三月二十四日(木)曇り。
朝一番で、近くの病院へ胃の検査へ行く。この病院は胃カメラが上手で、余り苦しまないで済む。二三ヶ月前から、どうも胃の具合が悪く、診てもらおうかと思ったが、ヤボ用が続き、中々病院へ行く暇がなかった。それで今日の検診になった。昨日の夜から、一切飲み食いしていないので腹がへって仕方がなかったが、十時過ぎにようやく終了した。結果は一週間後。
テレビは連日、被災地のニュースや福島原発の事ばかり。一体どうなっているのか歯がゆいばかりだが、私がジタバタしても始まらない。報道では、東京都庁に集められた支援物資が、もう一杯で、置いておくスペースや運ぶ手段がないとのことで、支援物資の持込をお断りしたとか。
しかし、被災地のニュースを見れば、水がない、米はあっても火や水がないのでご飯を炊けない。着替えがなくて、もう十日も着替えていない。あるいは電気が来ていないので、夜が不安。といった被災者の声を聞く。一体どうなっているのか、素人の私には良く分からん。
アウトドア用のランタンや、簡易バーナーなどは、ほとんどが中国製である。ただでくれとは言わないから、こんな時こそ、ドサッと輸入したらいいのにと思ってしまう。船で運んだなら、それこそ凄い量が届くと思うのだが。
被災地のニュースを見ていると、あらためて、蛇口をひねればお湯や水が出て、暗くなれば電気が点き、スイッチを入れたらガスコンロに火が点く。トイレだってそうだ。文字通りのライフラインだ。こんな「当たり前」に慣れてしまった私達に、今回の震災は、便利と不便を考える良い機会ではないかと思っている。
随分前から我が家では、風呂の水は、次に沸かすまでは流さないようにしている。いざとなればトイレの水に使えるからだ。キャンプに凝っていた時があったので、ホワイトガソリンさえあれば、ランタンもコンロも使える。しかし、それらは屋内で使うのには適さないが、なに煮炊きは外で明るいうちに行えば良い。家さえ壊れなければ、ライフラインが全て止まったとしても、一ヶ月ぐらいは何とかなる。
落ち着いたら、灯油で使用できるランタンやバーナーを買おうと思っている。室内にはLEDのランタンが良い。電池が長持ちするし、明るいのがいい。不便を楽しむ心の余裕も大切だろう。被災地は、時折雪の日があるそうだ。しかし、暖かくなる春はすぐそこだし、夏も近い。これから冬に向う季節でなかったのが不幸中の幸いだと思う。月並みだが、頑張って欲しい。我が家でも、気が早いかもしれないが、余り着ていないような夏物を出して、天日に当てたり、きれいにして箱詰めしている。落ち着いたら、夏物の衣料品を沢山送るつもりでいる。
医者に、今日は禁酒と言われ、つまらないので、読書しながらそのまま寝てしまった。