羽田盃トライアルの第20回クラウンカップ。パッショノンが感冒のため出走取消で13頭。

まずバンドオンザランが先頭に立ちましたがローズジュレップが交わしてこの馬の逃げに。控えたバンドオンザランが2番手で3番手にサイバーエレキング。この後ろはかなりの差が開いてマルボルクシチーとマルヒロナッツオーが併走。単独の6番手にブルーマネー。前半は前にいたものの向正面で早くも後退し始めたナルカミをセイジーニアスが交わしていき,この後ろにラッキーモンキー。サヴァルジャンが続いて後方にキャッスルクラウンとセイファルコン。クラールハーモニーが最後尾。前半の800mは49秒6のハイペース。
前の3頭からサイバーエレキングが脱落。3コーナーを回ると2番手と3番手以降は大きな差。バンドオンザランもコーナーでは手を動かして一杯一杯の追走。逃げたローズジュレップは直線でも後続を引き離していき7馬身差の圧勝。先行馬は総崩れとなり,早めに進出を開始したセイジーニアスが2着。外からキャッスルクラウンと並んで伸びてきたラッキーモンキーが2馬身差で3着。キャッスルクラウンがクビ差の4着。
優勝したローズジュレップは兵庫ジュニアグランプリ以来の勝利で南関東重賞は初勝利。転入初戦となった前走は4着でしたがこれは落鉄があってのもので参考外。ここは57キロを背負っていましたがほかの馬とは能力の差が歴然としていて,まともならば負けられないレース。その実力を示す圧勝であったと思います。能力が高いのでクラシックでも軽視は禁物だと思いますが,距離が長くなるのは課題になる馬だという印象ももっています。祖母の半弟にタニノギムレット。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は金盃以来の南関東重賞制覇。第16回以来4年ぶりのクラウンカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師はクラウンカップ初勝利。
スピノザが第二部定理四九備考でいっているのは,ある観念ideaが現実的に存在するある単独の人間の精神mens humanaに関連付けられる場合には,その観念が真の観念idea veraであろうと誤った観念であろうと,その観念と同一とみられる意志作用volitioがあるのでなければならないということです。このことを主張するためには,第二部定理四九証明は必ずしも十分だとはいえないことになるでしょう。
スピノザはこのことを主張するためにペガサス,すなわち翼のある馬の観念を例示します。ペガサスは現実的には存在しませんから,その観念が人間の精神のうちにある場合には,第一部公理六により,真の観念であることはあり得ず,したがって誤った観念です。これは問題ないでしょう。
翼がある馬を人間の精神が想像するとき,それは馬に対して翼を肯定する意志作用なしにあり得ないとスピノザはいいます。これはその通りであると僕は考えます。別のいい方をすると,人間は馬と翼とを別個に表象するimaginariことができますが,これら別個の観念を結合したのがペガサスの観念であると考えられ,これを結合するためにはその結合を肯定する意志作用が必要だと僕は考えるのです。説明の仕方は異なりますが,スピノザがいわんとしていることと僕がいっているところは,観念と意志作用の関係については何ら変わるところがないと僕は考えるのです。
一方,馬に対して翼を肯定する意志作用,僕の説明の仕方でいえば馬と翼の結合を肯定するような意志作用というのは,実際に馬と翼が結合した存在,すなわち翼のある馬の観念なしにはあることも考えることもできません。この点に関しては異論を提出することはできないでしょう。
こうしたことが翼のある馬の観念に限らず,人間の精神のうちに誤った観念があるといわれる場合の,すべての誤った観念について妥当するなら,一般に誤った観念もまた真の観念と同じように,それを肯定ないしは否定する意志作用なしにあることも考えることができず,逆に誤ったものを肯定する意志作用は肯定される誤った観念がなければあることも考えることができないということになります。つまり観念と意志作用は同一であることになります。

まずバンドオンザランが先頭に立ちましたがローズジュレップが交わしてこの馬の逃げに。控えたバンドオンザランが2番手で3番手にサイバーエレキング。この後ろはかなりの差が開いてマルボルクシチーとマルヒロナッツオーが併走。単独の6番手にブルーマネー。前半は前にいたものの向正面で早くも後退し始めたナルカミをセイジーニアスが交わしていき,この後ろにラッキーモンキー。サヴァルジャンが続いて後方にキャッスルクラウンとセイファルコン。クラールハーモニーが最後尾。前半の800mは49秒6のハイペース。
前の3頭からサイバーエレキングが脱落。3コーナーを回ると2番手と3番手以降は大きな差。バンドオンザランもコーナーでは手を動かして一杯一杯の追走。逃げたローズジュレップは直線でも後続を引き離していき7馬身差の圧勝。先行馬は総崩れとなり,早めに進出を開始したセイジーニアスが2着。外からキャッスルクラウンと並んで伸びてきたラッキーモンキーが2馬身差で3着。キャッスルクラウンがクビ差の4着。
優勝したローズジュレップは兵庫ジュニアグランプリ以来の勝利で南関東重賞は初勝利。転入初戦となった前走は4着でしたがこれは落鉄があってのもので参考外。ここは57キロを背負っていましたがほかの馬とは能力の差が歴然としていて,まともならば負けられないレース。その実力を示す圧勝であったと思います。能力が高いのでクラシックでも軽視は禁物だと思いますが,距離が長くなるのは課題になる馬だという印象ももっています。祖母の半弟にタニノギムレット。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は金盃以来の南関東重賞制覇。第16回以来4年ぶりのクラウンカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師はクラウンカップ初勝利。
スピノザが第二部定理四九備考でいっているのは,ある観念ideaが現実的に存在するある単独の人間の精神mens humanaに関連付けられる場合には,その観念が真の観念idea veraであろうと誤った観念であろうと,その観念と同一とみられる意志作用volitioがあるのでなければならないということです。このことを主張するためには,第二部定理四九証明は必ずしも十分だとはいえないことになるでしょう。
スピノザはこのことを主張するためにペガサス,すなわち翼のある馬の観念を例示します。ペガサスは現実的には存在しませんから,その観念が人間の精神のうちにある場合には,第一部公理六により,真の観念であることはあり得ず,したがって誤った観念です。これは問題ないでしょう。
翼がある馬を人間の精神が想像するとき,それは馬に対して翼を肯定する意志作用なしにあり得ないとスピノザはいいます。これはその通りであると僕は考えます。別のいい方をすると,人間は馬と翼とを別個に表象するimaginariことができますが,これら別個の観念を結合したのがペガサスの観念であると考えられ,これを結合するためにはその結合を肯定する意志作用が必要だと僕は考えるのです。説明の仕方は異なりますが,スピノザがいわんとしていることと僕がいっているところは,観念と意志作用の関係については何ら変わるところがないと僕は考えるのです。
一方,馬に対して翼を肯定する意志作用,僕の説明の仕方でいえば馬と翼の結合を肯定するような意志作用というのは,実際に馬と翼が結合した存在,すなわち翼のある馬の観念なしにはあることも考えることもできません。この点に関しては異論を提出することはできないでしょう。
こうしたことが翼のある馬の観念に限らず,人間の精神のうちに誤った観念があるといわれる場合の,すべての誤った観念について妥当するなら,一般に誤った観念もまた真の観念と同じように,それを肯定ないしは否定する意志作用なしにあることも考えることができず,逆に誤ったものを肯定する意志作用は肯定される誤った観念がなければあることも考えることができないということになります。つまり観念と意志作用は同一であることになります。