スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

よく効く薬&第三の証明

2006-09-17 22:54:55 | 哲学
 よく効く薬。これは,僕のニーチェの哲学に対する印象を一言で示したものです。
               
 ニーチェの文章というのは辛辣なところがあって,俗にいうと毒を吐いているという感じなのですが,強力な毒というのはときに強力な薬としても作用するんですね。とくに精神の状態が鬱屈しているようなときにニーチェを読むと,なぜか分からないのですが回復するような傾向が僕にはあるのです。逆にいうと,精神がきわめて健康であるような場合には,毒はあくまでも毒として作用し,逆にげんなりしてしまうような場合もあるわけですが…。
 それでも,それは毒なのか薬なのかと問われれば,僕は間違いなく薬であると思います。よく,どうでもいいようなものを,毒にも薬にもならないといいますが,毒にも薬にもならないような哲学ほど退屈なものもないように思います。
 そう考えるなら,スピノザの哲学にも,ニーチェの哲学ほど強烈ではないとしても,明らかに毒の要素が含まれています。僕はある意味,その中毒患者なのかもしれません。しかしこの中毒は,僕にはむしろいい影響を与えているのだと僕は思っています。

 明日は盛岡でダービーグランプリがあります。ジャパンダートダービーの2,3,4,6着馬に中央1000万勝ちの2頭が加わって混戦模様。地元の利を見込んでオウシュウクラウン◎を中心に推します。安定性ならバンブーエール○で,能力ならナイキアースワーク▲と思うので,この3頭はほぼ同列に評価したいです。以下,順番をつければヤマタケゴールデン△,マンオブパーサー△,シルクウィザード△ので。

 それから取手記念の決勝(記事は19日)。佐藤-岡部の北日本,武田-後閑の関東,吉川-新田-渡辺の南関東,佐々木-加藤の西日本で4分戦。こちらもすんなりとしたレースになる筈もなく混戦模様。吉川選手の好調さを買って新田選手◎に期待します。強敵は地元の武田選手○。それからこちらも好調な佐々木選手▲と復調が窺える岡部選手△で。

 第一部定義六によれば神は絶対に無限な実体ですから,そこにはありとあらゆる(無限に多くの)本性が含まれるわけです。したがって,実在性というのが存在する力という観点からみた限りでの本性そのものであると考える限り,実在性において神を上回るものは何もないことになります。これが第三の証明で,すでにこのことから神は存在するということが出ているのです。
 なぜなら,もしも神が存在しないなら,それは実在性において最高の(完全な)ものが存在しないという意味ですから,何も存在しないでしょう。実在性が上位のものは存在せず(できず),下位のものだけが存在する(できる)というのはそれ自体で不条理だからです。しかし,何も存在しないということもまたそれ自体で不条理なのは明らかです。したがって神は存在します。
 端的にいえば,第一部定義六からして,神が存在するかそれとも何も存在しないかのどちらかであることが導かれ,何も存在しないということはないから神は存在するということになるのです。実にシンプルな証明で,僕はこの第三の証明に優る神の存在の証明はないと思っています。
コメント
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