3月20日(土)曇り。
今日は、下の子供の大学の卒業式。予報では雨とのことだったが、何とか空が泣かずにいてくれた。コロナ禍により本人以外の出席者は一名とのことなので愚妻が付き添った。この子が生まれた時、「大学を卒業するとき、私は70歳か・・・」と思ったことが現実になった。子供の晴れ姿を一目見たかったが、爺の出る幕ではないと、ステイ・ホーム。
午後に、送られて来た袴姿の写真を見て、涙腺が緩んだ。上の子供は二年前に大学を卒業し、これで二人とも目出度く学業を終えた。ひとえに愚妻のおかげと感謝している。
子供が小学生の低学年の頃のある日、改まって「とーたん質問」。何と聞くと「およその家では、お母さんが毎日家にいて、お父さんが会社に行くのに、なんで家は、お母さんが仕事に行って、お父さんがお家にいるの?」と二人して聞かれた。「いやとうたんもお仕事をしてるんだよ」。「何してるの」。「本を書いたり、雑誌を作ったりしているんだよ」。「見せてよ」。と言われても当時連載させて頂いていた『実話ドキュメント』や『実話時報』と言った「実話誌」を子供に見せるわけにはいかないので、困っていると、「お母さんばかりに働かせて、毎日、お酒飲んで、お母さんが可哀そう」と泣かれたことがあった。これには正直言って参った。
父親の仕事の「浪人」の何かが薄々分かるようになったのは高校生ぐらいか・・・。まあともかくこれまで恙なく育ってくれたことに感謝している。