人を探して旅をしているという話は、前に書いた。

なぜ凄い人を探して旅をしているのかも、前に書いた。

ザンカさんは、間違いなく凄き人である。

前にザンカさんが言った。
「ウトロから斜里に向かう道の左側に黄色い建物があるんだけど、見たことない?」

僕は黄色い建物の記憶はなかったし、ザンカさんが言ったその言葉も、すっかり忘れていた。

ちょつどひと月ほど前、羅臼を出てウトロを通って、和琴半島へ向かった。

ウトロから斜里へと続く一本道。左側に黄色い建物が見えた。通り過ぎてから思った。

「あっ!あっ!黄色いの!あっ!ザンカさんの!」

バイクをUターンさせて停めた。

廃墟である。黄色い廃墟の建物である。

「おぉぉ、これかぁ」

記憶が蘇る。

伸び放題に伸びた草。

僕は草をかき分けて廃墟へと向かう。

夕焼けカニカニ。3

2018-10-24 00:37:42 | Weblog


アサリも、今が旬である。

羅臼産のアサリ。奥さんがワイン蒸しにしてくれた。

身の味が濃くて、驚く。

ザンカナイト。

ローストビーフやザンギや何やら、美味しいものがたくさん。

ザンカナイト。

クリオネは今夜で終わり。

クリオネに残る旅人は少ない。

総勢6人のザンカナイト。

夕焼けカニカニ。2

2018-10-24 00:31:42 | Weblog


「しんぐ、秋刀魚は食べたか?シングのために秋刀魚を持って来たぞ」とザンカさんは言う。

ザンカさんの奥さんが焼いてくれている。

焼き上がった秋刀魚の尻尾を掴んで、ザンカさんが僕の皿に入れてくれる。

丸々太った大きな秋刀魚。

旬だなぁ。脂がのって、旨い。

しかし、上手に食べたつもりだが、ザンカさんとザンカさんの奥さんの食べ方が・・・凄すぎた。
頭と背骨と尻尾だけ残して、他には何も残ってない。皿が綺麗過ぎる。プロや。秋刀魚を食べるプロや。プロには敵わない。

まだまだ精進が必要です。

頑張ります。


夕焼けカニカニ。

2018-10-24 00:26:36 | Weblog


夕方。夕陽を見ながらボケーっとしていた。

「暇だなぁ。暇っていいなぁ」とか。

携帯を見ると、ザンカさんから着信が。20分前に。

「あっ、ザンカさん、もう来てる!」

僕は紅茶の入ったマグを持ってライダーハウスは急ぐ。

「久しぶりぃ」とザンカさんの笑顔。

テーブルにはこれでもかというくらいのお惣菜。

ザンカナイトの始まりなのである。