「人生が二度あれば」あれば♬と歌ったのは、
誰だっけ?
井上陽水?
発売された1972年、今から45年まえには
60代はこんな風に思われていたのね。
いまや歴史的資料?
「ことし母は64~~」♬と、
私と同じ年だけど、
とても悲しい歌だよね。
アッ、知らない? 生まれてない?~~
あの歌を聞いた当時は、60代はとても
「悲しい年代」だったのね。
いまや人生百円、
もとい百年時代になり(何度も言うね)
人生は二度あるも同然か~~?
いや、そうはいかない。
しかし、もし違う人生歩けるとしたら、
「女職人になりたい」(アスペクト刊・鈴木裕子著)!?
本は、「まったく別の仕事をしていた人」が
和裁師、竹工芸の職人、あるいは
結城紬の織り手になったというルポ。
別の世界からというのがキモです。
学校を出て就職し何年か経つと、
「わたし、この仕事続けてていいのか」と
悩む人は多い。
そんなとき、みつけた「好き!」
いただくお金は安くても、
「好き」を続けたいと職人の世界に
入った人々~~。
はい、私も憧れます。
「目標」ではなく、
しかし、こちらは「憧れ」
職人はやはり何十年やって一人前の世界。
プロとアマの間には、
それこそ深すぎる川がある。
それでも本を覗いてみるのは、
どんな風に「好き」を貫いているのか
知りたかったから。
ヘルニアになったり、けがをしたり、
貯金を切り崩したり~~。
「好きだけで続けられるか!」というのは、
かつてよく言われた言葉だけど、
職人の世界は、
「好き」!と根気、ガマンがあれば、
結構いけるかもと思わせてくれる内容~~。
あとのふたつがなかなか、ね。
ホントに美しい竹細工かご。
欲しいと思うものを自分の手で作れるなんて、
素晴らしいと思うけど、
それらを手放さねばならないつらさも?
そう思う限りプロにはなれないのかも。
人生が二度あれば、
もう一度二十代、三十代にもどれたら、
と「たられば・シニア」に
なることもあるけど、
こちらは憧れだけにしておきましょう。
これを読むことで、逆に
好きなことをして生活できた幸せを
再確認することができ、加えて
手仕事の素晴らしさ、それを作っている人の
大変さを知ることができました。
更紗展での講演で悉皆屋さんの高橋和江さんも
仰っていたけど、
「それこそ時給にすれば00百円の世界で
頑張っている人も」~。
人生が二度あれば、あなたは
どんな人生を~~?
もう一度同じ人生を、と思う人は
幸せ、かも。
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