カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

「鉢木」の梅

2020-01-26 09:55:15 | 謡曲
 わが町の梅の開花を、私が勝手に宣言してからもう2週間以上が経ってしまった。

 あれから梅はどうなっているのかと、相方を誘い出して梅の様子を見に行った。

 年末から正月にかけて、エネルギーの摂取量と消費量の著しいアンバランスで体重・体脂肪とも右肩上がり。

 元に戻すには、摂取量を減らし消費量を増やせばいいわけで、しごく簡単。・・・ではない。

 

 「お~咲いとるねえ~」が第一声。

 開花宣言後だから咲いているのは当たり前だが、花数が格段に増えている。

 
 

 ここの梅は一重のではなくて、けっこう八重っぽい感じ。

 遠くから見ると、白く見えるが近づいてみると淡いピンクでなかなか上品。

 いま謡曲の練習で「鉢木」という曲をやっているが、その中に「梅」も出てくる。

 老夫婦が、大雪の道中で困った旅人に一夜の宿を提供したのはいいが薪もない。

 そこで、盆栽の鉢の木「梅・松・桜」を火にくべて暖をとることを思いつく。

 そして先ず、冬樹から咲き初める「梅」を切って薪にする。

 「桜」は火にくべれば「緋桜」に、「松」は元来火にくべることが目的だからと薪にしてしまう。

 ところがこの旅人が、実は北条時頼の修行の途上の姿で、後日「鎌倉に一大事」と召集をかけて鉢の木を薪にしてもてなした「佐野源左衛門常世」を待つ。

 痩せ馬にまたがり、錆びた長刀を手に駆け付けた常世を褒め、加賀に「梅田」・越中に「桜井」・上野に「松井田」の三箇の庄を下すと自筆の状を与える。

 まあまあ、「梅田・桜井・松井田」と上手い具合に、土地の名前もあったものである。

 出来過ぎた話の進み具合であるが、私としては好きな三大曲目の一つである。

 ちなみにあと二つは、「隅田川」と「俊寛」だが、まあ謡っていても胸にぐっとせまるものがある。

 「梅の花少し寒いと打ち明ける」・・・・しろ猫

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