笠松から1頭,高知から1頭が遠征してきた第55回しらさぎ賞。
すぐに先頭に立ったのがコスモフットライト。2番手にディーズプリモ。この後ろにニシノラピート,ミスミランダー,ポッドガゼールの3頭。中団にプリンセスバリュー,ディアマルコ,タケショウメーカーの3頭。後方にキタノアドラーブル,ビーインラプチャー,スラリーアイス,ハナズリベンジの4頭で発走後の正面を通過。1コーナーを回るとコスモフットライトがぐんぐんと後続を離していき,2番手のディーズプリモに対して向正面では6馬身から7馬身の差をつける大逃げに。このために馬群はばらけ,3番手はニシノラピートとミスミランダーで併走。さらに離れてプリンセスバリュー,ポッドガゼールの順で単独で追う隊列に。最初の600mが34秒4という超ハイペースに。
3コーナーを回るとさすがにコスモフットライトのスピードは衰えました。ただ2番手で追っていたディーズプリモも苦しくなり,内からニシノラピート,外からミスミランダーが交わし,さらに追ってきたのがプリンセスバリュー。直線に入るところでコスモフットライトの外に出したニシノラピートがあっさりとこれを交わすと,2番手以降を離していき快勝。直線でコスモフットライトとミスミランダーの間に進路を取ることができたプリンセスバリューが4馬身差で2着。大外からよく伸びたポッドガゼールが1馬身半差で3着。
優勝したニシノラピートはJRAで2勝し,昨年の夏に大井に転入。以降は10戦して5勝。前々走だけは大敗でしたが前走のトライアルを勝って出走権を獲得し,南関東重賞初挑戦となりました。戦績に斤量を加味すれば勝ってもおかしくないとは考えていましたが,ここまで鮮やかな勝ち方ができるとは思っていませんでした。ただ,浦和コースは競走能力以外にも考慮しなければならない面が残っているので,負かした馬に対して着差が示すような力量の差があるかどうかはまだ分からないとしておいた方がいいかもしれません。父はサウスヴィグラス。Rapidはドイツ語で速い。
騎乗した大井の柏木健宏騎手は2011年8月のアフター5スター賞以来となる南関東重賞3勝目でしらさぎ賞は初勝利。管理している大井の市村誠調教師は南関東重賞2勝目でしらさぎ賞は初勝利。
スピノザの哲学について考察しているのに,スピノザが自分自身というものより広く自己認識を規定するのは,部分的には便宜的なものです。通常は僕たちは自分の身体corpusのことも自己と認識するでしょう。自分の手とか自分の足というようないい方をするからです。そしてこのいい方は,たとえば自分の本というような所有を意味しているわけではありません。少なくとも所有だけを意味しているわけではないでしょう。なので自分の身体の認識cognitioについても自己認識のうちに含めておく方が,スピノザの哲学における自己認識がどういうものかということをより明瞭にすることができると思うのです。
まず,スピノザが,現実的に存在している人間が自分の身体を認識する場合の基礎としているのは,第二部定理一九です。そして自分の精神mensの場合には第二部定理二三になります。人間の身体も人間の精神も個物res singularisです。個物の存在は二通りの仕方でスピノザの哲学では説明されるのですが,僕たちはまずそれが現実的に存在するものとして認識し,そのゆえにそれが自己認識といわれれると僕は考えますので,このふたつ,すなわち現実的に存在するということを認識する様式を基礎と僕はいいます。
これらの様式にはいくつかの特徴があります。ひとつは,どちらの定理Propositioでも,それによってのみ,その限りにおいてのみ認識するといわれている点です。したがって,僕たちはこれ以外の仕方によって自己認識,自分の身体の認識はできませんし,自分の精神の認識もできません。
次に,これらはどちらも,人間の身体が外部の物体corpusによって刺激を受けるということが前提になっています。身体の認識の場合には直接的にそうなっています。精神の場合には,身体の刺激状態の観念すなわち僕がいうところの身体の変状corporis affectiones,affectiones corporisが前提となっていて,それは実際に身体が外部の物体から刺激を受けることで同一個体として生じる観念ideaなので,直接的にとはいえないかもしれませんが,間接的には前提になっているといえます。よって,これもまた現実的には無意味な仮定となってしまうのですが,もしも身体が外部の物体から刺激されなければ,自己認識というのもあり得ないのです。
すぐに先頭に立ったのがコスモフットライト。2番手にディーズプリモ。この後ろにニシノラピート,ミスミランダー,ポッドガゼールの3頭。中団にプリンセスバリュー,ディアマルコ,タケショウメーカーの3頭。後方にキタノアドラーブル,ビーインラプチャー,スラリーアイス,ハナズリベンジの4頭で発走後の正面を通過。1コーナーを回るとコスモフットライトがぐんぐんと後続を離していき,2番手のディーズプリモに対して向正面では6馬身から7馬身の差をつける大逃げに。このために馬群はばらけ,3番手はニシノラピートとミスミランダーで併走。さらに離れてプリンセスバリュー,ポッドガゼールの順で単独で追う隊列に。最初の600mが34秒4という超ハイペースに。
3コーナーを回るとさすがにコスモフットライトのスピードは衰えました。ただ2番手で追っていたディーズプリモも苦しくなり,内からニシノラピート,外からミスミランダーが交わし,さらに追ってきたのがプリンセスバリュー。直線に入るところでコスモフットライトの外に出したニシノラピートがあっさりとこれを交わすと,2番手以降を離していき快勝。直線でコスモフットライトとミスミランダーの間に進路を取ることができたプリンセスバリューが4馬身差で2着。大外からよく伸びたポッドガゼールが1馬身半差で3着。
優勝したニシノラピートはJRAで2勝し,昨年の夏に大井に転入。以降は10戦して5勝。前々走だけは大敗でしたが前走のトライアルを勝って出走権を獲得し,南関東重賞初挑戦となりました。戦績に斤量を加味すれば勝ってもおかしくないとは考えていましたが,ここまで鮮やかな勝ち方ができるとは思っていませんでした。ただ,浦和コースは競走能力以外にも考慮しなければならない面が残っているので,負かした馬に対して着差が示すような力量の差があるかどうかはまだ分からないとしておいた方がいいかもしれません。父はサウスヴィグラス。Rapidはドイツ語で速い。
騎乗した大井の柏木健宏騎手は2011年8月のアフター5スター賞以来となる南関東重賞3勝目でしらさぎ賞は初勝利。管理している大井の市村誠調教師は南関東重賞2勝目でしらさぎ賞は初勝利。
スピノザの哲学について考察しているのに,スピノザが自分自身というものより広く自己認識を規定するのは,部分的には便宜的なものです。通常は僕たちは自分の身体corpusのことも自己と認識するでしょう。自分の手とか自分の足というようないい方をするからです。そしてこのいい方は,たとえば自分の本というような所有を意味しているわけではありません。少なくとも所有だけを意味しているわけではないでしょう。なので自分の身体の認識cognitioについても自己認識のうちに含めておく方が,スピノザの哲学における自己認識がどういうものかということをより明瞭にすることができると思うのです。
まず,スピノザが,現実的に存在している人間が自分の身体を認識する場合の基礎としているのは,第二部定理一九です。そして自分の精神mensの場合には第二部定理二三になります。人間の身体も人間の精神も個物res singularisです。個物の存在は二通りの仕方でスピノザの哲学では説明されるのですが,僕たちはまずそれが現実的に存在するものとして認識し,そのゆえにそれが自己認識といわれれると僕は考えますので,このふたつ,すなわち現実的に存在するということを認識する様式を基礎と僕はいいます。
これらの様式にはいくつかの特徴があります。ひとつは,どちらの定理Propositioでも,それによってのみ,その限りにおいてのみ認識するといわれている点です。したがって,僕たちはこれ以外の仕方によって自己認識,自分の身体の認識はできませんし,自分の精神の認識もできません。
次に,これらはどちらも,人間の身体が外部の物体corpusによって刺激を受けるということが前提になっています。身体の認識の場合には直接的にそうなっています。精神の場合には,身体の刺激状態の観念すなわち僕がいうところの身体の変状corporis affectiones,affectiones corporisが前提となっていて,それは実際に身体が外部の物体から刺激を受けることで同一個体として生じる観念ideaなので,直接的にとはいえないかもしれませんが,間接的には前提になっているといえます。よって,これもまた現実的には無意味な仮定となってしまうのですが,もしも身体が外部の物体から刺激されなければ,自己認識というのもあり得ないのです。