カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

残り花と残り葉

2019-11-14 10:16:16 | 日常あれこれ
 小さな鉢のハゼの紅葉が綺麗だったので、玄関わきの三角窓に鎮座させてどのくらいになるのだろう。

 ふと気づいたらもう、葉っぱが二葉だけになっていた。

 「これはこれで風情があるね、武蔵の雀の画みたいだね」などと、久々に相方が風流なことを言う。

 枝先に触れなば落ちん葉が二葉、なかなか良いと思いカメラを持って構えたら、ハラハラというよりポトリという感じで一枚が落ちた。

 モタモタしていると後の残りの一葉も落ちかねないので、取り敢えずパチリ。

 

 「ハゼ一葉落ちて天下の秋ぞ知る」などと、樋口一葉の顔がチラリとかすめたのだが、よくよく考えるともう立冬を過ぎている。

 それでもまだ、紅葉の便りでは色づき始めだの五分といった便りが多く、見頃等と言う便りを見るとついつい秋も深まり云々等という時候の挨拶をしてしまう。

 滅びゆくものへの哀愁というか、とかく日本人はこの侘びだの寂だのが好きなのだ。

 最後の桐の一葉が落ちるのを見て、一句読む気持ちが良くわかるというので、最後の花を庭に探してみた。

 

 朝顔の花が一輪これまた侘し気に咲いていた。

 もうとっくに朝顔の時期は終わっているのだが、時々思い出したように最盛期の半分にも満たない大きさの花が咲くのでそのままにしている。

 気の早いやつは、落ちた種からもう朝顔が蔓を伸ばしているが、さすがにこれは半年ばかり早いフライング。

 

 キバナコスモスもいい加減撤収の時期なのだが、そのキバナコスモスの中で百日草がこれまたささやかに頑張っている。

 もうとっくに百日は過ぎてしまって、じゅうぶん百日草の名に恥じぬ働きはしているのに、まだ頑張るというか頑張らせる私もすごい。

 こうなってくると、侘び寂の領域を超えていて、東京オリンピック並みの根性物語になる。

 今日の最低気温は、朝の12度でやや暖かかったが、最高気温は日中でも15度だという話だからこれはまた暦どおりの立冬の気温。

 「紅葉が去年の秋の貌をせず」・・・・しろ猫

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コメント
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