町の南側の、田んぼの向こうには、里山が連なっていいる。
4つの山から成っているが、十年ほど前には4山とも制覇した。
(船野山と旧火口跡の田んぼ)
里山の中では一番低く、船底を見せた船のような形の船野山。
ただ、北と南側は急峻で火山性の岩がゴロゴロ。
阿蘇の第4噴火期以前に活動を止めた火山らしい。
手前の田んぼになっているところも火口の跡で、畔などには今でも熔岩の欠片があちこちに。
今では、この一番低い山でも登るのを躊躇するようになってしまった。
仕方なく、その麓の集落の道を歩いた。
(里山の麓の集落)
この地域で採れた米が、我が家に毎年届けられる。
もちろん、旨い。
深まる秋に、紅葉でもと思ったのだが、刈り取られて田んぼ以外には、まだ秋を主張する様子はない。
(庭先で、たわわに実った蜜柑と柿)
11月になっても、日中の最高気温は25度を越えている。
歩きも直射を避けて、日陰を求めたくなる。
(谷川と広域農道の橋梁)
豊かな水に支えられて、水不足は殆どないような地域である。
大きな橋は、我が家からも見えるほどで山間部には場違いなほどの立派な広域農道が走る。
(蔦が占領した地域)
2~3年前に訪れた時は、梅の花が咲いてその下には日本蜜蜂の巣箱が置かれていた場所である。
左の草刈りがなされた部分は、携帯の中継アンテナへ行くためのもの。
それ以外は梅の木も見つからない程の蔦に覆われている。
辛うじて別な場所に移された巣箱が2箱見えた。
(野菊)
火口跡の田んぼの南側の土手に野菊が咲いていた。
小さな秋みつけたと言ったところか・・。
(桜の花)
狂い咲きにしては数が多いので、十月桜かも。
(集落を流れる湧水の溝)
綺麗な水が流れていて、小さな魚が群れをなして泳いでいた。
少し開けた部分に出た。
(カワセミ)
カワセミが居そうだなと眺めていたら、棒の先にカワセミらしい鳥が居た。
茶色っぽいお腹と青い頭の部分が見えたので取り敢えず見当をつけてパチリ。
もっと良い場所からと、移動してカメラを向けたらもう飛んで行ってしまった。
やっと撮した一枚も、帰ってよくよく見たら手前の木の枝が邪魔していた。
家では、相方が疲れたなどと宣った。
よく見ると・・。
(ピーマンの肉詰め)
なにやらにぎり寿司風の妙なものが、沢山並んでいた。
「なんじゃこりゃ??」が私の第一声である。
取れすぎたピーマンの処分法として、友人のレシピを真似て肉詰めを作ったのだと言う。
保存していたピーマンを二つに割って、中にミンチ・タマネギ・つなぎはパン粉に牛乳を加えて塩胡椒。
これを、今からフライパンで焼いて、その後小分けにして冷凍保存するという話。
焼いている途中で、焼き上がった1個をつまみ食いしたら非常に旨い。
ビールに合うか試そうと3~4個失敬して試してみたら旨い、・・ピーマンの肉詰めもビールも。
ちょっと遅めの食欲の秋が本格化しそうな感じ。
秋は腹の中からやって来るとみた。
「秋冷やくしゃみが三つたて続け」・・・しろ猫