羽生善治王座の先勝で始まった第57期王座戦の第二局。
羽生王座の先手で山崎隆之七段は一手損角換り1-Ⅱ。先手は棒銀を選択。しかしその銀では攻めずに引いて第1図。
銀を引いて飛車筋を通した先手が歩交換したところ。ここで後手は△2三歩と打つのではなく,△2三金と上がりました。この後,この金が珍しい動きをします。
第2図は2八にいた飛車が逃げたところ。ここで△2四金と上がりました。▲4八銀に△1五金と出て,▲3九銀△2六金で飛車と馬の交換。▲4九角と逃げたのに対して△3七桂不成▲同桂△同金(第3図)。
取ってから打つのではなく,自陣にいた金がここまで進出するというのは相当に珍しいケースなのではないかと思います。
将棋は第3図から,先手の反撃を上回る攻めが後手に続くかという展開となったのですが,後手玉の薄さが祟ってしまったようです。3七の金が龍の自陣への利きを妨げたのも多少は影響したように思われます。
王座戦では無類の強さを発揮する羽生王座が連勝で防衛に王手。第三局は25日です。
3日の朝の食事を済ませた後,僕はHCUから一般病棟へと移動することになりました。これは当日の朝に言われたものか,それとも前日の夜に言われたものであったか失念してしまったのですが,いずれにしても急に決定されたものでした。おそらくこの決定は医師がするものと思われますので,前日に僕の状態を見に来たG先生が,もう一般病棟に移動しても大丈夫と判断したものだと思います。どちらにしても急なことでしたので,僕は移動する部屋がどこになるのかを,家族に連絡しておいてくださいということだけお願いしました。そうしておかないとまたHCUに見舞いに来てしまうだろうからです。この日は午後に両親と妹が来たのですが,すんなりと新しい病室に来ましたので,スムーズに連絡が取れていたのでしょう。
この病院の建物は8階までありました。ただし,病院のことですので4階というのはありませんから,実際には7階建てであったと考えていいと思います。一般病棟というのは科ごとに階数が分かれていて,総合内科の病室は最上階に当たる8階にありました。もっとも,このときの移動というのは,HCUの僕の部屋まで総合内科の入院用のベッドが運ばれてきて,僕はただHCUのベッドからそちらのベッドに移り,そのまま看護士に押されて運ばれていっただけですので,歩いてはいません。僕の荷物なども看護士が運んでくれました。また,この移動の時点ではインスリンと思われる点滴がまだ終了していませんでしたので,それも一緒に一般病棟へと移動したということになります。
ここの8階にはかなりの数の病室がありまして,僕は確か805という部屋だったように思うのですが,これはこの階の中央を占めるナースステーションから最も近い部屋でした。ただ,そういう部屋が選ばれましたのは,とくに注意が必要であったからというわけではなく,たまたまこのベッドが空いたからということ以上の理由はなかったものと思います。
羽生王座の先手で山崎隆之七段は一手損角換り1-Ⅱ。先手は棒銀を選択。しかしその銀では攻めずに引いて第1図。
銀を引いて飛車筋を通した先手が歩交換したところ。ここで後手は△2三歩と打つのではなく,△2三金と上がりました。この後,この金が珍しい動きをします。
第2図は2八にいた飛車が逃げたところ。ここで△2四金と上がりました。▲4八銀に△1五金と出て,▲3九銀△2六金で飛車と馬の交換。▲4九角と逃げたのに対して△3七桂不成▲同桂△同金(第3図)。
取ってから打つのではなく,自陣にいた金がここまで進出するというのは相当に珍しいケースなのではないかと思います。
将棋は第3図から,先手の反撃を上回る攻めが後手に続くかという展開となったのですが,後手玉の薄さが祟ってしまったようです。3七の金が龍の自陣への利きを妨げたのも多少は影響したように思われます。
王座戦では無類の強さを発揮する羽生王座が連勝で防衛に王手。第三局は25日です。
3日の朝の食事を済ませた後,僕はHCUから一般病棟へと移動することになりました。これは当日の朝に言われたものか,それとも前日の夜に言われたものであったか失念してしまったのですが,いずれにしても急に決定されたものでした。おそらくこの決定は医師がするものと思われますので,前日に僕の状態を見に来たG先生が,もう一般病棟に移動しても大丈夫と判断したものだと思います。どちらにしても急なことでしたので,僕は移動する部屋がどこになるのかを,家族に連絡しておいてくださいということだけお願いしました。そうしておかないとまたHCUに見舞いに来てしまうだろうからです。この日は午後に両親と妹が来たのですが,すんなりと新しい病室に来ましたので,スムーズに連絡が取れていたのでしょう。
この病院の建物は8階までありました。ただし,病院のことですので4階というのはありませんから,実際には7階建てであったと考えていいと思います。一般病棟というのは科ごとに階数が分かれていて,総合内科の病室は最上階に当たる8階にありました。もっとも,このときの移動というのは,HCUの僕の部屋まで総合内科の入院用のベッドが運ばれてきて,僕はただHCUのベッドからそちらのベッドに移り,そのまま看護士に押されて運ばれていっただけですので,歩いてはいません。僕の荷物なども看護士が運んでくれました。また,この移動の時点ではインスリンと思われる点滴がまだ終了していませんでしたので,それも一緒に一般病棟へと移動したということになります。
ここの8階にはかなりの数の病室がありまして,僕は確か805という部屋だったように思うのですが,これはこの階の中央を占めるナースステーションから最も近い部屋でした。ただ,そういう部屋が選ばれましたのは,とくに注意が必要であったからというわけではなく,たまたまこのベッドが空いたからということ以上の理由はなかったものと思います。