INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

2018年3月17日ダイヤ改正(4)

2018年03月04日 |   ┣ ダイヤ改正2018
(つづき)

個人的に例年以上に忙しく、また、公式にも発表が既に出ていますので改正の要点だけ。





・「深夜バス」廃止



午前0時以降に都心を出るいわゆる「深夜バス」11路線が廃止に。

「深夜バス」のみが通るというオリジナル区間もあったわけですが、春からは代替路線は走らないもよう。





・バス停の改称



改称圧力が高まっていたもののずっと改称されなかった「東部青果市場前」はついに改称で、「博多バイパス北」というわかったようなわからないような名称に。

一方、博多区の本家「青果市場前」のほうは、市場はなくなっても今回はまだ変更なし。



「市民会館前」が「市民会館南口」に改称されても、結局、那の津通りに「市民会館北口」はできず。



「南新地」は「中洲・南新地」となるものの、「東中洲」と「中洲」は改称なしで、ややちぐはぐ。



ビルの名前を反映していなかった「博多駅三井ビル前」や、早急に解消すべきでは?と書いていた博多駅前BCD乗り場」については今回手が打たれる。





・西鉄高宮駅東口乗り入れ開始



乗り入れる路線が、



“「61番」という番号で乗り入れるかには注目”



書いていた件は、「61番」ではなく「無番」としても乗り入れるようで、やはりちょっと捻ってきました。

那珂川営業所行きと老司団地行きが「無番」で、若久団地第三行きが「61番」となっています。

あと、現在の「51番」「52番」の高宮駅構内行きや「長丘~高宮循環バス」も、東口での折り返しとなる。





・都心の外縁部で折り返す路線の新設



「46番」にアサヒビール前行きができ、「140番」に別府駅前行きができる。

アサヒビール園に行きたい人のためかと思ったらそうでもない感じで、効率的な運用のためのよう。

茶山方面に行かず、別府駅前で折り返したら、もはや「140番」ではない感じも。



今後、「34番」に堅田橋行きができたり、「77番」に松島一丁目行きができたり…ということが起きたりするかも。





・脇山線の大整理



「3-1番」「3-2番」「3-3N」が廃止。

最古の枝番路線(おそらく)で、通勤に使っていたこともある「3-1番」廃止は寂しい。

最盛期は「4分間隔」で運行されていたこともあったのですが。

「2-1番」は存続するので、赤坂交差点~大正通交差点間にバスが走らなくなることはない。



シーサイドももち地区に一番最初に乗り入れた路線のひとつ「3-3N」の廃止も結構ショックです。



脇山支線の「曲渕~陽光台~脇山小~椎原」が廃止で、西四兄弟(西神の原、西原田、西中山、西広瀬)も一斉に消える。

代わりに「椎原~早良ニュータウン入口~内野~早良営業所」と「曲渕~内野~早良営業所」に再編。

いずれも「3番」としての運行のようだが、1年後とかには、これらに「3-1番」とか「3-2番」などが付くことになるのかもしれません。





・行先番号の統一



71番」「77番」「78番」「79番」都心行きは、県庁前から先で、大濠公園行きは「71番」、福岡タワー行きは「77番」に統一。

これは6年前に提案していました





・天神地区の乗り場削減



渡辺通りを北上してきて「天神北」で終点となる便は、一つ前の停留所が「天神ソラリアステージ前」から「天神高速バスターミナル前」に変更。



築港方面に向かう「20番」「80番」「90番」は「天神北」非停車に。



「天神北」始発の郊外行きのうち、「44番」「54番」「54-1番」「59番」が「天神コア前」始発に、「55番」「46番」「46-1番」「151番」「152番」が「天神大丸前」始発に変更。

「天神北」より手前からやってくるもの(福岡タワー発や博多ふ頭発など)は、引き続き「天神北」に停車するもよう。





・その他



「キャナルシティライン」の新設は先日お伝えした通り。

地下鉄七隈線が博多まで延伸したら、路線丸ごと廃止になりそうな感じも。



梅林地区(福大病院~野芥間)は大幅減便。

14番」が朝、「114番」が夕方だけ残り、あとは「福大病院西油山ハイツ」の区間便に。

また、「114番」は早良営業所まで行かなくなり、西油山ハイツ複乗はなくなる。

かつては早良高校まで運行されていた広義のエコルライナー「野芥三丁目行き」も廃止。

郊外部で、しかも、山が迫ってきていて人を集める面的な広がりが少ない地域だと、鉄道との競合にはなかなか勝てないでしょうか。





今回の改正、「運転手さん不足」「働き方改革」という大義名分のもと、背景にはいろんな“駆け引き”も看てとれる(批判しているのではなく、強かであることはよいことだと思います)。

緊急事態をアピールすることにより、通常なら得られなかったものもいくつか得られたと思うので、悲観するだけではなく、今後の展開にも少しだけ期待したいと思っております。

(つづく)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする