白雲去来

蜷川正大の日々是口実

幾つか小噺を。

2016-03-29 10:13:48 | 日記
三月二十六日(土)曇り。

スーパーで沖縄の「もずく」が売っていて、奴とパチッと目が合った。早速買って帰って「もずくのスープ」にした。スープは、お家騒動で話題となった中華味の素の「ウエイパー」である。お湯で溶いて、その中に水洗いしたもずくを入れるだけ。これが美味い。残ったものはみそ汁に入れる。もちろん三杯酢は定番だ。低カロリーで低予算。もずくはデブと貧乏人の最高の友ですな。

筍とわかめが旬である。先日も、お世話になっている方から「早取れ」の筍を頂いたので、定番の「若竹煮」にして食べた。最近、我が家の煮物に欠かせないのが、福岡の「茅の舎のだし」である。以前は、取り寄せだったので面倒だったが、横浜駅の高島屋にここのお店が出来たので便利になった。この「だし」は最強で、大根なども、この「だし」だけで煮ても本当に美味しく食べられる。

まず、この「だし」でだし汁を作ってから、薄口しょうゆ、酒、みりんで味付けする。十五分ほど筍を煮てから、新物のわかめを入れてひと煮立ち。いやはや料亭も顔負けですぜ。何たって、もう六十五歳、金はなくとも時間だけはたっぷりある。いや残された人生の時間ではなく、日々の時間です。本当は、そんな時に、もっと知性的なことを考えたり、政治的なことをしなければならないのだが、スマン、スマン、オスマンサンコンと詫びて、今日も、酒の肴を考えながらニンマリして過ごしている。

お隣のまたお隣の、刈り上げ君の奥さんが、ある時、ダンナにこう言った。「ねぇアナタ。地方に行くのにいちいち警察に異動届を出すのは、面倒だから、改革の証として、そんな手続きは廃止したら」。刈り上げ君は、すかさず「バカ。そんなことをしたらこの国には、俺とお前しか残らないぞ」。

民主主義の国の多くの童話は「むかし、むかし」から始まるが、独裁国家の童話は、「やがていつかは」から始まる。

社会主義の建設には、二つの段階があることが証明されている。一つは、成長の困難である。もう一つは、困難の成長である。

国連の一部のアホが、我が国のご皇室が男系であることに対して「女性蔑視」などとのたまったが、ではローマ法王に女性がなったことが無いのは、これもキリスト教徒の女性差別なのか。ラーメン、ソーメン、冷ソーメン。

毎日、こんなアホなことを考えて一日を無為に過ごしている訳ではありません。為念。

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北海道新幹線が開通か。

2016-03-29 09:35:17 | 日記
三月二十五日(金)曇り。

今日(二十六日)のトップニュースは、北海道新幹線が開通。それでも札幌まで開通するのは十五年も先とのこと。こちとら生きている可能性はほとんどない。北海道の帯広や旭川と言った大地に新幹線が網羅されるのはどのくらい先のことだろうか。

私が、初めて北海道に行ったのは、忘れもしない昭和六十二年の夏のことだった。上野駅から新幹線で仙台まで行き、そこから特急列車で青森へ。青森から青函連絡船の「摩周丸」に乗るのだが、駅の構内から直接、連絡船につながっているのには、ちょっと驚いた。何の感動もなく船が出て、一瞬、石川さゆりの歌の文句がオーバーラップしたが、最終便とあって、小窓から外を見ても、全てが夜のとばりに覆いつくされ、何処が北のはずれの竜飛岬なのか全く分からなかった。

朝靄の煙る頃に函館の港に着いた。船着場から見た景色を今でも覚えている。赤さびたクレーンなどの重機ばかりが目について、横浜港を見て育った私には、こんなにうらびれた港を見たことのショックと、これから四年弱を過ごさなければならない所とが重なり合って、感傷的になったものだ。その函館から札幌までは、特急「北斗」で行った。三人一組となった者が、五組。十五人の者の誰もが無口で、延々と続く同じような景色に見飽きていた。

やっと札幌に着き、また電車に揺られること六時間。お尻の痛さが限界になった頃に、ようやく網走に着いた。一日半の行程だった。十年ぐらい後に、今度は札幌から函館まで「北斗」に乗ったが、懐かしくもあったが、乗っている時間が長くて本当に飽きた。電車は嫌いではないが、やはり北海道へは、一時間半程で行ける飛行機の方が楽でいい。

色々な意味で、感慨深いニュースでした。

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CTと超音波の検査。

2016-03-29 08:52:56 | 日記
三月二十四日(木)曇り。

今日は午後一時から、マリアンナ大学病院にて検査がある。食事は午前十時までに済ませること、と注意書きにあった。十時どころか、六時には起きてしまうので、さっさと朝食。メニューは、大好きな柳カレイの干物、小納豆、シジミのちから。というもの。スーパーに美味しそうな柳カレイがあると、つい買ってしまう。食べにくいが、これが美味い。蟹と一緒で、ほぐしていると夢中になって、言葉を失うなぁー。

先月ぐらいから、背中の右側の傷みが続いている。押しても、叩いても痛くないのに、内側から痛いのである。お世話になっている岐阜の細川先生の紹介で、久しぶりにマリアンナ西部病院へ行った。先日は、内視鏡の検査、今日は、内臓のCTと超音波の検査がある。電車で行くと、一時間近くかかるが、(家→バス→相鉄線→バス→病院)車で行くと、保土ヶ谷バイパスをアラヨッと行けば十五分程度で着いてしまう。今日は、車で来て良いと言うことなので、のんびりと出かけた。待ち時間の読書は、『満州国演義』の第六巻「大地の牙」である。この本のタイトルは聞いたことがあるぞ・・・。そうか、その昔の「連続企業爆破事件」のグループの名前だ。

幾ら大義名分があっても、自分たちは安全圏にいて、罪もない不特定多数の人たちを殺傷する。その行為に、大悲、大慈(調べてみてね)は感じられない。自己犠牲の伴わない直接行為は、支持されないだろう。自爆テロはどうかって。大したものだと思うが、あれを政府の施設や軍事施設、あるいは、戦闘行為中にやったのならば、もう少し違った形で支持を得られるのではないか。無抵抗な人たち、不特定多数の人たちを巻き込む。ひょっとすると犠牲者の中には自分たちに共鳴する人だっていたかもしれない。戦争行為と言うものが、国家対国家と言う、ほとんど利害の戦いから、民族間の対立、宗教感の違いをからくる「憎しみ」の戦いとなっているような気がする。

三時過ぎに検査が終了。結果は、月末とのこと。自宅近くの蕎麦屋に入るが、全く失格だった。最近は「駅そば」より不味い蕎麦屋があるから気を付けなければならない。この歳になって、多少具合も悪くなると、「人生の大事な一食」を無駄にしたくない。夜はおとなしく酔狂亭で月下独酌。

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