ほんの少しの想い出と。 2018-10-25 23:31:32 | Weblog シュンさんの家の扉、つまり阿寒湖ライダーハウスの扉に貼り紙がしてある。 「ライダーハウスは営業中止しました」山本より シュンさんの和名は山本俊一。表札に書いてある。 シュンさんが書いたのではなく、シュンさんの最期を知る人が書いたのだろう。 どこかで、噂を聞いた。 阿寒湖ライダーハウスのシュンさんが、去年亡くなったらしいと。 シュンさんはロシア系のアイヌの血を引いていたのかもしれないな・・・瞳が少し青みかがっていたもんなぁ。 僕はシュンさんを思い出しながら、ライダーハウスの前でシュンさんを弔う。
阿寒湖ライダーハウス。 2018-10-25 23:24:50 | Weblog 阿寒湖のライダーハウス。何年か前に泊まった。 ライダーハウスの主、シュンさんは病を患っていて、もう先は長くないんじゃないかと思われた。 もうほとんど歩けなかったし、ほとんど喋れなかった。 それでも、大きな瞳をキラキラさせながら、僕の手を握って何かを伝えようとする姿が忘れられない。 阿寒湖のライダーハウスに泊まった人の多くは、阿寒湖のカムイコタンに来て、シュンさんに直接声をかけられたそうだ。「ライダーハウスがあるから泊まっていけ!」と。 僕は何度か、ライダーハウスを覗いたりはしていたとだが、泊まる勇気と度胸が足りなかった。 だって・・・すごく汚そうだったから。ははは。 どうみても・・・汚そうだったから。
アイヌの村。 2018-10-25 23:18:05 | Weblog 阿寒湖のアイヌコタンへ来た。寄り道。 二風谷のおじさまの作品がある藤戸さんの店を覗こうと思ったけど、閉まっていた。 アイヌコタンの奥へ奥へ。僕は坂道を上る。 アイヌコタンを突き抜けて、アイヌショーのステージも抜けて、アイヌコタンの裏側へと回る。
双岳台 2018-10-25 23:09:58 | Weblog 開陽台から。養老牛温泉を通って、標茶へ入って弟子屈へ。 西へ西へ。僕は向かう。行けるところまで。 急ぎはしないし、焦りもしないが、陽が落ちる前までしか走れない。寄り道は最小限に。 弟子屈も抜けて峠道。 雄阿寒岳が見える場所でバイクを停めた。 もうすぐ阿寒湖だ。 西へ西へ。
雲を眺めながら。 2018-10-25 23:06:06 | Weblog ジェラートを食べ終わって、真面目に考える。 開陽台のキャンプサイトを眺めながら考える。 どうするっかなぁ・・・。 グーグル先生で地図を眺める。 ウェザーニュースで天気予報を見る。 どうするっかなぁ・・・。 すごくすごくたくさんの選択肢の中から選んだ僕の答は・・・ 「よし、西へ向かおう。行けるところまで」
おばちゃんも侮れない。 2018-10-25 22:58:02 | Weblog いつものおじさんがいない。ジェラートを激盛りにしてくれるおじさんがいない。 今日はおばちゃんだった。 おばちゃんがジェラートを盛ってくれるのを見ているのだが・・・ そんなに?そんなに盛るの?ほんとに?そんなに? と言うくらい盛ってくれた。実のところ、おじさんより盛りがいい。 もうこぼれそうだ。 実に重い。こんなに重いジェラートは初めてだ。 たぶん、丼飯のご飯くらいの量のジェラート。 「こんなに食えるかな?」 テントを張るかどうか、とか、行く先を決める、とか、そんなことは忘れて、超弩級のジェラートを食べるのである。 ちなみに、カフェ開陽台の「塩ジェラート」は、日本で一二三を争うほどに美味い。 ちなみに、一二三を争うもう一つの店は、高崎のタンポポ。もう一つは、道後温泉のジェラート屋。
考える時間と場所が必要だ。 2018-10-25 22:51:37 | Weblog 斜里から、根北峠を越えて中標津へ。 峠のクネクネ道を抜けて、両側を牧草地に挟まれた真っ直ぐな道に出ると・・・これが中標津・・・と感じる。 人によっては、退屈な真っ直ぐな道と思うらしいが、僕は真っ直ぐな道に出ると「きゃっほー!」と叫びたくなる。 目指したのは開陽台。 今年は開陽台でテントを張っていない。 今日は開陽台でテントを張るかなぁ・・・そう思いながらここまで来た。 でも、まだ決定ではない。ここまでそのつもりで来たのだが、まだ決定ではない。 なぜならば、今日は満月に近く、月が明るい。月が明るいと星が見えない。星が見えない開陽台・・・。だから、まだ決定ではない。 どうするっかなぁ・・・。 とりああず、ジェラートを食べながら考えることにする。
グッドモーニング斜里。そして出発の朝。快晴。 2018-10-25 09:45:45 | Weblog 朝目覚めて、ご飯を食べて、珈琲を飲んで・・・。 片付けて・・・。 行き先を考えながら片付けて・・・。 決まんねぇなぁ、行き先。 みんなは、もうとっくに出発してしまった。 無人のクリオネ。 マスターも苫小牧までスタッフを送りに、出掛けてしまった。 無人のクリオネ。 来年のクリオネは、新しいクリオネに生まれ変わるという。生まれ変わらざるを得ないという。 想い出のライダーハウスは、きっとなくなってしまう。 でも、クリオネはなくならない。 グッドモーニング斜里。そして出発の朝。快晴。 なぜならば、クリオネの正式名称は、「クリオネキャンプ場」だから。 ザンカさんもマスターも言う。 「おまえはキャンプだから関係ないな」 ははは。その通りです。ライハがなくなろうと、温泉に入れなくなろうと、僕はまたクリオネにやって来る。 マスターとザンカさんに会うために。
グッドイブニングクリオネのキタキツネ。 2018-10-25 00:53:53 | Weblog 椅子に座っていると、目の前をキタキツネが通り過ぎた。 あまりに何事もないように通り過ぎていくので、ヒューっとと口笛吹いてみる。 キツネは立ち止まり、少し振り返り、行ってしまった。 知床斜里。北海道の果てっちゃ果て。 グッドイブニングクリオネのキタキツネ。 僕の荷物にイタズラをしないでおくれ。 何しろ、明日は出発の朝なんでね。 まだ僕は旅の中。 もしかしたら、ここからが本当の旅なのかもしれないけどね。