スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋王戦&納棺

2012-01-06 19:01:01 | 将棋
 勝者が久保利明棋王への挑戦者となる第37期棋王戦挑戦者決定戦変則二番勝負第二局。
 振駒で広瀬章人七段の先手。郷田真隆九段の2手目が△8四歩でしたので中飛車を選択。角交換の将棋となりました。
                              
 もうすでに中盤の戦い。ここで先手は▲7五銀と決戦を挑みました。角は行く場所がないので△同角▲同金は必然で,△8七歩成も当然。先手は▲4五歩△同歩と穴を開け,▲5ニ歩成△同金上と成り捨て,▲7三桂成△同桂と桂馬を捨てて一歩を入手し▲4四歩ですが,いかにも苦心した手順という印象で,すでにやや苦しかったように思えます。
                              
 ここで後手は銀取りを放置して△7七とと寄ったのですが,この手が勝ちを決めた手だったように思います。▲4三歩成△同金右に▲9五角の両取りですが△8八飛成と進入。▲7三角成は角を打った以上は仕方ないでしょうが△4六桂がきつい一撃。▲4七銀打△3八桂成▲同金に△4六歩も絶好で,▲同銀△4七銀となったところでははっきり後手の勝勢といえる局面となりました。
                              
 郷田九段が勝って挑戦者に。2009年春の名人戦以来の大舞台登場です。

 納棺は翌日,12月12日でした。K伯母の納棺の儀は葬儀屋の施設で執り行ったのですが,祖母の場合は特別養護老人ホームでした。つまり11日の夜は,遺体を特別養護老人ホームに置いたままにしたのです。僕は最後までこの特別養護老人ホームの施設の中には入ることがありませんでしたのではっきりとは分かりませんが,こうした施設ですから,遺体をひとつ安置する程度の霊安室のような部屋があったとしても不思議ではないでしょう。
 この晩に祖母の遺体をここに置いたままにしたのは,僕たち親族の希望ではありませんでしたし,葬儀屋の都合でもありませんでした。特別養護老人ホーム側の要望であったのです。こうした施設ですから当然ながら年中無休ではありますが,すべての職員が出勤しているというわけではありません。とくに11日は日曜でしたから,休みという人も普段よりは多かったかもしれません。そこで,当日は休みの職員も,翌日には出勤してくるので,そうした職員にもお別れの場を設けさせてほしいという要望があったのです。こちらとしてもそれは断る必要がありませんから,この晩は遺体をここに安置してもらうことにしました。そして翌日,その場で遺体を棺に納め,今度は葬儀屋の施設で通夜まで管理してもらうということになったのです。なお,祖母の納棺にこちらから立ち会ったのは母と叔父のふたりでした。
 もう最後ですから名前を出しておきますが,この特別養護老人ホーム本牧ホームというところ。母が小脳出血で倒れたことが直接的な契機となって入所することができたのですが,最後の申し出からもご理解いただけるかと思いますが,非常に懇切丁寧な特別養護老人ホームであったと思います。とくに祖母は僕から見ても我儘だと思えるところがありましたので,職員の方々も苦労が多かったのではないかと思います。そういう点でも強く感謝しています。
 翌13日にロサンゼルスから伯母が来日。向うから連絡があった時点ではすでに祖母は息を引き取っていて,その後で急いで飛行機のチケットを入手しての緊急の来日となったわけですが,通夜が翌日の14日という日程になりましたので,それにも間に合いました。
コメント
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