第23期竜王戦決勝トーナメントは,開幕戦で戸辺誠六段が中村太地四段を降し,村山慈明五段と対戦することになりました。対戦は一局で,それは村山五段の勝利。
振駒で村山五段の先手。戸辺六段のごきげん中飛車で手順は異なりますが①Aの変化。先手が抑え込みにいったところで後手が5筋の歩を交換し,そのまま戦いに持ち込まれました。
先手が飛車の退路を封じたところ。後手は△5五同飛と取ってしまい,▲同銀△同角。先手は▲1八飛打と受け,△5六歩の垂らしに▲6六銀と出て,△2八角成▲同飛を強要しました。角銀交換で先手の駒得ですが,先手は自陣に飛車を打っていますから釣り合いは取れていそうです。
面白いことにこの後,似たような手が出ました。
今度は後手が飛車の退路を断ったところ。このまま△2三銀と打たれてはひどいですから▲2一飛成はこの一手。後手も△2九飛と打って攻め合い模様ですが,この順は僕には後手の方が有望のように感じられました。というのも,玉の堅さに差がありますし,先手は角を十分に使えていませんので,少なくとも攻撃の主導権だけは後手が握れそうだからです。実戦は香車を取り合って,やはり後手が攻める展開になりました。
先手も受けてばかりではキリがありませんから勝とうとするならどこかで攻め合いにいく必要があります。
ここで▲5四歩と垂らしました。銀取り放置で観戦していて驚きましたが,渾身の勝負手であったのでしょう。と金もできましたし顔は立ちました。とくにこの将棋のように,9筋を突いていない美濃囲いに対しての5三のと金はかなり威力があるように思います。しかし実戦のようにこのと金を▲4三とから使っていかなければならないようでは先手が辛い。結果的にこの勝負手も功を奏さず,後手の勝ちとなっています。小さな差であったかもしれませんが,途中からはずっと後手がリードしていた将棋ではなかったかと思います。
勝った戸辺六段は次は郷田真隆九段と対戦します。その将棋も取り上げる予定です。
僕が眼圧というのがどういうものであるのかを詳しく調べてみたくなったのは,父との間で以下に記すような会話があったからです。
僕がこの日に眼圧を計測したということを話しますと,父は,眼圧が高い日にはレーザー治療を行えないことがあるという主旨のことを言いました。それで僕は,どのくらいの値だと高くてできないのかを尋ねたのですが,父によれば17mmHgくらいだと高いと言われてできないことがあるという返事だったのです。すでにこの日の僕の計測結果は示しましたが,僕は両目ともにこれよりも高い値でした。それでそういう数値だったと言いますと,父はそんな高い数値は出たことがないと言ってひどく驚きました。そして,眼圧が高いのは緑内障であるという主旨のことを付け加えたのです。
こういう事情で僕は眼圧について調べてみたのです。すると人間の正常眼圧というのは,10~21mmHgだということで,僕は上限ぎりぎりながらも,一応は正常眼圧の範囲内に収まっていることが分かりました。だから医師も看護師もとくに何も言わなかったのでしょう。一方,父が言ったように,眼圧の高さと緑内障との間には,一定の相関関係はあるようです。ただし緑内障は,正常眼圧の人間でも罹患する場合もあるそうなので,眼圧が正常値であるというだけでは緑内障を発症していないというようには安心はできないようです。
一般的には眼圧というのは,血圧,とくに最低血圧といわれる拡張時血圧と相関関係があるそうですが,僕は血圧はむしろ低い方ですから,僕の眼圧が,正常値の範囲内とはいえ高めであるのは,ここからの影響とは考えにくいでしょう。一方,糖尿病との相関関係があるという研究もあるようで,あるいはそれが原因となっているのかもしれません。ただ,これは父もそのように言っていたことですが,眼圧というのは1日のうちでも変化するらしいので,僕のように1度だけ検査をして,それで高いとか低いとかいうのはあまり意味がないことなのかもしれません。実際に父はレーザー治療を行う前には必ず眼圧をチェックされるようですが,チェックの結果が高いために治療は行えないとされても,時間をおいて改めて検査をすると,治療が可能な値にまで下がっているというケースもあったようです。
振駒で村山五段の先手。戸辺六段のごきげん中飛車で手順は異なりますが①Aの変化。先手が抑え込みにいったところで後手が5筋の歩を交換し,そのまま戦いに持ち込まれました。
先手が飛車の退路を封じたところ。後手は△5五同飛と取ってしまい,▲同銀△同角。先手は▲1八飛打と受け,△5六歩の垂らしに▲6六銀と出て,△2八角成▲同飛を強要しました。角銀交換で先手の駒得ですが,先手は自陣に飛車を打っていますから釣り合いは取れていそうです。
面白いことにこの後,似たような手が出ました。
今度は後手が飛車の退路を断ったところ。このまま△2三銀と打たれてはひどいですから▲2一飛成はこの一手。後手も△2九飛と打って攻め合い模様ですが,この順は僕には後手の方が有望のように感じられました。というのも,玉の堅さに差がありますし,先手は角を十分に使えていませんので,少なくとも攻撃の主導権だけは後手が握れそうだからです。実戦は香車を取り合って,やはり後手が攻める展開になりました。
先手も受けてばかりではキリがありませんから勝とうとするならどこかで攻め合いにいく必要があります。
ここで▲5四歩と垂らしました。銀取り放置で観戦していて驚きましたが,渾身の勝負手であったのでしょう。と金もできましたし顔は立ちました。とくにこの将棋のように,9筋を突いていない美濃囲いに対しての5三のと金はかなり威力があるように思います。しかし実戦のようにこのと金を▲4三とから使っていかなければならないようでは先手が辛い。結果的にこの勝負手も功を奏さず,後手の勝ちとなっています。小さな差であったかもしれませんが,途中からはずっと後手がリードしていた将棋ではなかったかと思います。
勝った戸辺六段は次は郷田真隆九段と対戦します。その将棋も取り上げる予定です。
僕が眼圧というのがどういうものであるのかを詳しく調べてみたくなったのは,父との間で以下に記すような会話があったからです。
僕がこの日に眼圧を計測したということを話しますと,父は,眼圧が高い日にはレーザー治療を行えないことがあるという主旨のことを言いました。それで僕は,どのくらいの値だと高くてできないのかを尋ねたのですが,父によれば17mmHgくらいだと高いと言われてできないことがあるという返事だったのです。すでにこの日の僕の計測結果は示しましたが,僕は両目ともにこれよりも高い値でした。それでそういう数値だったと言いますと,父はそんな高い数値は出たことがないと言ってひどく驚きました。そして,眼圧が高いのは緑内障であるという主旨のことを付け加えたのです。
こういう事情で僕は眼圧について調べてみたのです。すると人間の正常眼圧というのは,10~21mmHgだということで,僕は上限ぎりぎりながらも,一応は正常眼圧の範囲内に収まっていることが分かりました。だから医師も看護師もとくに何も言わなかったのでしょう。一方,父が言ったように,眼圧の高さと緑内障との間には,一定の相関関係はあるようです。ただし緑内障は,正常眼圧の人間でも罹患する場合もあるそうなので,眼圧が正常値であるというだけでは緑内障を発症していないというようには安心はできないようです。
一般的には眼圧というのは,血圧,とくに最低血圧といわれる拡張時血圧と相関関係があるそうですが,僕は血圧はむしろ低い方ですから,僕の眼圧が,正常値の範囲内とはいえ高めであるのは,ここからの影響とは考えにくいでしょう。一方,糖尿病との相関関係があるという研究もあるようで,あるいはそれが原因となっているのかもしれません。ただ,これは父もそのように言っていたことですが,眼圧というのは1日のうちでも変化するらしいので,僕のように1度だけ検査をして,それで高いとか低いとかいうのはあまり意味がないことなのかもしれません。実際に父はレーザー治療を行う前には必ず眼圧をチェックされるようですが,チェックの結果が高いために治療は行えないとされても,時間をおいて改めて検査をすると,治療が可能な値にまで下がっているというケースもあったようです。