白雲去来

蜷川正大の日々是口実

竹馬の友。

2016-03-18 23:21:56 | 日記
三月十二日(土)曇り。

夜の六時過ぎに、弘明寺商店街にオープンした後輩の尼野保君が経営する、「炉端焼き・花笠」にて高校の同級生や幼馴染が少人数で集まり、飲み会。一人の友は、暮に会った時は元気だったのに、年が明けてから心筋梗塞で生死の境をさまよったとか。「生きているうちにもう一度会うか」などと、同級生ならばのシャレで、一献会となった。

古い話で恐縮だが、クレージーキャッツの歌に「五万節」と言うものがあって、「学校出てから 十余年 今日は吾等の クラス会 思い出ばなしに 花が咲き 呑んだビールが 五万本」。という訳でもないが、病み上がりのA氏も普段飲まないY氏も、ご夫妻で来ていたK氏も、もちろん私も十代の頃の思い出を肴に、皆それなりに体の具合が悪いのを忘れてガンガンやった。

この人たちと一緒にいた頃は、演歌や流行歌など聞いている奴は、アホだと思っていた。皆ヨコハマで育ったせいか、音楽と言えば洋楽で、思春期の頃に夢中になったのはリズム&ブルースやジャズやロックだった。スナックのジュークボックスに演歌なんか入っていようものならば、オイオイ、マスターよ、田舎のスナックじゃねぇんだから、と目一杯背伸びしていた頃だった。それが今では、みんな演歌に涙する歳となった。

事務所に、昔聞いたLPが沢山置いてある。オーティス・レディング、サム・クック、ヤードバーズ、クリーム、ジミヘン・・・。ターンテーブルがないので聞くこともなくなったが、一枚のLPの溝に負けないほど、ヨコハマには思い出がある。青い影、男が女を愛する時、Try a little tenderness・・・。あの喧騒の夜は戻らない。

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